花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

ガイドKBさん撮影の四国のキンセイラン

2017年06月29日 23時52分44秒 | スポーツ・トレッキング

長野のガイドKBさんから、四国で撮影したというキンセイランの写真が
メールで送られてきましたので掲載します。







写真以外の説明がなかったので、筆者の独断で補足説明

キンセイラン、ラン科エビネ属 環境省の絶滅危惧種Ⅱ類
花が美しいので乱獲され絶滅に瀕している。
地生ラン 偽球茎は球状、連珠状に並ぶ。
葉は広披針形で3~5枚が根元近くにつく。。
花茎は高さ15~30cm、まばらに淡黄緑色の花を5~12個
咲かせる。
唇弁は3裂し真ん中の先はとがっている。
深山の林内に生える。花期は6月~7月
名前は花の色から来ている。

これから九州と屋久島に行くそうなので、写真が楽しみだ。




最近撮影の林道の花

2017年06月29日 07時23分33秒 | スポーツ・トレッキング

ウツボグサ


ユキノシタ


オカトラノオ


たぶんタカトウダイだと思うが、中心にあるピンクの小花状のものが
気になる。これは何?


テリハノイバラ


これは林道ではないが、ツチアケビが一輪開花、今はもっと咲いているかも


たぶんジシバリ


イチヤクソウ、さすがに花の終わりで下の花が枯れていたので
トリミングでカット、許して(笑)



キヨスミウツボが開花

2017年06月28日 20時59分06秒 | スポーツ・トレッキング
6月初めにキヨスミウツボの芽だしを掲載したが、開花している写真を
撮影できたので掲載します
常陸太田の山まで3時間もかけて行って、ようやく撮影出来た花である。















キヨスミウツボ、ハマウツボ科キヨスミウツボ属 の寄生植物
キヨスミウツボ属に分類されるのはこの種だけである。
名前の由来は、1882年に清澄山で採集されたことによる。
但し標本の採集者は不明とのこと。

茨城県のレッドデーターブックでは、情報不足①注目種になっている。
過去の記録では、北茨城市や男体山で記録されているが、再確認されて
いないことによる。

日本での古い記録では、シーボルトによって採集された標本だそうである

アジサイ科の根に寄生するほか、カシ類やムラサキシキブや雲仙ツツジ
等にも幅広く寄生するという。分布は北海道から九州まで

高さは5~10センチで全体が白色または淡黄色。
多数の鱗片葉が互生して密についている
花期は6月~7月、茎の頂に5~10個の花をむつける
花の長さは2センチほど。
筒状の花冠は、上下に2裂した唇形。
花筒内に雄しべが4個、雌しべが1個
上唇は扇状で先は2裂してへこみ、下唇は3裂する。
花の期間は短くすぐに茶色っぽくなるという。
そういう意味では、うまい時に撮影できたかも。




森づくりボランティアとクチナシグサ観察

2017年06月22日 21時49分23秒 | スポーツ・トレッキング
梅雨時の蒸し暑い日なので、疲れている体は嫌がったが、頑張って森づくりの
ボランティアで下草刈りに参加した。。
少し早めについたので、葛城の森と保健保安林のクチナシグサの観察をした

葛城の森のクチナシグサはほとんどが実が開いて、雨でタネを流し終えていた

保険保安林の方のクチナシグサは、周りの草が成長したためか、草に寄り掛かるように
斜上して実をつけていた。
こちらは上の木の葉が雨が当たるのを防いだのか、タネが沢山残っていた。


葛城の森のクチナシグサの実、すでに殻が割れてタネを流した後のようだった


保険保安林のクチナシグサの実、殻は割れているがタネは流されずに沢山
残っていた。
図鑑には書いていないが、私はクチナシグサのタネは、雨による散布であろうと
推測している。
それゆえ、梅雨時前に結実して、梅雨の雨によってタネを散布するサイクルが
クチナシグサの生態だと思っている。

