゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

本大好き!<恵庭のブックスタ-ト>上

2008-11-14 16:46:00 | 出産・育児

効果 1、2年生 驚きの集中力

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2000年12月に全国の自治体として初めて、0                              歳の赤ちゃんに絵本を贈る「ブックスタ-ト」を始                             めた恵庭市。活動が全国に広がる一方、子ども                             たちと本をつなぐさまざまな活動も展開してきた。                            活字離れが叫ばれる中、注目を集める同市の取                             り組みを報告する。

午前8時半。はしゃいでいた子どもたちが、静まりかえった。「朝読書」                            の時間だ。「いいチョッキだね。ちょっと着せてよ」-。1年2組の教室                            から、絵本を読む子どもの声が聞こえてきた。「ねずみくんのチョッキ」                            を読んでいた盛瑞希ちゃん(6)は「本は好き。小さいときから家で呼ん                            でもらってるの」と、はにかむ。恵庭ブックスタ-トは、本に親しむことで                           親子のコミュニケ-ションを図り、子どもの情緒を豊かにしようと、導入                            された。瑞希ちゃんたちは、絵本を贈られた“1期生”の子どもを指導す                             る2年1組担任の忠岡万紀子教諭は「読書中に『静かにしなさい』と注                            意したことがない」と子どもたちの集中力に舌を巻く。

貸し出数が大幅増

ほかの小学校でも、1、2年生の本好きに驚く声が挙がっている。「夏                             休み前、子どもたちの行列が図書館にできた」「入学直後で図書館は                             まだ利用できないと言われた1年生が、泣いた」市内の学校図書館の                           平均か貸出冊数も大幅に伸びた。04年度は一人あたり15・2冊だった                           が、06年度は28・6冊、07年度は41・7冊。子どもたちの「活字離れ」                           が指摘される中、まつたく逆の現象が恵庭で起きている。ブックスタ-ト                            に当初から携わってきた恵庭市立図書館の内藤和代さんは「大人が環                           境を整えれば、子どもたちは本を読む」と力を込める。

全小学校に司書

導入当時、図書館長だった中島興世さんが05年に市長になったこ                              ともあり、子どもたちの読書環境整備にも力を注いできた。「絵本を                              配るだけでは、単なるお土産。本とのふれあいを継続的に支援した                              い」(内藤さん)との思いからだ。市立図書館には授乳室やベビ-カ                              -を備え、赤ちゃん絵本コ-ナ-を設置。1歳6ヵ月健診でも絵本を                              プレゼントする「ブックスタ-トプラス」も07年度から始めた。「小学                              校に入って『本を読もう』と言っても遅い。スタ-トは家庭での読書。                             赤ちゃんと一緒に利用できる図書館を目指した」と内藤さん。学校図                             書館の整備も進んだ。04年度には道内で初めて、すべての小学校                             に専任司書を配置。05年度から10年間の「子ども読書プラン」を策                             定し、07年度に市立図書館と学校図書館の計36万冊をオンライン                             で結ぶ配本システムを導入。読みたい本を申し込むと、配本車で翌                              日に学校に届く。昨年、江別市内の学校から恵みの旭小赴任した四                             方正教頭は「図書館への力の入れようには驚いた」と振り返る。そし                             て、こう続ける。「読書活動は、子どもの成長にとってまちがいなくす                              ごい力になる」

ブックスタ-ト 0歳児健診などで、赤ちゃんに絵本をプレゼントする事                            業。自治体が実施する場合が多い。1992年に英国で始まった。英国                            ではブックスタ-トを受けた家庭ほど、親子で本に親しむ時間が増えた                           り、子どもの言語能力が向上するといった効果が報告されている。日本                           では「子ども読書年」の2000年に紹介され、同11月に東京都杉並区                           で試験的に実施された。NPO法人「ブックスタ-ト」(東京)によると、9                            月末で全国672の自治体が導入。道内では90市町村(道教委調べ)                             が行っている。

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