九州の尾瀬とも言われる樫原湿原(かしばるしつげん)。
春日公園で出会った二人のカメラマンも、樫原湿原を自然の宝庫と絶賛していた。
行ってみることにした。
平日に行きたいところに行けるというのが、無職ならではではあるものの、まだ慣れない感覚でもある。
自宅から49km、1時間40分の行程である。
地図で見ると、いかにも狭い道路しかなく、普通の車で行けるのか心配した。
ところが実際行ってみると、普通の車で十分平気な道だったし、予想外の広い駐車場まであった。
そしてこれが樫原湿原。
樫原湿原には100種類を超える植物があり、またいろいろな昆虫や野鳥が生息するとのこと。
これはどう見てもカキツバタだが、梅雨時の花のはず???
イトトンボ
羽を傷めたジャコウアゲハ。
ジャノメチョウ
コバギボウシ、かな?
この時期の樫原湿原のメインであるサギソウとハッチョウトンボは別途掲載するとして、最後に出会った生物がこれ!
遊歩道の真ん中に逃げるでもなくデンと居座っていた。
黒い蛇が何者か、家に帰って調べると、シマヘビ、ヤマカガシ、マムシの3種類の黒化個体がいるとのこと。
樫原湿原を守る会の人と話していて、今まで何十匹もマムシを捕まえたと言っていたので、マムシの黒化個体かもしれない。
頭の形が三角形であるか調べるため近づくなどはとんでもなくて、すぐに退散したことは言うまでもない。
何度も尾瀬に行ったことのある僕としては、地元の人たちには大変申し訳ないが、九州の尾瀬ってのはちょっと言い過ぎかなあと正直思う。
湿原というところは共通しているが、尾瀬は標高1,400mであり、燧岳のような2,000mを超える山々に囲まれている。
この樫原湿原は標高600mで、湿原の先には田んぼがあるという環境である。
でも、九州では貴重な湿原であり、多くの生物が生息する、環境保全が必要なゾーンであることには間違いない。