午後3時まで下草刈りをしていたら、全身汗びっしょりで参った
誰かがコゲラがいるというので、近くの木を見上げると、確かに枯れた枝に
小鳥が一羽、逆さにつかまって、盛んに虫を探していた。。。。




NNさん撮影のカルフォルニアの写真掲載

2017年06月20日 08時28分55秒 | スポーツ・トレッキング
先日帰国したばかりのN・Nさんから、カルフォルニアの山を歩いた時に
撮影したという写真がメールで届きましたので掲載します。


エコー湖
いい位置で撮影したと見えて、スケール感が良いですね、さすがにアメリカ広ーい


タホ湖
えっどこに湖が?と拡大してみたら、左奥にうっすらと (笑)


レッドウッドの巨木、(右下に写っている人物と比較すると巨木さが判る)
あまりにも巨木で写真に入りきらなかったとか

海外出張の多いNNさん、すでに日焼けしたそうで、日焼けした顔で
仕事しているのは彼女一人だそうです(笑)
アウトドアがバレバレですよね
次回の写真も楽しみです。
NNさんありがとう。


花友撮影の浄土平の花

2017年06月19日 22時19分06秒 | スポーツ・トレッキング
18日福島県の浄土平に行った花友Kさんから、花の写真がメールで
届きましたので掲載します。


霧が立ち込めて幻想的なワタスゲ群落の湿原


ワタスゲ群落アップ


霧の中のイワカガミ群落がピンクです


ツマトリソウも満開だったそうです。
ミヤマハンノキのかおる木道から撮影と書いてありました。。


ツマトリソウの開きかけ、薄いピンクの恥じらい模様がかわいらしい。
ツマトリソウの名前の由来になった花ビラのへりに赤い模様がつくのを
やっぱり探していたに違いない。

外にはサンカヨウも咲いていたと書いてあり、今まで見たこともない花が有った
と写真が貼付されてました。
イグサ科のスズメノヤリ属のミヤマヌカボシソウに似ていると思うのですか
貼付の写真では判断できませんでした。
ちょっと不鮮明な部分もありますが、写真を掲載します


花のアップ


花の全体的な様子

もしお判りの方がおられましたらアドバイスをお願いします。。



6月に撮った未掲載写真(たぶん)

2017年06月19日 00時07分29秒 | スポーツ・トレッキング
長野に出かける予定だったが、体調不良で見合わせた
なので折角訪問してくださった読者のために6月に撮った
未掲載(たぶん)の写真を公開します。


麦畑と水田のパッチワークの向こうに筑波山


ピンクの朝焼け


今年は不作のツチアケビ


空き地のシキンカラマツ開花 (植栽したもの)


シキンカラマツの後ろ姿も可憐 


コアジサイ 装飾花がつかない特徴


コセリバオウレンの実、数株のみ残っていた


カワトンボの一種


おそらくガの仲間


ウリノキの花、花びら6枚が巻き上がり、黄色い雄しべが垂れ下がる
花の素晴らしいデザイン模様、シンプル・イズ・ベスト


ウリノキの葉、丸い大きな葉がウリの葉に似ていることから名づけられたという
でも若い人は、ウリなんて知らないかも 今はメロンが主流だから


羽を動かしながら吸蜜する蝶


じっとしててよ










昆虫類は主に常陸太田の山に行った時に渓流沿いで撮影した。
先日の悪天候で(ヒョウが降った日)散ったのか筑波山の車道や登山道が
無数の緑の落ち葉に覆われていた。
数少ないアサギマダラがヨロヨロ飛んでいた。

すみません、しばらくブログを休むかも









ガイドKBさん撮影の極東ロシアの花

2017年06月16日 20時14分01秒 | スポーツ・トレッキング
長野のガイドKBさんから、極東ロシアで撮影した花の写真が
メールで届きました。
名前と画像が別々なので、どれがその名前なのか不明ですが
白いアツモリソウ
樺太アツモリソウ
普通のアツモリソウ
朝鮮黄花アツモリソウの仲間 と書いてありました









