花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

花友Kさんの週刊(習慣)高尾山の花・第二回

2019年04月30日 05時00分00秒 | スポーツ・トレッキング
4月28日に、花友KさんとIさんが高尾山に行き、その時の写真がKさんから
送られてきたので掲載します。


クマガイソウの群落が満開で絶好調だったという、クマガイソウから掲載します
(100株以上有ったそうです)


クマガイソウ


クマガイソウ、ラン科アツモリソウ属 分布は北海道~九州
袋状の唇弁を、源平時代の武将・熊谷直実(くまがいなおざね)の背負った母衣(ほろ)に
見立てた名前>
高さは30~40cmの多年草。葉は扇形で直径が15~20cm、柄が無く2枚が対生してつく
対生してついた葉の中心から花茎を出して黄白色で直径8~10cmの花を横向きに開く


クマガイソウのアップ



ヤマルリソウ、ムラサキ科ルリソウ属 分布 本州の福島県以西、四国、九州


ヤマルリソウ2


ヤマルリソウ3


背伸びしたヤマルリソウ



イカリソウ、メギ科イカリソウ属 分布 北海道西南部、本州
蕾がタコのよう と書いてあったが


イカリソウ2


イカリソウ3



フタバアオイの花、ウマノスズクサ科カンアオイ属 分布 本州、四国、九州


二葉葵、徳川家の家紋三つ葉葵は、この葉を三枚組み合わせたもの



城山から桜の額縁で富士山の展望、


一丁平展望台からの富士山の展望
花友曰く 緑の雲海



オオバウマノスズクサ、ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属
分布 本州の関東以西、四国、九州
咲き始めだったと書いてありました


大葉馬の鈴草の花、花柄の先に強く折れ曲がったサキソフォンのような
形の黄色の花をつける。花弁はなくこれは萼にあたる
萼筒は基部で下を向き、中部で強く曲がって上を向く、舷部は3銭裂し
内部に紫褐色の縞模様がある


大葉馬の鈴草、葉は三角状の心臓形



多少ピーク過ぎのクサボケ



お疲れ気味のシュンラン


シュンラン

前回の4月10日に撮影したという花の残りも送られてきました


センボンヤリ


イチリンソウ


ミミガタテンナンショウ



謎のスミレの名前が判明しました
みさ々さんからのコメントで「ナガバノアケボノスミレ」と名前がわかりました。
みさ々さんに感謝、ありがとうございました。


ナガバノアケボノスミレ


ナガバノアケボノスミレ



アケボノスミレ


アケボノスミレ2

息抜き用に送られてきた珍写真


井戸端会議中のミミガタテンナンショウだそうです


二人でもヒトリシズカだそうです


エリマキトカゲか、はたまたご貴族様ふうクマガイソウ
(正体は蕾ですが(笑))


花が2輪ついているメオトザクラ風の桜、3つついていたら三角関係か、イイネ!
そこでイイネ! するか(笑)



葛城の森の花を探して

2019年04月29日 17時48分56秒 | スポーツ・トレッキング
昨日は一日空き地の草取りと、ヒマワリの種まきをしていたので
今日はちょっとだけ花が見たくなり、葛城の森へギンランを探しに行った

昨日、花友たちは高尾山に行き、100株以上のクマガイソウが満開だったとか
オオバウマノスズクサも咲いていたとか、うれしそうなメールを送ってきた
ので、私も花が見たくなったのだった。

報道によると、昨日は全国的に環水平アークという薄い雲の上の太陽光が
氷晶によって屈折し、虹色に輝く水平の帯ができる現象が現れたらしい。
場所によっては、ハロと呼ばれる現象もみられたと言うから、超レアな
現象だとウエザーニュースでも取り上げられていた。

その時私は、草取りで下ばかり見ていたから、貴重な気象現象を見逃してしまった。
なんでも氷晶の方向がそろってないと、このような現象にならないという。
興味のある方は、環水平アークで検索してみてください。


ギンランの蕾や咲き始めが有って、喜んだのもつかの間
三脚に付けるワンタッチプレートを他のカメラに付けたまま
家に置いてきた。なんてこったい。仕方ないのですべて手持ち撮影


