貫井 徳郎 著 「悪党たちは千里を走る」を読みました。
しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。
ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、三人で一世一代の大仕事に挑戦する。
それは誰も傷つかない、とても人道的な犯罪計画だった。
準備万端、すべての仕掛けは順調のはずだったが…。
貫井徳郎作品と云えば『慟哭』以来、かなり暗くてどんよりした作風がほとんどですが、本作はそれまでの作風とは打って変わって、題名からしてコミカル調。
実際に読んで見ると、誘拐事件をテーマにしているのですが、そこに重苦しさはなく、ユーモアとスピード感あふれる展開でした。
個性豊かな面々の活躍に思わずニヤリとしながら、気楽に読める一冊です。
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