私の母は九十三歳で他界しましたが、 亡くなる半年位前まで髪を染め、コラ-ゲンを食していました。 また私の仕事と言って靴下カバ-を編み、子供や知り合いに配り、 喜ばれる事に生きがいを感じ、 ボケ防止なのか関わりのある先の電話番号を丸暗記し繰り返し 忘れない努力をしていたせいか、ボケることなく 顔にはしわはないという状態でしたが、 体力の衰えだけは逝かんともしがたいことでした。 そんな母が何年か前に、 一番上の姉娘が髪を染めるのを止めたのを見て、 自分も一時止めたところ 周りの人たちに極端なおばあさん扱いをされ プライドをきづつけられた為か非常に立腹され その後は髪を染めることを止めませんでした。 そんな母でしたから孫からはおばあちゃんと呼ばれても 子供たちはもとより他人におばあさん呼ばわりされるのは 我慢できなかったようです。 そんな母なので 息子が年寄りくさくなるのを見ていられない様で、 少しでも髪の毛の白さが目立つと それとなく指摘されたものです。
もう何年も前のことですが、 ある会合に同僚と出席した時のこと、 ある男性で真っ白い髪でオ-ルバックの方がいらっしゃいました、 お顔を拝見すると四十代か五十代前半でかなり若く見えたのですが、 同僚は外観だけで話の中に年寄り呼ばわりし、 また心無い世間の人たちの中で 子供が出来て両親を おばあちゃん、おじいちゃん呼ばわりしているうちに、 子供と一緒に平気で呼んでいらっしゃる方は 他人までも同じ様に対応しているのを見るにつけ 凛として、その様な対応をさせない容姿作りを心がけようと決意し、 見るからに ご年配向きの製品しか取り揃えていない売り場には、 何時しか行かなくなり 習慣的に髪は染めているわけです。
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