ギンランの蕾が待機中ですね。


ギンランにスケールを当てると、ほぼ15センチほど
最小の蕾は、5センチでした。


ギンラン探しの最中に、茨城県の希少植物「クチナシグサ」の花を
発見。
2株が花をつけてましたが、まだ花は少ない。
数年前に、クチナシグサの定期観察を続けて、最初に出てくる葉が
花をつける茎の葉とは、まったく別もので、花が咲くころには枯れてしまう
と言う生態を見ることができました。
私の感じでは、花を咲かす茎の栄養を蓄える栄養葉てきな役割ではと
考えています。
以前、私が観察していた場所は、クヌギの葉が降り積もり、クチナシグサは
生えていませんでした。
新たに発見したので、なんかうれしい。


近くには、ムラサキサギゴケが、今を盛りと咲いています


ムラサキサギゴケのトリミングによる拡大


ミスジ蝶の仲間がお休み中と思って撮影したら、あらまっ
子孫を残す営み中でした。


フデリンドウもたくさん咲き始めていました。


フデリンドウの全身


杉の葉に負けそうな場所にも咲いてました。


近くの大日様の塚に行くと、倒れていた石を積みなおした石塔が
出来ていました。








筑波山の林道で見た花2

2019年04月25日 22時11分03秒 | スポーツ・トレッキング
10連休で世間は盛り上がってますが、修理に出した車がもうすぐ一週間になる
修理代を考えると地獄の連休だ。
代車では遠出もできないから、筑波山の林道でお茶を濁している。


ムラサキケマンの白花に近い花


ムラサキケマンの白花に近い花2


ムラサキケマンの白花に近い花3
上部の花は咲いたばかりの幼花、つぼみの時は筆の穂先のように全体が
寄り集まってついているので、遅い開花の上部の花は上向きなのだろう


こちらは普通のムラサキケマン
図鑑などには、花は紅紫色ときには白色と書かれているので、色の濃淡は
株によって違う。
白花系のもので先端の部分だけが紅紫色になるものをクチベニケマンという
と書いている本もある


ウスバサイシン、 ウマノスズクサ科


ウスバサイシンの花
たいていの図鑑には、三裂した萼片が反り返ると書いてあるが、完全に
反り返るわけではなく、横向きに開くという感じである。


ウワミズザクラ、バラ科サクラ属
見分けのポイント、花柄に葉がついているのがウワミズザクラ


ウワミズザクラの様子


キランソウ


ミツバアケビの実ができかかった花


ミツバアケビの花のつき方


ミツバアケビの葉と花


ミヤマウズラの前年の花柄





筑波山の林道で見た花

2019年04月24日 20時06分35秒 | スポーツ・トレッキング
今日は病院で自分の診察日だったので、最近撮影した筑波山の林道で
見た花を掲載します。


双子のチゴユリ


西日のヤマツツジ


浦島さんは山で釣りをしています(笑)


白いオドリコソウ


ピンクのオドリコソウ


踊り子たちが一杯


おーい誰か虫メガネ貸して


日蔭で一人旅のニリンソウ


ゼンマイの群れ


ホウチャクソウ


ヒトエを着た人が12人じゃなくてジュウニヒトエ


畑のキジ


同じく畑のキジ(メスかな)


筑波山ろく春景色

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庭のキエビネが咲きました。



筑波山に灯るホタルカズラ

2019年04月21日 21時38分04秒 | スポーツ・トレッキング
今日は、花友に誘われて高尾山に行く予定だったが、昨日は不整脈の発作で
胸が苦しいので、参加を断念した。

朝までには発作が収まったので、10時過ぎに筑波山にホタルカズラの
写真を撮りに行った。
ホタルカズラの咲く林道入り口で、葛城の森で一緒にフォレスターを
しているAOさんにばったり、林道周辺の整備て他の人たちと作業をして
いたらしい。
「今日は何だい?」と言うので「野草の花を撮りに」と答えると
「ツクバキンモンソウとそれに似た白い花は何だっけ?」と聞かれたので
「ジュウニヒトエでしょう」と答えると「おーい○○さん 専門家が
ジュウニヒトエだとよ」と何度も大声で言っている。
まいったね、何時から俺は専門家になったのかな、その手に乗らんぞと
知らんふりして撮影場所に行った。


