馳 星周 著 「トーキョー・バビロン」を読みました
やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。
本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。
身体を壊し、酒が飲めなくなったホステス。
若くして人生の敗者となった三人が手を組み、起死回生の大博打を打った。
狙いは脛に傷を持つサラ金企業ハピネス。
彼らは、ハピネスからブラックマネーを奪い取り、負け犬の烙印を消しさることができるのだろうか・・・。
「不夜城」以来、久々の馳作品です。
裏社会の住人による謀略戦、騙し合いのストーリーが展開されます。
登場する人物はいずれも本当に”クズなヤツ”ばかり。
人生の谷底にいる三人が、ある金融会社融の社員でギャンブルで借金まみれの課長を脅してその会社から金を脅し取ろうと計画します。
しかし、それぞれ欲に目が眩んだ4人は自分さえ良ければいいんだとばかり、仲間を出し抜いて自分だけ得しようとする。
やがて、互いに疑心暗鬼になり・・・
さらには、四人の周りで悪徳警官や東西のヤクザも動き出し・・・
自体は思わぬ展開に・・・。
誰が騙されるのか、誰が騙すのか。
誰が勝ち残るのか、誰が生き残るのか。
ろくな人間が出てこないが、何故か先の展開が気になり、ついついハマってしまいました・・・。