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白石一文/ほかならぬ人へ

2014年05月08日 | 小説

白石一文 著 ほかならぬ人へを読みました。



二十七歳の宇津木明生は、財閥の家系に生まれた大学教授を父に持ち、学究の道に進んだ二人の兄を持つ、人も羨むエリート家系出身である。

しかし、彼は胸のうちで、いつもこうつぶやいていた。

「俺はきっと生まれそこなったんだ」。

サッカー好きの明生は周囲の反対を押し切ってスポーツ用品メーカーに就職し、また二年前に接待のため出かけた池袋のキャバクラで美人のなずなと出会い、これまた周囲の反対を押し切って彼女と結婚した。

しかし、なずなは突然明生に対して、「過去につき合っていた真一のことが気になって夜も眠れなくなった」と打ち明ける・・・。



男性主人公の「ほかならぬ人へ」と、女性主人公の「かけがえのない人へ」の2篇で構成されている恋愛小説です。

自分にとってベストの相手とは・・・

そんな相手に巡り合うまでに苦しむ・・・

ようやく巡り合えたと思ったら・・・

ん~、男と女は複雑ですね~!!

今時の恋愛事情と云う感じでした。

第142回(平成21年度下半期) 直木賞受賞作。


この小説の満足度:☆☆ 

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