ホタルカズラは咲き始めだったが、予想が的中したのでうれしい。
ホタルカズラ、ムラサキ科ムラサキ属 名前の由来は、中心部の
隆起している白い部分がホタルの光を思わせるからとか、花の色を
ホタルの光にたとえたともいわれている。

私事を言わせてもらえば、青紫色は私の大好きな色の一つで
キクザキイチゲも筑波山の青紫色が一番である。(笑)


これはたぶん咲き始めで、微妙な色合いである


蕾がたくさんあった





虫付きのホタルカズラ(笑) 
咲き始めは薄い赤みを帯びて微妙な色合いが叉良い。

訂正、下記のウマノスズクサは、オオバウマノスズクサに訂正いたします。
調査不足で誤記しましたことお詫びいたします


オオバウマノスズクサ、開く前


オオバウマノスズクサ2


オオバウマノスズクサの葉

お詫びにオオバウマノスズクサの開花した写真を掲載します


花が開いたオオバウマノスズクサ


ヒメハギ


アケビの花、左の花が多分雌花、白い萼の雄花が右


白ぽい萼片を持つ雄花の集まり


アケビについて、故鈴木昌友先生は、アケビは雌雄同株であるが
雌花と雄花の区別があり、雌花は粘性のある短いめしべが3~6個あり
すぐ側に不稔のおしべがある。
雄花はおしべ6本が直立し、中にめしべの痕跡がある。
本来両性花であったものが、めしべ、おしべのいずれかが退化して
単性花となったものと思われる と昭和51年発行の「茨城県の花」で
述べられている。

アケビは小葉が掌状複葉で、5枚の小葉がついている、仲間にミツバアケビと呼ばれる
小葉が3枚で、葉のつき方が3出複葉のものがある。
花の形も似ているが、雌花のつく位置が違うというし、花の色も濃紫色である
雌花の位置は、アケビでは花柄の基部に近い方につき、ミツバアケビでは
雄花より下方につくと言われているが、私の見た限りでは、雌花は
花柄の途中から分岐して、単独で咲いているので、雄花より上とか下とか
いうのは、かなり微妙な位置であった。






栃木の県道245号線で見た花

2019年04月20日 23時48分45秒 | スポーツ・トレッキング
先日、日光市栗山の土呂部の水芭蕉を見に行った時、帰りは大笹牧場の前から
今市に抜ける、県道245号線を走った。
この道は、小百川と言う川に沿っているが、中流で板穴川と名前を変え、下流では
鬼怒川に合流している川である。

この道の途中に、砂防ダムの前の橋を渡る箇所がある。
その橋の手前のスペースに車を止めて、付近を歩き回ってみた。
ここでちょっと面白い花を見つけた。
ワチガイソウの仲間に「ヒゲネワチガイソウ」と言う花がある。
それにそっくりなんだが、花がでかすぎて断定できない。


ヒゲネに似た花1


ヒゲネに似た花2


ヒゲネに似た花3


ヒゲネに似た花4


上の写真からトリミングで拡大した花
花の直径が1.5センチ以上あったと思う、


茎の中部の葉と茎の毛


茎を写していたら、たまたま隣の小さい花も写っていたので、大きさの
比較で掲載する
小さいほうが多分普通の大きさだと思う


これは小さいほうの花の様子


小さいほうの花をトリミングで拡大したもの

大きい方の花は、高さが15~6センチほど有ったと思う
草藪の中なので、根元まで見てないが、束生しているように見えた


すぐ下には、芽出しした若い株が有った

ヒゲネワタガイソウの特徴として、茎は単生するか束生すし、分岐しないで
直立して高さ10~20センチになり、2列の短毛が生える

葉は、上部と中部以下では異なり、上部の葉は2対の葉が接近して十字状に
対生してつき、輪生しているように見え、広楕円形から公円形で長さ
4.5~8センチ、幅が1.8~3センチになり、先端は鋭頭から鋭尖頭で、縁は波打つ。