名前と画像が一致しない順番のようにも思いますが、とりあえず
メールに有った順番に並べました。

次は追加で送られてきた、ピンクのヤマシャクヤクなどの写真です。







最後の群生の写真などは、うらやましい限りですね。
極東ロシアの花観察ツアーは、多くの旅行会社が主催していますね。




筑波山・表筑波スカイライン通行止め予定6月25日

2017年06月15日 11時04分40秒 | スポーツ・トレッキング
ツールドつくば開催のため、6月25日(日曜日)午前、表つくばスカイラインなどが
通行止めの予定です。


ツールドつくば開催の通行止めの予告看板

風返峠から不動峠までの表筑波スカイラインと、不動峠から北条大池の脇までの
道が6月25日午前中通行止めの予定です。


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筑波山に咲く ツルアリドオシ


ハイキングコースの「しらたき道」を歩いていたらウリ坊が現れました


なんとウリ坊が数頭いた模様なので、母親がいると思って
近寄らず様子を見てました。

野草の撮影のため、60ミリマクロをつけていたので、小さくしか取れず
トリミングで拡大した写真です。

皆様もハイキングされる場合は充分注意してください。






三つ峠に咲く花・その2

2017年06月15日 08時59分26秒 | スポーツ・トレッキング

ムラサキエンレイソウ、シロバナエンレイソウの白い内花被片が
淡紅紫色を帯びるものをムラサキエンレイソウという と図鑑に
載っているので、一応そのように記載しましたが、初めて見るのと
ピークを過ぎているようなので、断定は出来ません。


林の中でルイヨウボタン(奥)と一緒に咲いているムラサキエンレイソウ
保護地で中には入れませんので望遠で撮影


アオチドリ、前回見つけられなかった花、花友が意地で数株見つけて
くれました。(笑)
通りかかったグループの方に花友が説明すると、大喜びされました。


アオチドリのアップ、ラン科アオチドリ属、別名ネムロチドリ
名前は緑色の花を千鳥にみたてたものだが、花色には淡緑色と
緑褐色のものがあると書いてあるが、(故)新井和也さんの植物手帳
(大人の遠足BOOK 八ヶ岳・霧ヶ峰植物手帳)
には、唇弁の色は緑より赤紫色が多いと写真説明に出ていた。
山に咲く花には、側萼片が平開して両手を広げたような、いわゆる
千鳥タイプの花が載っているが、この写真の花には無いので
機会が有ればじっくり調べてみたい。

花の特徴として、苞は葉状で花より長い、唇弁は長さ約1センチで
先端は3裂し、中裂片は微小、距は短い。
背萼片と側花弁はかぶと状でずい柱をおおう


サラサドウダン  ツツジ科ドウダンツツジ属 別名フウリンツツジ
漢字で花名を書くと「更紗満天星」と表記されるように、名前の由来は
花の模様を更紗染めに見立てたもの 

同じところに花色が薄く白色に近いものも咲いていた。
木を確かめると、隣の木の枝の花が混ざっていた。
 

サラサドウダンの薄色タイプ

これとは別にシロバナフウリンツツジと呼ばれる花が沢山あるので
紛らわしい


シロバナフウリンツツジ


シロバナフウリンツツジが満開で開運山を染める
実に見事です。
この花を見に来たという年配者もいたほどである。。


斜面の下に咲いているクサタチバナを望遠でやっと撮影


キバナノコマノツメの群落が有った


ズミ、ほとんどがピークを過ぎていたが、この木は満開だった


トリガタハンショウヅル、キンポウゲ科センニンソウ属
牧野富太郎博士が、高知県の鳥形山で初めて発見したとと言う
草本状の木本性のつる植物、葉は3出複葉、花は淡黄白色、鐘形
花弁状の萼片は4個で、先は少し半曲する。
外面に毛が多い。花茎は葉柄より短い。


