「僕は顔が大きいから」
とそればかりを気にして顔劣等感に陥っていた男がいた
「舞台顔でいいかも、人前でお話しする職業に就けばその顔生かせるわ」
どういうわけかこの男やけにモテた。同じ兄弟でも兄は小顔一向にもてない、自分の方からアタックするが女はすぐ去っていく。ところが顔の大きい弟は次から次に女にもてすぎて、選ぶのに苦労していた
そしてスポーツ選手として花形になり、更にモテている、
顔が大きいというのはアジア系に多いみたい、何か親しみを感じるのだろうか母性本能をくすぐるのかもしれない、赤ちゃんみたいに感じるのかも、そういえば西欧系の赤ちゃんは生まれたときから小顔、アジア系は丸顔でぽっちゃりしている、売れっ子のキャラクターもみんな丸顔で大きい顔だ
西欧系は顔が小さい、
そして今は小顔がもてはやされている、あの大谷翔平君も小顔だでも丸顔
日本人が相対的に小顔になったので困った職業が出来たそれは「芸者」鬘が顔にあわない、小顔の人はもみあげがないので、こめかみにのせるたぼがのらないのだという
なぜ?
噛まなくなったので顎の骨の発達がなくてもみあげが見つからないのだそうだ、おまけに額も富士額にならないので、芸者の鬘がおさまらないし似合わない
「困ったものなのよ」
とある芸者さんは嘆いていた
モデルは小顔が条件だ、洋服を着こなすには小顔で手足が長い人が着ると映える
洋服にあうように骨格が出来上がってきているのだろう
いま青春を生きる人は小顔にあこがれる
穀物とか野菜とかよく噛む食材が食卓に上らず、「噛む」ということが少なくなれば顎の骨も発達しない、唾液も出ない、頭の働きも鈍る、なんたってモノを知ろうと思えばスマホをたたけば広辞苑より詳しく説明してくれる
件の男は母親に
「大きい頭してるんだからよく考えなさい」といわれていた、大きな顔を持つ人の頭は大きく脳みそもいっぱい詰まっているというのがその母の考え(笑い)
電車に乗ってみていると面白い