欧米人、特に肉食を主食にしている方たちは、ガン発症率が日本 人の二十倍に達するとのことです。戦後食文化の西洋化による、 動物性タンパク質の摂取量の増加に伴って、日本人の体型は急 速に変化しています。動物性タンパク質は成長ホルモンに大きく 関与しているようです。当然食材が欧米化することによって、似た ような疾患に陥るのは必然的な成り行きのようです。そこで結果 追求の、早期発見で疑わしい物を取り去る、早いうちに芽を摘む、 そのための質の高い機器が開発されているようです。ところがもう 一方で、健康な人と発症した人との、相違点を対比して、予防に 役立つような助言を発表している、医療従事者の研究レポ-トを 拝読することもできます。それらを考察すると、最も悪癖は大腸に 食材の糟や老廃物が、排出されず長期に滞留していると言うこと です。所謂宿便状態です。肉類の残物はぜん動運動でも、遅々と して進まず大腸に多くのヒダを現出する。最悪の状態は憩室をつく り、その中に便を滞留させ腐敗と悪性のガスを現出。その様な状 態が恒常化することによって、免疫力の低下が徐々に顕著となり 発症するようです。
最近厚生省は、長期の追跡調査によって、食物繊維を食している のとそうでない場合とでのガンに対する有効性を認証しました。 この食物繊維は消化器系機能に良好に働き、排便をスム-ズに 演出する。便秘状態の解消に最も有効な栄養素の一つである。 過去には体内に吸収されないものなので、全く役立たずな物と思 われていた。これらを多く含む食材、葉菜類や根菜類、キノコ類や 海藻などとの組み合わせを、バランスよく食している方たちは充分 予防になっているようです。韓国人は肉類を食するとき、葉菜など で包んで食べる習慣との事で、理想的な食文化のようです。 食物繊維を適宜とることによって、便秘体質からの脱皮こそ健康 体で居ることの基本条件のようです。