中部以下の葉は、1~4対の葉がまばらに対生し線状へら形で長さ2.5センチ
幅0.3~1.3センチになり、基部が狭まり、基部を除き両面に毛はない。

花の径は約1センチ、1個が茎先につき、、花柄は細く長さが2~2.5センチになり
毛がない
萼片は5~7個、線状披針形から楕円状披針形になり長さは4~6mm、先端は
鋭頭になり、背面に毛が無い。

花弁は白色で5~7個、線状へら形から倒披針形で長さが5~8mm、先端は鋭頭で
へこまない。
雄蕊は10~14個あり、葯は暗赤褐色になる
花柱は2~3個ある


砂防ダム


砂防ダムと県道245号線の橋

砂防ダムのすぐ下の平地には、フデリンドウがたくさん咲いて、スミレやハコベと
競い合っていた。













スミレ各種


葉裏の色


葉表は深緑















日光栗山の土呂部の自生水芭蕉

2019年04月18日 23時28分59秒 | スポーツ・トレッキング
10時過ぎに出かけて、帰宅が遅かったので、本日は写真のみ
日光市栗山の土呂部の自生の水芭蕉を見てきましたので掲載します。


栗山の天然記念物に指定されている自生の水芭蕉
地元のカメラマンの方は、もう少し後が良いと言っていたのですが


帰りの県道245号線で寄り道して撮影したピンクのエイザンスミレ
もしかしたら交雑かもしれませんが、結構生えてました。
245号線を走っていたら、山に赤い花が見えたので、望遠でのぞいたら
何とアカヤシオでした。
日光のアカヤシオも咲いたのかとびっくり、車を止めた場所に咲いていた
のがフデリンドウとピンクのエイザンスミレ。
もしかしたらと砂防ダムのスペースで止めて、付近を探したらそこにも
咲いてました。

新年度第一回の葛城フォレスターに参加

2019年04月16日 19時04分13秒 | スポーツ・トレッキング
今日は葛城フォレスターの契約更新と安全講習会の後、葛城の森で軽い作業を行いました。


作業開始前の集合の様子


葛城の森に咲いていた西洋タンポポの綿毛


同じくフデリンドウ


同上


ジュウニヒトエ

昨年度でフォレスターを卒業した2名の方の挨拶がありましたが
私も今年度が限界かもしれません。

植樹した苗が、片端からウサギにかじられて、根元から1cmしか残っていないものが多数
根っこが生きていればいいのですが。
筑波のどまんなかで、野生のウサギの被害とは びっくりですよ。
苗木の周りに袋をかぶせたりして、多少の対策は行いましたが、数が多くて全部には
対策ができませんでした。

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昨年秋、英国に移住したN・Nさんから、自宅の庭も春めいてきたと
庭の写真が届きました





浄土平や高尾山を花友と共に一緒に歩いたことが懐かしい。
こんと帰国したら、また一緒に歩けるといいな。


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庭と空き地の花だより


庭のヤマシャクヤク(北海道産の野生種)開花


ユキワリコザクラ 満開


イカリソウ(園芸種) まるで地上の星です。


大花エンレイソウ 開花始まり 井戸の移転で不明だったものが
突然生えてきて、花の開花が始まりました


キエビネの群落の蕾とキエビネの日影づくりのボケの花


シコクカッコソウ(園芸種多分、山新で購入)の開花の始まり


シロバナカッコソウの開花も始まりました。


黄花レンゲショウマも成長してます。


去年1本植えたジャコウソウが、こんなに芽出ししてます。
あんまり増えるなよ、庭が狭いんだから。












筑波山観察会で見た花を中心に

2019年04月16日 04時00分04秒 | スポーツ・トレッキング
病院の診察日だったので、観察会や一人で歩いたときに出会えた花を
掲載します。


観察会のカタクリ調査で見つかったカタクリの多花被片の花
普通のカタクリは内花被片3、外花被片3の6枚の花被片ですが
このカタクリは、9枚の花被片を持ってました。


多花被片のカタクリの正面、蜜標の色の濃さもすごい


御幸ヶ原でのカタクリ調査の様子、今年は防火帯と御幸ヶ原の二か所で
行った。一人ひとり指定の広さの区画の中で、花の株数、葉の大きさで区分けした
株の数、実生苗が何本あるかなどの記録を取った。