トリガタハンショウヅルの木の様子


保護用のオリに囲まれて咲いているノビネチドリ


こちらは別なオリのノビネチドリ、望遠で撮ってトリミングしても
この大きさにしかならない。


アツモリソウの蕾、これも保護用のオリに囲まれている
オリが沢山あるがほとんどが葉の陰で撮りにくい。


ホソバノアマナ、これは目が慣れたらあちらこちらに咲いていた


ホソバノアマナ ピークを過ぎて結実中かな


三つ峠ネットワークの人たちが、保護地で笹の草刈作業をしていた
自分も森づくりでボランティアをしているので、親しみを感じます
と同時に暑い時期の作業の大変さも、ご苦労様ですと言いたい。


保護ロープに張り出されていた三つ峠ネットワークの紹介写真
会のHPには、観察会の報告などが掲載されていて参考になる


帰りの下山中に、道案内するかのように私たちの前ヲを
ピョンピョン歩いてくれた小鳥

まだ未掲載の花もあるが、とりあえず三つ峠に咲く花はこれで終了

花友のKさん撮影の三つ峠の花をを掲載します


アオチドリ


アオチドリ


アオチドリ


ニッコウヒョウタカボク


ニッコウヒョウタンボク


ヒメムヨウラン

メールで送られてきた写真を800ピクセルに変換して掲載しています。

尚、以前に掲載したKさん撮影の高尾山の花のうち、オオバミゾホオズキ
と記載したものが「ミゾホオズキ」の誤りだったと訂正と、新たな写真が
添付されていましたので、以前の掲載場所に追加して訂正します
「 花友Kさん撮影の高尾山の花 」 6月1日掲載のブログ













三つ峠に咲く花

2017年06月13日 20時57分51秒 | スポーツ・トレッキング

シロバナノヘビイチゴ、バラ科オランダイチゴ属、別名モリイチゴ
花友が花と萼と葉っぱが判るモデルだよとご推薦(笑)
登山道に沢山群落をつくっていて、清楚で美しい


シロバナノヘビイチゴの群落


クワガタソウ


シロバナエンレイソウの終わりかけ



チョウセンゴミシ、マツブサ科マツブサ属 別名ゴミシ
果実は漢方薬になり、5つの味を含むので五味子と呼ばれる
甘、辛、苦、酸、鹹(しおからい)の五つの味
本来日本に自生していたが、名前が朝鮮から伝わったので朝鮮が付いた


ウスバサイシンの花


ウスバサイシンの葉


ニッコウヒョウタンボク


ニッコウヒョウタンボクの蕾


ササバギンラン


ヒメムヨウラン


ヒメムヨウランの蕾


クリンユキフデ


クサボケ


エゾタチツボスミレ


クサタチバナの蕾


ツルシロカネソウ


ミヤマカラマツ


ミヤマカラマツの群落


ルイヨウボタンの終盤


ワダソウ


すみません、サッカーの日本代表の試合が始まるので、本日はここまで
残りは後日に掲載します、花名の誤りがありましたら後日訂正します

 



花を見たさにヨロヨロ登った三つ峠

2017年06月12日 23時44分38秒 | スポーツ・トレッキング
11日、梅雨に入ったと言うのに雨が降らないというので、山梨県の
三つ峠山にカモメランを見に行った。

花友の運転する車に同乗して、圏央道の常総ICから河口湖大橋を渡って
三つ峠の裏登山道入口に行ったら、びっくり仰天、登山口付近のスペースは
すでに満車、右の林道を奥に走って、ようやくスペースに駐車。
こんなの初めてだよと花友も驚いていた。

