新緑の井の頭公園に、水鳥を観察しに行きました。
早朝ではないものの、ほとんどの店が開店前の時間帯だったこともあり、人出は少なめでのんびりした雰囲気でした。
白鳥ボートはお休み中。

風がなく穏やかな天候だったので、どこを見ても水面が鏡のようでした。

今回の目的は水鳥の観察。
双眼鏡越しにしっかり観察できたのは、カイツブリとカワウでした。
カイツブリはとにかく頻繁に潜水します。
潜水の瞬間を撮影。

しばらくすると何かを咥えて浮上してきました。

すると親鳥の元に雛鳥が近付いていきます。

食事にありつけるのはもちろん一羽だけ。その後何度も親鳥は潜水して、雛鳥の中には潜水の練習をしている感じの子もいました。
揃って泳ぐ姿はなんとも可愛らしい。


中央やや下の方に写っているのはカワウ。

カワウはカイツブリよりもさらに長く潜水する上、潜った場所から随分離れた場所に浮上してくることが多く、撮影が難しかったです。
時折羽を大きく広げてじっとしていました。

後で調べたら、普通の水鳥は羽づくろいの際に羽毛に脂を塗って水をはじくようにしているそうですが、ウの仲間は尾脂腺(びしせん=脂を分泌する器官)が発達していないため、水に濡れると乾かす必要があるのだとか。潜ることに特化しているとも云える特徴だそうです。
井の頭弁財天の赤い色は、新緑の中でチラッと見えるだけでも目を惹きます。

淡い黄緑色から濃い緑色まで、あちこち緑のグラデーションが美しい。


淡い黄緑色から濃い緑色まで、あちこち緑のグラデーションが美しい。


しばらくベンチで座っていると、カワウがやってきました。

もう少し近づいて撮影、と考えていたら飛び去っていきました。

噴水のそばに寄ると水飛沫が風に乗って飛んできました。

クレマチス・風車。やわらかい感じの白が爽やかです。

ヘビイチゴの実も1個発見。

木々の葉を通すと、日差しが柔らかに感じます。

ムサシノキスゲの黄色が緑に映えます。



ムサシノキスゲの黄色が緑に映えます。


公園を後にする前にカルガモを見かけました。

吉祥寺は店も人も多くて賑やかな印象の街ですが、井の頭公園の中は別世界のように感じるほど自然が豊かです。


これからは気温が高くなる季節。今度は早朝に水鳥観察を兼ねて散策に来たいと思います。