御幸ヶ原のカタクリ調査の様子2 この時期の観察会はカタクリ調査が
恒例の行事になっている。


カタクリの実生、先端にタネの種皮が付いていた


ヤマトグサ、牧野富太郎博士が日本人として初めて学名をつけた植物第一号
筑波山は、その第二の生育地として知られているが、環境の悪化で
絶滅の恐れがある。自然研究路にもあったが今は見当たらない。
現況をみんなで確認に行ったら、今年も無事に有ったが。


私の好きなブルー系のキクザキイチゲ、何故か今年は花が小さいが
これから大きくなるのか。


クロモジも開花


ヒナワチガイソウの花、約が可愛い花
私が約のついた花を撮りたいと言ったら、参加者の会員が教えてくれた花
参加してよかったと言ったら、みんな笑っている。


ヒナワチガイソウ2 隣に写っている蕾の顔が気になるね


仲良しのヒナワチガイソウ


ヒナワチガイソウの群落


枯れ葉に負けずにカタクリ頑張る
会員のHSさんの奥さんが、私が枯れ葉を取り除かなかったので、わざわざ
戻って枯れ葉を取り除いていた。
「優しい奥さんですね」とご主人に言うと「いや、、、、、」と夫婦の微妙な
関係を打ち明けたので、聞いていた参加者が盛り上がりました。


花が開きかけのヒトリシズカ


今回数多く見かけたナガバノスミレサイシンの花


ナガバノスミレサイシンの葉


エンレイソウの一枚葉、芽出しが始まって7年間は一枚の状態


帰り道に林道の崖に咲いていたヒメハギ、まだ咲き始め

たびたび盗掘されて絶滅の恐れのある植物の写真は掲載しませんでした
ご了承ください。
国定公園にも関わらず、盗掘があとを絶たないのは悲しい事ですね。
残念です。


観察会で見たエンレイソウの話

2019年04月14日 22時45分12秒 | スポーツ・トレッキング
今日は、つくば環境フォーラムの筑波山ファンクラブの観察会でした。
その中で見た「エンレイソウ」の話をしたいと思います。


エンレイソウ、ユリ科エンレイソウ属 分布は北海道~九州
高さ20~40cmになる多年草。茎の先に無柄の3枚の葉を輪生する
葉は広卵形で長さ10~15cm。4~6月、紫褐色または緑色の花を開く
花被片は萼片にあたる外花被片3個だけで、花弁にあたる内花被片はない。

ところで、このエンレイソウ、種子から発芽して花が咲くまで、12~13年
かかっている事をご存知でしょうか。

このエンレイソウについて茨大の故鈴木昌友先生が、昭和57年に発行された
「東日本の高山植物と山草」誠文堂新光社刊 で次のように述べられています

この種子は、2回の低温を経なければ発芽しない。
最初の冬では5mmぐらいの根だけを出すが芽は出さない。
二回目の冬が過ぎて、やっと地上に芽が出てくる。
ところが発芽しても2~3年たっても 小さな細い1枚の葉があるだけで、7年目
ぐらいにでどうやらエンレイソウらしい3枚の葉をつけるようになる。
その後、花が咲くまでの準備期間として約3年もかかっている。

と書かれていますので、地中で2年半ほど過ごし、地上に芽が出てきて
1枚葉の状態で7年ほど過ぎると、ようやく3枚の葉が出るようになり
それから3枚葉の状態で3年ほどの準備期間を経て初めて花が咲くというのです

