゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

こどものほん<河田由美子・人と本を結ぶ会・ぼんぼん代表>

2008-03-18 15:00:00 | 本と雑誌

「幼児向き」

おはなしチャイルド 2月号 (2)
価格:¥ 350(税込)
発売日:2008-02

[ジェイとドゥのゆきあそび」                                                   片平直樹作 高島純 絵

雪がうれしくてしかたのない様子のお父さんペンギンのジェイ。寒が                           りの息子ペンギンのドゥも、どんどん巻き込まれてゆきます。ジェイが                           どうしても、おおきなかまくらをつくると言いはり、ドゥと雪を集めてい                           るうちに、ご近所さんの雪かきもするハメに・・・。雪かきが終わるころ                           にはジェイとドゥの家の前は雪の山。とびっきりおおきなかまくらがで                           きたことは言うまでもありません。そしてドゥは、作りたかった「あるも                           の」もちゃんと作りましたよ。なんだと思いますか?高畠さんの絵は、                          はりきっているお父さんの姿をいきいきと表現。はりきりすぎの一途                            さもおかしくて温かです。

だいすきひゃっかい (レインボーえほん 12) だいすきひゃっかい (レインボーえほん 12)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-07

いもうとのなみが眠ってしまい、はるなはおかあさんとふたりきり、おか                          あさんは「はやくねなさい」というけれど、ねむくなんかありません。「お                          ねえちゃんがさわいでいたらおかしいでしょ」といわれ、「ちがうもん。お                         ねえちゃんじゃないもん。はるなははるなだもん」と反論。そしてなぞな                          ぞをだします。「ねるまえに はるなが いくのは どこでしょう!」いろい                          ろ言ってみたけれど、とうとう答えられなかったおかあさんの「ばつ」とし                        て、はるながしてもらったことは?絵ものんびりしてあたたかく、1日の                          終わりに優しく満ちてゆく時間と表情を、細やかに描いています。

「低・中学年向き」

うえきばちです うえきばちです
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2007-09

ペ-ジをめくるとそこに、常識をくつがえすような思わぬ展開(絵)が現                          れ新鮮な驚きを体験することは、絵本の大きな魅力のひとつです。この                         作品も、そんな絵本ならではの表現効果が生かされて、抜群におもしろ                        い! 私の所属する「おはなしネットぼんぼん」の例会の時、「おはなし                         会でおすすめの絵本」として、メンバ-のひとりが読みきかせをしてくれ                         ました。「うえきばちがあったのでつちをいれて、○○○○○○をうえま                          した」。水をやり、めがでてはがでて、はながさきました。そして、さらに                         成長?をつづけ・・・とうとう・・!?どうなったのか、どうぞ絵本をみて(読ん                         で)ください。発想の妙味と余韻を残す終わり方で、不思議な感覚が尾                         をひきます。

彼岸花はきつねのかんざし (学研の新・創作シリーズ) 彼岸花はきつねのかんざし (学研の新・創作シリーズ)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2008-01

也子(かのこ)は四年生。家では大人たちが、きつねに化かされた話                           を折りに触れくりひろげています。ある日とうとう、也子も竹やぶで子ぎ                          つねに出会いましす。子ぎつねは、「あんた、わたしに化かされたい                          ?」とききました。也子はきっぱり断りますが、それからふたり(?)の                          実にかわいくほほ笑ましい交流がはじまります。遊ぶ風景も心の動き                         も、とても素朴に繊細に丁寧に描かれています。大人たちの会話も味                          わい深い広島弁でいきいきとして、引き込まれます。そんなかけがえ                          のない大切な日々を一瞬にして奪ったもの、それは・・・。作者は被爆                          二世。詩情豊かに子どもを描き、真摯に平和を伝えます。

「高学年以上」

Dear Little Moon きみに ありがとう Dear Little Moon きみに ありがとう
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2008-01-19

大切な人に贈りたい、メッセ-ジ絵本です。作者のアンドレ・ダ-ハンは、                        1987年に初めて「ぼくのともだち、おつきさま」という絵だけの絵本を出                         版しました。その後、「もうひとりのともだち」を出版し、その中で「おひさ                        ま」と「おほしさま」も仲間入りします。ダ-ハンの絵を通して伝わる「あた                        たかさ」と「よろこび」。認め合い、あるがままを受け入れている空気。きみ                        がすきというきらめき。この絵本には、きたやまようこさんが、「きみ」(お                         つきさま?)への親愛と感謝の言葉をシンプルに添えています。あなたに                        とっての「きみ」は誰(何?)ですか?

ボーイ・キルズ・マン (鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち) ボーイ・キルズ・マン (鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち)
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-05

12歳の少年が銃を持ち、雇われて人を殺す・・・。とても衝撃的なの内容                        です。この物語は、フィックションですが、コロンビアで実際に起ったできご                        とに基づいて書かれています。コロンビアは、コ-ヒ-やエメラルドなどの                        産出国として知られていますが、一方では、貧富の差が激しく、麻薬やゲ                        リラ、テロ、汚職など多くの問題を抱えているといいます。貧しく教育も十                        分に受けられず、虐待を受けるなど劣悪な環境に置かれる子どもたちが、                         「生きるために」闇の仕事に手を染めてゆくのです。目の前に見えなくても、                       現実に起きている世界の一部。子どもたちの慟哭と、大人の責任が胸に刻                          まれました。

コメント    この記事についてブログを書く
« 江戸期以来の「寒試し予想」... | トップ | 土森海「人工湿地で酪農排水... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本と雑誌」カテゴリの最新記事