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薬丸 岳/虚夢

2012年02月18日 | 小説

薬丸 岳 著 「虚夢を読みました。




通り魔事件によって娘の命は奪われた。

だが犯人は「心神喪失」状態であったとされ、罪に問われることはなかった。

心に大きな傷を負った男は妻とも別れてしまう。

そして事件から4年、元嫁から突然、「あの男」を街で見たと告げられる。

娘を殺めた男に近づこうとするが…。


刑法39条。

1 心神薄弱者ノ行為ハコレヲ罰セズ   
2 心神耗弱者ノ行為ハソノ刑ヲ減刑ス

大量殺人を犯した加害者でも精神鑑定によって統合失調症(元の精神分裂病)と診断され不起訴になれば数年で社会復帰できてしまう。

被害者側からしてみれば何とも不条理な法律である。

しかも、その加害者が又しても被害者の身近で生活していたとしたら・・・。

これは、どう考えても許せない!!

しかし、法律の壁がある・・・。

そんな法律に従って黙ったまま今までの生活を続けるのか、それとも・・・。

最後は”成る程なぁ~”と考えさせられる結末でした。

コメント
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