エンレイソウは夏ごろに液果が熟しますので、それが落ちて地中で2回の冬を
越すという事は、2年半は地中
地上に芽が出て1枚の葉で7年
花のない3枚の葉で3年の準備期間を経て花が咲く
実生で花が咲くまで、およそ13年ほどかかる計算です。

エンレイソウの群生地に行くと、花のついた3枚葉と花のない3枚葉は
よく見かけます。


花のない3枚葉、この状態になるまでにおよそ10年の期間がかかる

そして今回、私たちは、1枚葉のエンレイソウも確認することができたのです


エンレイソウの群生地にあった、まるでエンレイソウの成長過程の見本のような
一枚葉、花のない三枚葉、花のついた三枚葉 が仲良く生えてました。
一枚葉を見たのは、私は初めてでした。

さらに鈴木先生は次のようにも書かれています
いったん花が咲くと、株は年々大きくなり、毎年花を咲かせるようになるが
この花がまた用意周到で2年先に開花する花芽をちゃんと根元に準備している。
地中の鞘状葉の中でじっと来春まで待っているのである
。と
青字の部分が本からの引用部分です。

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ヤマエンゴサク


ハルトラノオ


ハルトラノオのトリミング拡大 小さい花の集まりがわかる


同上






命輝く梅林の絶景

2019年04月13日 09時50分39秒 | スポーツ・トレッキング
この時期の、早朝の筑波山梅林は若葉の命の輝きに満ちている絶景だ
得意のスナップ写真で、梅林の輝きを撮りまくった。(すべて手持ち撮影)
芽出しの若葉が、花のように赤く見えるのは、この時期の朝の特権だ


























実はこの写真には筑波山の山頂が写っている、どこかわかるかな


見返り縁台付近


見返り縁台から見下ろすツツジ


見返り縁台付近の色どり


オマケは不動峠の車道から撮影した山桜の写真


朝日と杉で陰影ができて立体的に見える時間


宝篋山の中腹を狙って


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開花から1週間以上もたったが、けなげにも咲いていた




色濃すぎないか


カタクリ園に咲くクキザキイチゲ



山頂駅に緑色のカタクリの写真が出ているので、いまだに緑色のカタクリを
尋ねる人がいる。
だからあれは色は珍しいかもしれないが、伝染病にかかってなった緑色だから
もう死に絶えてありませんと説明する。

 



強風と残雪の古賀志山で謎の白い花

2019年04月12日 23時49分18秒 | スポーツ・トレッキング

今回歩いた古賀志山の軌跡図、基本的に反時計回りで周回した。
駐車場からダムの堤防を歩いて、ダムの西側を北上、細野林道を延々と歩き
二枚岩の案内分岐から二枚岩に登り、咲き始めのヒカゲツツシとアカヤシオを
堪能した。
しかし昨夜までの雨が、山では雪だったらしく、尾根道の至る所に雪が残っており
その上、冷たい風が梢を鳴らして吹き付ける。
雪はある程度想定していたので、私は長靴を履いて登って行った。
途中でお会いした男性が、今日はそれで正解だね と笑っていた。

古賀志山は標高が低くても、基本的には岩山なので、安全のためストックをもって
行こうとしたら、やっちまったぜ、ストックがない。
どこかの山へ忘れてきたらしい。
これで私のストック(在庫)も無くなった。
ダジャレを言ってる場合か(笑)
花友に粗大ごみを捨てていると、また言われるなー。

古賀志山については、何度も書いているので、今回は二枚岩で見たヒカゲツツジと
アカヤシオの写真を掲載します。
と言っても、二枚岩の直前でカメラの電池が無くなり、予備にもっていったマクロ
レンズのカメラで撮影したので、広角の写真が撮れないのが残念だった


ヒカゲツツジ


ヒカゲツツジ、何しろ強風でなびくので、この程度がやっと


二枚岩から中尾根コースに向かう途中で見たアカヤシオと白い花


白い花の写真、シロヤシオの咲く時期ではないので、正体不明
アカヤシオのシロバナ? 聞いたことがないしなー何だろう

アカヤシオは至る所に沢山有ったが、ピークは過ぎかけていた。

R559と言われるピークに、斑根石山(はんねいしやま)の名前が付けられていた
この山の北側は、がけ崩れと倒木で、年々ひどくなっているようだ
最初に来た頃は、ヒカゲツツジとアカヤシオが同時に撮影できる絶好地だった

