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「ハリポタ」完結編発売

2008-07-24 15:30:00 | 本と雑誌

累計2200万部 “最後の商戦”期待大きく

世界的ベストセラ-として知られる英国のファンタジ-小説「ハリ-・                           ポッタ-」シリ-ズ(J・K・ロ-リング著)の完結編となる第七巻が、                           初版180万部という大部数で発売さけるた。1999年に第一卷の                            日本語訳が出て以来、出版不況をものともせず、子供の読書や書店                          の販売戦略に影響を与え、累計部数は約2200万部に。そして                             “最後の商戦”。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2008-07-23

同シリ-ズは、魔法使いの少年ハリ-が、学園生活を送りながら闇                           の勢力と闘う、友情と冒険の物語。65の言葉に翻訳され、世界で計                           3億7500万部が売れた。五作目までが国内公開された映画も通算                           6千万人を動員。相乗効果でさらに人気が広がった。

年代問わず

読者層が「3歳から90歳まで」(静山社)と幅広いのがハリポタの強                           み。特に子供たちの読書習慣に大きな変化をもたらした。都内の大学                          院に在籍する女性(23)が出合ったのは中学2年の時。それまでは                           「ちらほら本を読む程度」だったが、「魔法の世界が現実とリンクし、本                          当にあるかもしれないと思えるところに魅せられ」、5巻目以降は辞書                          片手に原書を読破するまでになったという。

書店を刺激

全国学校図書館協議会などが毎年実施する「学校読書調査」によると、                         1ヵ月の読書冊数の平均は小中学生ともに、第一巻の刊行前後から上                         昇。特に中学生は昨年、3・4冊で、57年と並ぶ最高に。協議会は「『朝                        の読書運動』の成果もあるが、ハリポタをきっかけに、今まで本に見向き                         もしなかった子が読書するようになったことが大きい」とする。ハリポタの                         独り勝ちは書店の意識も変化させた。永江朗・早稲田大客員教授(出版                        文化論)は「『活字離れ』という言葉で、不況を読む側のせいにしてきた                         出版業界にはいい刺激になつたのでは」と話している。

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