はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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花粉症と鍼灸

2016-03-18 23:15:54 | 鍼灸
毎年この時期は花粉症の患者さんが増えます。
花粉症は集中力を妨げるので、何とかしようと努力している方が多いのではないでしょうか。

私も小さい頃から発症しているので、その辛さやもどかしさはよく分かります。
昨年花粉症対策を失敗したので、今回は後手後手にはなりながらも、何とか調整ができています。


今年は目よりも鼻の症状が辛い方が多いように感じます。花粉による刺激で副鼻腔炎が悪化している方もちらほら。普段は顔へ鍼を刺すのは内出血のリスクを考えて極力避けていますが、副鼻腔炎が悪化している方や、花粉症で目のかゆみが強い方には行うこともあります。その場合、ツボ周辺のむくみや圧痛が顕著で、ここです!とツボが主張しているみたいです。鍼を刺すと圧痛が消えて、しばらくするとさっぱりしたお顔になられます。

当院の患者さんで花粉症になっている方はたくさんいますが、それを主訴として治療に来られる方は少数です。花粉症の治療をしていなくても鍼灸治療を受け続けることによって鼻や目の症状が軽減、あるいはほとんど出なくなる方もいます。
中でも、免疫力を上げる治療をメインに行っている方や、治療のツボが花粉症のツボと似ている方に症状の軽減が見られている印象です。


花粉症には顔への鍼も効果的ですが、場所が場所だけに注意が必要です。
ここ1年ほど通ってきている中学1年の患者さんにも花粉症の治療をしているのですが、なかなか効果が持続しません。そこで、目の周りなどに鍼をしたところ、かなり症状が軽くなったとのこと。また、もう少し症状を和らげようと、大人への治療と同等の刺激に変えてみたところ、症状が劇的に改善して持続するようになりました。治療する際はツボの位置も大事ですが、刺激量の調整も重要なのだとあらためて思いました。

花粉症や副鼻腔炎の治療には、顔のツボも効果的です。試してみたい方はぜひお声掛けくださいね。
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