真っ白に雪を頂いた日光連山の展望が素晴らしいのだが、電池がない。
もう一つのお目当てのヒメイワカガミの花はまだだった。


赤川ダムの風景 堤防を歩くと、身震いするような寒風が吹き付けてくる


赤川ダムから古賀志山を望む、初めてダムの左側の道を歩いた


赤川ダム北岸から管理棟方面を望む、湖面が風にあおられてキラキラと光っていた


細野林道から二枚岩に登る入り口に、案内板ができていた。
この入り口から急な尾根道を登りつめると二枚岩に出る




花友Kさんの週刊(習慣)高尾山の花

2019年04月11日 23時51分44秒 | スポーツ・トレッキング
花友Kさんから、4月7日に高尾山の日影沢を起点にした新ルートの花探索の
写真が届きました。私は同行できませんでしたが花友Iさんが同行しました。
写真の数が多いので、私の勘違いによる間違いがあるかもしれません
写真は、すべて花友Kさんの撮影です。

まずはニリンソウの1茎2花の変わり咲


ニリンソウの奇形で一つの花茎に二つの花がついている文字通りの二輪草


これも二つの花がついている奇形


これは上と同じ花を別角度で撮影したもの
ニリンソウ、キンポウゲ科イチリンソウ属 茎葉には柄がないのが特徴


タマノカンアオイ ふりふりが可愛いとKさんが書いてきました


タマノカンアオイ


タマノカンアオイとその幼虫 と花友が書いてよこしました(笑)
さしずめ寄生幼虫かな
タマノカンアオイ ウマノスズクサ科カンアオイ属 葉の表面が脈に沿って
へこむのが特徴


ムラサキケマンの開花前 ケシ科キケマン属
茎に稜がある、葉は2回3出複葉 花は紅紫色、花弁は4枚
上弁に距がある


ツルカノコソウ


ツルカノコソウ2
ツルカノコソウ スイカズラ科カノコソウ属 花後に送出枝をのばし、先に株を作る
茎葉は羽状、波状鋸歯、花は白色


ヤマルリソウ、ムラサキ科ルリソウ属 根生葉は倒披針形でロゼット状
茎葉は披針形で茎を抱く 花ははじめ紅紫色、のち淡紫色 花後は下垂する



ヤマルリソウ2


ヤマルリソウ3


シロバナヤマルリソウ、ヤマルリソウの白花タイプ


ナガバノスミレサイシン1


ナガバノスミレサイシン2
スミレ科スミレ属 葉はやや長く 裏は紫色を帯びる 花は淡紫色で大きい


ニオイタチツボスミレ スミレ科スミレ属 葉は円形 茎の上方の葉は
長三角形 茎や葉に短毛がある 花の中心部は白い


タチツボスミレ?


タチツボスミレかな とクエスチョンマークだそうです
タチツボスミレなら スミレ科スミレ属 地上茎がある 葉は三角状卵形
托葉は櫛状 柱頭は棍棒状 


タカオスミレ、ヒカゲスミレの品種、葉の表面がこげ茶色になるもの。
花後こげ茶色はほとんど消える。高尾山で初めて発見された。
以前は、葉の裏にもその色が透き通るものをタカオスミレ。葉の裏が
緑色のものはハグロスミレとされたが、現在はタカオスミレに統一されている


