「灼熱の魂」
公開:2011年 カナダ・フランス合作
出演:ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット、レミー・ジラール
ケベック州に住む初老の中東系カナダ人女性ナワル・マルワンは、ずっと世間に背を向けるようにして生き、実の子である双子の姉弟ジャンヌとシモンにも心を開くことがなかった。
そんなどこか普通とは違う母親は、謎めいた遺言と二通の手紙を残してこの世を去った。
その二通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。
そして遺言によりジャンヌは父親への手紙を、シモンは兄への手紙を託され、二人は中東の母親の故郷へ足を踏み入れる。
初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、そこで母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていくのだった・・・。
いや~、凄い映画を観ました!
すさまじい歴史の中で生きてきた一人の女性と、その子供たちの物語。
マルワン一家の数奇な運命を、現在と過去を交錯させながら映像化してゆく。
母親が育ったのは中東のとある国。
その国の歴史は過酷であり、宗教・民族の争いは現在も途絶えていない。
そんな地を母の遺言に導かれて訪れた双子の姉弟。
愛する人を殺され、子供を引き離され、過酷な人生を歩んだ母の運命を知らされることになる。
そして、愛する3人の物語が全て解き明かされるとき、魂が凍りつくような衝撃が襲う!!
まさに、”え? え~っ!!・・・”と云う感じです。
82回(11年)米アカデミー賞優秀外国語映画部門ノミネート作品。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆☆