新入学、進学シ-ズン。子供たちへ、心に残る本のプレゼントは いかがでしょうか? ◇低学年に ・『エルマ-のぼうけん』 『エルマ-とりゅう』 『エルマ-と16ぴきのりゅう』 「小学一年生から読めるし、 しっかりした文章と印象的なイラストも特長」米国発のベストセラ-。 年とったのらねこから、りゅうの子どもが動物島でとらわれ、こき使 われている話を聞いたエルマ-少年。りゅうを助けようと、わくわく する冒険が始まる。 ・『ちびっこカムのぼうけん』 「ちびっこカムのぼうけん」日本 のファンタジ-の名作。カムチャッカ半島から名づけられたカムは、 病気の母を救うため「イノチノクサ」を探しに、大男ガムリイのすむ 火の山に向かう。そんなカムを個性豊かなトナカイ、クマ、オオワシ、 シャケが助けてくれる。「子どもらしく一生懸命にがんばるカムと、 次々と登場する動物との友情がほほ笑ましく、元気いっぱいもらえ ますよ」
こわがっているのは だれ?(フィリップ・ピアス作、高杉一郎訳) 価格:¥1,995(税込) 発売日:1986 岩波書店
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◇高学年に ・『こわがっているのは だれ?』 純文学への橋渡し的な作品と して、英国を代表する児童文学者で、昨年86歳で他界したピアス の短編。「人間の心の奥深くにまで踏み込む、良質な文学」。11編 中、3つが幽霊の話。「読んだ後にいろいろと考えさせられる」。 ピアスの代表作『トムは真夜中の庭で』は、読み応えのあるタイム ファンタジ-。「卓越した書き手の魅力に触れて欲しい」。 ・『二年間の休暇』 約120年前にフランスで発表された不朽の 冒険物語。簡略版の「十五少年漂流記」も世界中の子どもたちに読 み継がれてきた。英、米、フランス三国の8歳から14歳までの少年 を乗せた帆船が流され、南太平洋の島にたどり着く。 少年たちは 生きるために未知の島を探検し、反発しあいながらも知恵を出し合っ て、困難をのりこえていく。「少年たちの葛藤や、年齢に応じた心理 描写も的確で、読み出したら止まりません。友情を育て、協力し合う ことの大切さが伝わってきます」。