最近ある学者のコメントに、牛乳の殺菌に関する記事が載っていまし た。その説によると、高温殺菌処理方法と低温殺菌処理方法に、なん ら栄養学的に問題はない。その点から考慮して時間的効率的な見地 から、高温での短時間処理が生産的面からも、最も優れた方法である。 との結論だったと理解しました。ところが、生物学上「生と死」は重大な 問題を提起するようになってきたかと思われます。例えば魚でも肉片 でも野菜、果物、あらゆる食物の素材は細胞的にはどれも生きている 状態にある、といえます。細胞状での死は腐敗を意味すると思われま す。人間で言えば細胞の死は「あか」として放出されたり、また体内の 不要物や死骸は便として排出されます。腐った物や死滅したものを食 したとき下痢状態や時には死おも招きます。この生きている証は、現在 確認されている約5、000個の酵素による働きで確認できると言われて います。ちなみに人間はこのうち約3、000個によって形成されている。 この酵素は、タンパク質から現出される超ミクロの世界で遺伝子と共に 動植物の根幹をなす基本形態である。生きて活動することによって、 発酵したり熟成したりする。この酵素の生死の境目は約60℃といわれ ています。玉子の白身はタンパク質で約60℃の加熱で白く硬化する。 酵素の死である。牛乳の1~2秒の高温殺菌では、栄養学的には問題 ないといわれていますが、約80%の何らかの変異は確認されるとのこと です。その点、60℃を限度とする、低温殺菌では約3%との変異でとど まっているといわれています。
人間は火の操作によって、何千年と煮たり焼いたりの文化を継承して きています。そのことを基盤として、食文化は語り継がれ、栄養学的に も研鑽されています。死滅した酵素は不要物として体外に排出されて いるからなんら問題はないとの見解です。それらは現時点での解明 されいる事項です。一部の学者での見識に、酵素が生きている状態 での食品だけが、体内に最も効果的な食材で、出来るだけ多くのもの を生食することを進言しています。そのことが元気な健康体を維持する 上で最良の方法だとのことですが、あくまでもト-タルバランスで考慮 することが大切なのだと思います。所謂、煮物や焼き物にお腹持ちが良 い主食の穀類に生ものの酢のものや新鮮野菜類や果物で生きた酵素 も取り入れるの意。更に食事の最後にほんの少しの甘い物かチ-ズで 上げをすると、食事の満足感が得られ、大食を是正できる。バランス良 い体型は、こんなことで維持でようです。人間は致命的、致死量の限度 内だと、驚異的な許容範囲を有しています。例えば公害でのイタイイタ イ病のように、体型が変異しても、生き抜く力がある。このような二次災 害が人為的に行われ、副作用によって、犠牲になった人たちに、謝罪 会見だけですます。そんなことのないように、あらゆる角度から研鑽して、 世に送り出してもらいたいものです。単に便利だ、だけの発想の商品は、 人間本来の機能の堕落を促進し、それがさらに後年、人間にとって何ら かの悪影響や危害を加えていたなどは、あまりにも悲しすぎます。 充分熟考して欲しい物です。