゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

こどものほん「千葉茂樹・主夫兼翻訳家推薦」

2007-05-23 17:43:00 | 本と雑誌

「幼児向き」                                      

ラポラポラ―森にすむ妖精 ラポラポラ―森にすむ妖精
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-03

「ラポラポラ」とはアイヌ語で「はばたく」という意味だそうです。                               そして、森を自由に飛び回る妖精をもさすことばとか。北海道の野                            生動物がたくさん登場する写真絵本ですが、ラポラポラの気配を                             とらえようとする著者の思いが反映してか、だの写真集ではない                             物語性の作品に仕上がっています。ぺ-ジを開いた瞬間には、                             愛らしい動物たちの表情に目がいくのですが、じっくり見ているう                             ちに、それらの動物たちをあたたかく見守る「なにものか」の存在                             も確かに感じられて・・・。いそがしさにかまけて、せっかく北海道に                            いながら、ラポラポラと出会う機会を作れないでいることが、なんだ                            かもったいなく思えてきます。 

としょかんライオン (海外秀作絵本 17) としょかんライオン (海外秀作絵本 17)
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-03

ある日、図書館に大きなライオンがぷらりとはいってきました。すっ                            かり気に入ったライオンですが、大きな声でほえたときには、館長                             さんにしかられて、しょんぼり。でも、ちゃんときまりを教えてもらい、                           毎日通うように。館長さんの仕事を率先して手伝い、子どもたちの                            人気者にもなったライオンですが、あるとき、わけあってきまりを破っ                           てしまい、自分から図書館をでていきます。その「わけ」とは?大好                            きな図書館にもどってこられるのでしょうか?                                         このライオン、ことばを話したり、手でぺ-ジをめくったりといった                             擬人化は一切なし。ライオン本来の風格と存在感のまま、しっくり                            絵本にとけこんでいます。すごい                                                                                                                                                                                       

 

   

「低・中学年向き」

棚田を歩けば 棚田を歩けば
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2007-02

日本そしてアジア各地の棚田をめぐり歩いた写真絵本です。まずは、                          山あいに展開する幾何学模様の美しさに息をのみます。それから、                            こんな斜面に一段一段、田んぼを作り上げた先人のはかりしれない                           労力に驚嘆し、現在もなお、大きな機械などつかわずに稲作に取り                           組む方々のさまざまな苦労に思いいたって、頭がさがります。こんな                           稲田が、いつまでも残ってほしいと祈らずにいられません。いつかは、                          自分の目で見て歩きたい。偉大な古代遺跡の数々を「宇宙人が作っ                          た」と主張するトンデモな人たちにも、ぜひ見てもらいたいものです。                           古来より、人間にはこれほど偉大なものを作り、守るすばらしい能力                           が備わっていることの、なによりの証拠ですから。

ニュ-トン・アインシュタイン号の大航海                                          えびなみつる 著  渡部潤一 監修 

ニュ-トン・アインシュタイン号とは地球のまわりをまわる宇宙ステ-                           ション。観光でやってきた女の子が、ここで働くお父さんに宇宙のこと                           をいろいろと教えてもらうという筋立ての科学まんが絵本です。もちろん、                        実在するステ-ションではありませんが、宇宙のことを宇宙で学ぶこと                          ができたら、どんなにすばらしいだろうと、うっとりしながら読みました。                          太陽系の各惑星のようすからビック・バン説まで、なかにはかなり高度                          な内容もふくまれているのですが、まんがの手法がきいて、すんなり                          理解できます。さあ、宇宙の無限の広がりに思いをはせてみませんか?                        宇宙がテ-マの全三巻の最終巻です。前二作もぜひ。

「高学年以上」

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