



キスリングは1891年にポーランドで生まれたエコール・ド・パリ(パリ派)の画家。ピカソ、ブラックらとも親交があったようだが、キュビスムとは別の独自の世界を作り上げている。その彼の作品が20代始めにパリに出てきてすぐの頃から62歳でなくなるまでを時系列に展示してある。
順に見ていくと30代から独自の画風を確立しているのがわかる。たとえばセザンヌの影響下にあるといわれていた頃の「水差しと果物のある静物」(cat3)と「果物のある静物」(cat26)を比べると色使いを重視する方向に変わってきているのが見て取れる。
また、この頃からの女性像の目が変わってきている。大きく描かれた目はこちらを見ていないことが多く、宙をさまよっている。人間の感覚は目に強く反応するらしいので、独特の印象を与えることに成功している。



このキスリング展、大分前に見たのだが、明日で横浜での公開が終わってしまうので、とりあえず上げておく。また日中は35度になるようだが、デパートの中は涼しいので、もう一度横浜そごうまで出かけてみようかと思っている。
追記:箱根芦ノ湖美術館は2006年に閉館し、東京都港区南青山に青山ユニマット美術館として展示を続けている。
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