後で知ったのだが、労山かどこかの山岳団体のロッククライミングの
講習会が有ったらしい

その上、途中の道でツールド何とか見たいな自転車競技のような撮影を
していて、通行止めかなと一瞬驚かされた。

帰るときも、撮影中と言うことで若い女性のスタッフに一時停車をさせられた

そんなこんなで、登山口より遙かに離れた場所から歩くハメになり、花友の
後をヨロヨロと登っていったのである。。

ハルゼミの声が林の中から聞こえて、山の天気予報士は雨は降らないと
鳴いている。


カモメラン


カモメラン 2
唇弁の後ろに突き出ているのは距


カモメランの群落


カモメランのシロバナ


カモメランのシロバナ2


カモメランのシロバナ3

普通カモメランは、茎頂に2輪の花をつけるが、群落の中には
3輪から4輪もの花をつけている株もある。


花を4輪つけたカモメラン、


コンデジで下からあおる様にして撮影したカモメラン


同上、

その他、アオチドリ、ヒメムヨウラン、ムラサキエンレイソウ、エゾタチツボスミレ
ホソバノアマナ、クサタチバナ、ムラサキツリガネツツジ、フウリンツツジなどは
後日に掲載します。

このブログの編集画面がまともに動かない時があり、やむなく再起動してここまで
ようやく書いた。
疲れたので休みます。 ごめん。


筑波山・賑やかなムヨウランと静かなクモキリソウ

2017年06月08日 16時37分08秒 | スポーツ・トレッキング

ムヨウラン、細い茎に沢山の花をつけ曲がった群落


これほどうつむかれてしまうと、花をのぞくのも一苦労


こちらは寄り集まった仲間で賑やかにおしゃべりしているようだ


それに比べると、草むらに隠れてクモキリソウがひっそりと咲き始めだった

撮影中に風は吹くは、雨は降るわでマクロ撮影は大失敗
まあ良いさ、一応咲いたのは確認したから。


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ひたち海浜公園のオオウメガサソウが公開されたので撮影に行った

自宅の仕事を済ませてから出かけたので、公園に着いたら11時を過ぎていた
受付に行って名前を書き、ここ数年毎年来ていますと言ったら、「じゃー
詳しい説明はいらないね」と言われてしまった。

本来は開始時間が決まっているのだが、一人のガイドさんが案内してくれる
事になり、待ち時間も無く出発した。
歩きながら話を聞くと、ガイドの方は元理科系教師の方で、県内の植物調査
等もやられていた植物の専門家だった。

おかげで前回までのツアーで聞いた説明の疑問点も解決した
たとえば、イチヤクソウの茎が赤いとベニバナイチヤクソウと説明されていたが
ベニバナイチヤクソウは無いと言うこと等である。
訂正ベニバナイチヤクソウをアカバナイチヤクソウと誤記してしまいました
お詫びして訂正いたします

長くなるので、以下はひたち海浜公園で撮影したオオウメガサソウなどの写真
のみを掲載する


オオウメガサソウ(大梅傘草)、イチヤクソウ科ウメガサソウ属の草状低木(常緑)
環境省レッドデータブック 準絶滅危惧種、茨城県のレッドデータブック 絶滅危惧1A類
国内では、北海道、青森県、岩手県、茨城県の1道3県に分布
茨城県が南限となっている。


オオウメガサソウの蕾、赤い色の丸くて小さい蕾は愛らしく
何度見てもかわいらしい。


やや下から撮影すると花柱や葯が見える


葉は輪生状につき、葉の上部が最も幅が広く、上半部に数個のあらい鋸歯が有る

オオウメガサソウは貧栄養な砂質土壌に地下茎を深くのばして
松の根共生菌と共生しています。(なので松の木が必要で松枯れが大敵)
数本から数十本の群落に見えても、実はすべてが地下で根がつながっている
一株なので、1本だけ取り出すことが出来ないので移植は不可

オオウメガサソウは、海浜公園の「ひたちなか自然の森」の特別保護区に
咲いていて、公開期間以外は入ることが出来ないが、特別保護区以外は
自由に観察できるので歩く事をお奨めする。


