「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
公開:2012年
出演:トム・ハンクス, サンドラ・ブロック, トーマス・ホーン, マックス・フォン・シドー, バイオラ・デイビス
オスカーと父は、親子であると同時に親友だった。
父は少しばかり繊細で生きることに不器用なオスカーを、その個性を壊さずに導いてくれる頼もしい師でもあった。
そんな二人を優しく見守る母親。
ところが――9.11が最愛の父を奪ってしまう。
オスカーは父が遺した一本の鍵に、最後のメッセージが込められていると信じ、鍵穴を探す旅に出る。
鍵の入っていた封筒に書かれた文字に従い、ニューヨーク中の“ブラック氏"を訪ね歩くオスカー。
やがて謎の老人が同行者となり、いつしかオスカーの辿った軌跡は、人と人とをつなぐ大きく温かい輪になっていく。
ついにオスカーは、鍵の真実とめぐり会うのだか――。
仲の良かったお父さんを「9.11」で亡くした少年オスカーが、彼の死を受け入れていく物語です。
オスカーの心の痛みが、画面を通して伝わるようで本当に観ていて切なくなる。
しかし、オスカーを支える家族、母、お婆ちゃん、
そしてお婆ちゃん家に来た間借り人の口のきけない謎の多いお祖父ちゃん、
鍵を巡って出会った多くのブラックさん達。
すべての人がオスカーの心の痛みを分かち合い、オスカーが納得するまで鍵の謎を追い
彼自身の力で立ち直るのを見守ってくれていたのだ。
最後にお母さんがオスカーに打ち明ける真実にグッとくる。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近くにあるもの」・・・
それは・・・
この映画のお勧め度:☆☆☆☆☆