百田 尚樹 著 「モンスター」を読みました。
田舎町で瀟洒なレストランを経営し、町中の男を虜にする絶世の美女・未帆。
彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。
周囲からバケモノ呼ばわりされ友達もできない悲惨な日々。
そして思い悩んだ末、ある事件を起こしてしまう。
追われるように移り住んだ「美女の街」東京。
そこで整形手術に目覚めた未帆は、手術を繰り返して完璧な美人に変身を遂げる。
そのとき、甦ってきたのは、かつて自分を虐げた町に住むひとりの男に対する、狂おしいまでの情念だった―。
『ボックス!』・『永遠の0』・『風の中のマリア』と全く違った世界を描いた作品で、それぞれに感動を与えてくれた作家・百田尚樹氏の最新作。
今回は今流行?の整形美容がテーマ。
韓流ブームの昨今、KARAや少女時代、T-araのメンバーがみんな似たような顔に見えるのはHさんだけでしょうか・・・。
韓国では、もはや美容整形は常識になっているそうですが、そんな美容整形についてかなりリアルに詳しく書かれています。
しかし、肝心のストーリーはと云うと・・・
顔の醜さを笑われ、いじめられ虐げられてきた女性が美容整形を繰り返して完璧な美を手に入れ、かって自分を馬鹿にした者たちへの復讐を遂げると云う内容ですが、
その主人公にあまり共感する部分が少なく、安易なテレビドラマの脚本のようで正直がっかりでした。
この作家にはもっと感動する読み応えのある作品を書いてもらいたいものです。
次回作に期待!