ウメガサソウ、イチヤクソウ科ウメガサソウ属 常緑小低木
オオウメガサソウによく似ているが、こちらは花を1~2個しかつけない
のと、葉っぱの鋸歯が基部までついている。
花が白梅に似て笠になるので梅笠草、10本の雄しべと1個の雌しべ
花は熟して行くにつれ上向きになり、実(さく果)になると真上を向き
さく果の周囲に裂け目が出来て中からタネが落ちる


ウメガサソウの花柱(雌しべ)は緑色、廻りに10本の雄しべ
花弁は5枚の合弁花、後ろに見えるのが萼


ウメガサソウは特別保護区外にも咲いている


ウメガサソウの全身 こんな形で咲いている


イチヤクソウ イチヤクソウ科イチヤクソウ属
この花も特別保護区外にも沢山咲いている

このほかには、花はまだだがオオバトンボソウの株もたくさんあった
花にはそれぞれ名前の表示板が立てられている


ハナハタザオ、強風でまともな写真は撮れずすぐ断念
シーサイドトレイン5番の海浜テラスの砂丘に咲いている

砂丘に行ったのには訳がある。
一度このエリアでハマウツボを見たが、ピークを過ぎていたので
もう一度見たかった。
ところが目印にしていた松の木が切られて、付近を捜しても見つからず
ガイドの方から聞いていた「砂丘観察園路」の西側まで探しに行った
ハマウツボはキク科のカワラヨモギやオトコヨモギの根に寄生すると
言うので、カワラヨモギの廻りを注意深く見て歩いた。


カワラヨモギ(写真の真ん中の植物)

園路の西まで行くと、公園の職員らしい女性がやはりハマウツボを
捜している最中だった。
残念ながらハマウツボは見つからなかった。一株有ると聞いていたのに


砂丘観察園路の風景、風になびく白い穂が砂丘を越えて続き
かすんだ空が、茫洋とした海にとけ込んでどこが境か判らなかった
(左奥は那珂湊港)

茨城の観光大使が園路の中で長い間ビデオ撮影の最中だったので
その場に近づけなかった。時間がないのに(笑)


砂丘に無数にさくハマヒルガオにイヤされた








常陸太田で見たキヨスミウツボのような芽だし

2017年06月07日 05時59分53秒 | スポーツ・トレッキング
常陸太田の山に、セッコクを撮りに行った時、ヤマウツボと思われる花と
キヨスミウツボと思われる芽だしを見た

しかし初見で確信がなかったので掲載を見送っていたが、思い切って掲載する
まずはキヨスミウツボと思われる芽だしのもの


芽だしと思われる群落の様子


芽だしの一部をトリミングで拡大した写真
膜質のような薄い皮で覆われているようだ、見た目は小さくて丸いのでかわいらしい

上の芽だしの写真を撮る前に見つけたヤマウツボと思われる花の群落が有った


ピークを過ぎて、実になりかかっているような感じである




花の上部を拡大すると、ヤマウツボの実にそっくりな形をしている


比較的若そうな花の上部


花の下部と茎、鱗片葉てきなものがついている
おそらく5月下旬に見れば花の特徴が判ったかもしれないが

ヤマウツボなら、ハマウツボ科ヤマウツボ属の多年草で葉緑素を
持たない寄生植物。以前はゴマノハグサ科に分類されていたが
ハマウツボ科に変わった。主にブナ科などの根に寄生する