ヒナスミレ、葉は三角状卵形で、先は急に尖る。基部は深い心形。
花は淡紅紫色で、花弁の縁は波打つ。


ヒナスミレ2


ヒナスミレ3


フイリヒナスミレ、ヒナスミレの品種で、葉に斑が入る。母種と同じような所に生える


アカネスミレ、植物体有毛。花は小型で濃紅紫色、側弁有毛。
正面から雌しべがはっきり見えない。


アカネスミレ2


マルバスミレ、葉は円針形で円頭、夏場は少し尖る。全体に毛がある。別名ケマルバスミレ
側弁はふつう無毛。


マルバスミレ2


アカフタチツボスミレ、タチツボスミレの品種。葉の葉脈に沿って赤い斑が入る。


ヒカゲスミレ、地下茎でも増殖し群生する。全体に粗い毛が多い。葉は長卵形
花は白色で花弁は波打つ。

科名や属や特徴は、私が山田隆彦著「高尾山の全植物」文一総合出版をから
引用加筆していますが、誤りがあれば私の責任です
記載する時間が無くなったので、書いていないものは。後日追加記載します。
ごめん


霧と桜の幻影・福岡大堰

2019年04月10日 11時00分20秒 | スポーツ・トレッキング
朝から雨が降って寒い日だ。
今日は関東北部の平野でも雪が降るかもと言われている。

昨夜遅くまで、なでしこジャパンの国際親善強化試合のドイツ戦を見ていたので
寝不足で、余計に寒さが堪える。
試合は2-2の引き分けだったが、内容はお寒いので書きたくないが、日本が取った
2点は、いずれも相手GKのキックミスを奪ってあげたもので、守備を崩して取った
わけでは無い。
それに比べると、ドイツのあげた2点は、日本の左サイドを突破してあげた点で
同じ2点でも質が違う。左サイドは何度も崩されていた。

W杯でメダルを目指すには、もっともっとパスの精度を上げなければならないだろう
長いパスは、何度も読まれてカットされて、シュートまで持ち込めなかった。
もっともっと成長しなければ世界とは戦えない、頑張れなでしこ !!


霧が立ちこめる満水の福岡大堰


川霧がもっと濃いかと思ったのに


用水路に架かる歩道橋が水面に


またまたカヌーに乗った釣り人を点景にして
(私は肖像権侵害にならないように、声をかけて許可をもらっている)


朝霧に飛ぶ、水鳥が飛び立ったので慌てて写したので鳥はピンボケ


若いシダレザクラの植えてある広場には誰もいなかった
先日来たときは、若い娘がタイツ姿でヨガをやっていて、おじさんたちの
注目の的だったが、あれは休みだったからか


若いシダレザクラに日が当たった。


枝垂れ桜に小鳥がたくさん来たので、メジロかなと思ったが
撮影してみるとシジュウカラのようだった。

本日のオマケ写真は、この後筑波山に行く途中で、125号バイパスで
撮影した 墨絵のような宝篋山


右奥にかすんで見えるのが宝篋山



筑波山の梅林の朝景色

2019年04月09日 12時16分05秒 | スポーツ・トレッキング
唐の詩人「孟浩然」は、春眠暁を覚えず と歌ったように、春の眠りは
なかなか気持ちが良くて目覚めませんね。

しかし清少納言は、枕草子で「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際
と書いているように、春の朝の景色は格別で、しかもこの時期、筑波の山は
萌え出る若葉と山桜が絶妙な色合いで迎えてくれる。

ましてや昨夜は、夜半に雨が降って、明け方は車の窓か凍るほどの寒さで
明け方、外に出るとあたり一面霧が立ち込めて、遥か東の空に黄金の光が
霧の中に登ろうとしていた。
山は雪かもしれないな、桜と筑波山の写真 などと考えるのはボケ爺の
ボケ爺たるゆえんである。

がせっかく霧なんだからと、福岡大堰の桜並木に飛んで行った。
それは後で写真を載せることにして、そのあと筑波山梅林で撮影した
梅林の朝景色から紹介します。


筑波山梅林の上部、駐車場の脇の車道から、展望四阿とその下の梅林
梅林のもえ出る若葉が、萌黄色から赤まで、絶妙な色合いである。
これは朝の逆光でこのような色に見える


見事なグラデーションに見とれてしまい、何枚も写真を撮った




梅林の最下部から見上げて


おもてなし館の奥の沢にあるヤマブキ








四季の道入り口のヤマブキと奥の山桜


禊橋の袂の桜川の土手の桜と筑波山


福岡大堰のある小貝川の土手から霧に浮かぶ筑波山