シーサイドももちは、もともと百道(ももち)海水浴場だったところが埋め立てられ、福岡タワーが1989年、福岡ドームが1993年と、今の姿になってから20年以上が経っている。
帰省してこの地区を初めて訪れた時は、ヒルトンホテルなど立派なホテルやマンションが立ち並び、外国のようでびっくりした。
バブル崩壊後の不景気のなかで、こんなプロジェクトを進めて福岡は大丈夫なのかと心配もした。
キャナルシティ博多が出来たのも1996年で、ほぼ同時期だ。
日本全国が不景気にあえぎ、金融機関が破綻していく前段階の時期に、相変わらずバブル時期と同様の活発な設備投資が行われていることが不思議だった。
しかし、その後、福岡が苦境に陥ったという話はないし、それが吸収できていることがまた不思議である。
愛宕神社は、シーサイドももちが一望できる夜景の名所であり、大濠公園の花火大会の撮影場所としても人気があるらしい。
行ったことがなかったので、下見がてら行ってみた。
同じ福岡市内に住んでいても離れたところはあまりよく知らない。
滋賀にいた頃、「地元のくせにこんな名所があるのも知らないの」と得意気になっていたが、なるほど、地元の人間ほどごく近い地元のことしか知らないものと納得した。