おもちゃドクター養成講座を修了して早々に某おもちゃ病院にインターンとして勤務する事になりました。
市民交流センターが会場となっています。
講習を受けたとはいえ果たして実際に依頼されたおもちゃを上手く修理出来るのか?
不安でしたが同じ病院に講習会の講師をされていたベテランドクターが何人もいらっしゃいました。
分からないところがあれば教えるから取り敢えず自分でやって見て下さいと云う事で・・・
まずは講習会でも分解したプラレールを修理する事にしました。
修理依頼内容は“動かない”と言う事です。
カバーを外して中を見てみると・・・プラスチックの車輪や歯車が経年劣化で割れています。
講習で作製した電池パックで直接電気を送るとモーターは正常に動きました。
割れた歯車と車輪のゴムを交換します。
それと電池を入れる銅板が酸化して黒ずんでいます。
これじゃあ電気が上手く通電しないのかも・・・
と云う事で紙やすりで電池の接触部を磨いて銅板の素地を出しました。
新しい電池を入れて・・・スイッチオン! お〜! 動いた!!
やったね!! これは達成感が有りますねぇ〜!
こうして1件目の修理は完了です。
次の修理依頼は消防車です。 “上に有るボタンを押しても音が出ない”と云うものです。
底面の電池収納ケースを開けると・・・
電池のプラス端子の接触面が錆びてコブが出来ていました。
こちらも錆落としして再度電池を入れると正常に音が出ました。
よっしゃ〜! 2件目もクリアです。
3件目は仮面ライダーの変身ベルトの修理依頼です。
依頼内容は“電池交換の仕方が分からない”と云う事です。
ベルト本体の裏面に電池が入る様になっていますが、見た目では確かに分からない・・・
幸いケースの中に取り扱い説明書が入っていましたので、まずはそれを熟読です。
何やら真ん中に小さな穴があって、そこを細いピンで押しながらカバーをずらさないと外れない構造になっていました。
これでは確かに電池交換が難しいですね!
カバーを外して中を見てみると電池が長期間入れっ放しだったので液漏れが発生していました。
こちらも端子を綺麗に掃除して電池を入れると無事に動きました!
こうして3件の修理を無事に完了! 初勤務にしては上出来のスタートでした。
こちらのおもちゃ病院は奇数月の週末に2回、偶数月は1回開催されています。
今回はたまたま故障原因が単純な物ばかりでしたが、これからどんな難しい修理が出てくるのか・・・
ベテランドクターは数カ所の病院を兼務していて毎週活動されているそうです。
修理が上達するには件数をこなす事と講義で教わりましたので、徐々に活動の場を広げて行きたいと思っています。
ドクターへの道は始まったばかりです。