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貫井 徳郎 /悪党たちは千里を走る

2011年09月15日 | 小説

貫井 徳郎 著 悪党たちは千里を走るを読みました。




しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。

ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、三人で一世一代の大仕事に挑戦する。

それは誰も傷つかない、とても人道的な犯罪計画だった。

準備万端、すべての仕掛けは順調のはずだったが…。


貫井徳郎作品と云えば『慟哭』以来、かなり暗くてどんよりした作風がほとんどですが、本作はそれまでの作風とは打って変わって、題名からしてコミカル調。

実際に読んで見ると、誘拐事件をテーマにしているのですが、そこに重苦しさはなく、ユーモアとスピード感あふれる展開でした。

個性豊かな面々の活躍に思わずニヤリとしながら、気楽に読める一冊です。

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