チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

日本から四季がなくなった?

2015年10月02日 16時05分40秒 | 日記
最近は雨が降れば豪雨
風が吹けば突風
天気になれば灼熱
優しい季節の移り変わりがなくなり
よく言えばメリハリの付いた季候を持つようになった

そうすると益々着物の出番が多くなる
兎に角重ねると言う得意技が生きてくる
いつもより着物を着る日々が多かったように思う

しかし
植物は真面目に四季を全うしている
いやまてよ
毎年8月1日に咲いていた朝顔は今年は中旬過ぎていた
桔梗もいつもより1か月も長く咲いていた
細かく見てみると植物も人と同じように戸惑っているのかもしれない

旬のものを食べましょうと言っても
人間が勝手に旬を変えたので
自然の方が人間が買えた四季にのっとって季節を巡らせているのかもしれない

先日茨城の農家さんにお邪魔したとき
高い天井に舟がつるされていた
「これは?」
「むかし川がよく暴れたのでねこうやって各自で舟を持っていたんですよ」

自然をよく観察し自然と共に生きていた昔の人ノ方が
自然を恐れなかったのかもしれない

自然と仲良くして早く四季の美しい日本に戻したいものだ
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おじさんの緑

2015年10月01日 13時17分19秒 | 日記
我が新宿中央公園はどことなく疲れが漂っている
葉に元気がなく
樹木も精彩に欠けている
チャコちゃん先生はこの季節のフランス語で言う「アンニュイ」の感覚が好き
伸びやかな春
生き生きとした夏
そしてきちんとした秋に向かうけだるい今の季節

木の葉の香りも落ちる寸前の熟し方でこれもいい
枯れるのか枯れないのか
この中途半端さは定年を過ぎて今後の行き方を何処に向けようという男に似ている

どうするのだろう
周りでは春真っ盛りの嫁さんを貰ったり
熟女の再婚相手に振り回されていたり
この中途半端な男達の行く末も見もの

いっそのこと輝かしい紅葉の頃になればまた落ち着くのかもしれない

こう言う季節は
深く自分自身の魂を見つめるときでもあろうか

人に若さを求めるのではなく
自然と共に人生の季節を過ごすことがダンデイーな紳士になれることなのだがーー

政財界もこの季節の男がうようよしているが
魂を磨くと言う発想はなさそう
金と名誉と権力そして其れに群がる女にもてはやされて一生を終わるのか

元々日本男児はそんな柔ではないはずだがーー

公園の緑を眺めていると世に言う「おじさん」の姿と重なる

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