近くに芽だししていたキヨスミウツボと思われる花も分類は
ハマウツボ科のキヨスミウツボ属の寄生植物
こちらはアジサイやカシ類に寄生するという。

現在、駒止湿原のブログを書いている途中だが、とりあえず花の
時期を失しないように掲載した。
花の名前は間違っているかもしれない事をお断りしておきます。


土日祝限定ツアーで駒止湿原に行ってきました

2017年06月05日 23時15分13秒 | スポーツ・トレッキング

今回、私たちが参加した土日祝限定の駒止(こまど)湿原ツアーの案内ビラ

集中豪雨で甚大な被害を受けた南会津町では、現在も復旧工事が続いている
駒止湿原もアクセス道路が土砂崩れで崩壊し、全面通行止めにして復旧工事を
行っている。
そんな中で、今年から土日祝日限定で、シャトルバス形式で完全予約制の
駒止湿原ハイクが企画されたので、私は早速申し込んだ。

最初は私一人で申し込んだが、花友も参加することになり、結局おなじみの
三人で行くことになった。
4日は申し込みが少ないということで、中止になると思っていたが、なぜだか
催行することになって、大急ぎで準備した。

私が申し込んだ理由は、水芭蕉の苞が2枚つく「双苞水芭蕉」をもう一度
見たかった事と、多少なりとも被災地の応援になればと思ったからである。

田島駅前の郵便局の駐車場に車を止めて、みなみやま観光のカウンターで
受付を済ませたのは発車20分前である。。
年配の運転手さんのマイクロバスに乗り込んで、ふと気が付いたら肝心の
カメラがない。
花友のIさんが「肝心のカメラを持たないでどうするのよ」と笑っている
Kさんに車のドアを開けてもらうと、座席にカメラが残っていた。
やれやれ。

湿原に向かって走ると、山は崩れ、川の土手も田の畦も流されて、何台もの
重機が復旧工事をしているようだった。

台倉スキー場から伊達市からきた一組が乗り込み、遅れてガイドの方も
乗り込んできた。
このガイドの方が実にユニークで面白かった。
そういえば自己紹介も無かったので、名前を聞き忘れてしまったけれど

熊の生態を研究しているそうで、この駒止湿原には、三頭の熊が居るという


駒止湿原の駐車場全景、手前に留まっている車は、管理している人たちのが
見回りに来ていたらしい。建物はトイレ


出発前に自作の野草茶を入れてくれたガイドさん
私はクワの葉で作ったクワ茶をもらった。
(顔の見える方には多少のモザイクをかけました)


今回、私が見たかった苞が2枚ついた水芭蕉、「双苞水芭蕉」と呼ぶ
日本で、この苞が2枚の水芭蕉を最初に発見したのは白馬山麓の落倉で
落倉水芭蕉と呼ばれているという

ガイドさんの話によれば、落倉自然園以外にも双苞水芭蕉の群生地は
有って、岩手県の小岩井農場にもあるのだそうだ。
ただしそこは私有地なので一般の人は入れないという。

「いいなー有資格者は」と私が笑いながら言うと、みんな笑った
ガイドさんも笑っている。


今年は、苞が3枚もついた水芭蕉があるというので探して見つけた花
双苞とは呼べないから、3出苞水芭蕉とでも呼ぼうかな(笑)


おそらく豪雪で倒れたと思われるヨシやヌマガヤの間から花を咲かせる
双苞水芭蕉もある。


おーい重いよーと言っているような双苞水芭蕉

最初の大谷地湿原に入る木道の脇には、ウスバサイシンが花をつけていた


ウスバサイシンの花、根は細く辛みがある、漢方で細辛と呼んで薬用にする
鎮痛や鎮咳などに効用があるという。


ウスバサイシンの葉、地際から2枚の葉を出し、その葉柄の根もとに花を
1個つける。花には短い花柄がある


タムシバの花、別名をカムシバと呼ぶのは、葉を噛むと甘いので名づけられたらしい
それが転化してタムシバになったという説もある
葉に先立って、白い6弁の花と小型の白い萼片を3枚つける。

よく似たコブシは、花の下に小さい葉をつけるが、タムシバにはない。
ちなみにコブシと呼ぶのは、果実が握りこぶしに似ているからと言う。


大谷地湿原の水芭蕉群落

今回は写真を撮らなかったが、木道の脇にハイイヌツゲが続いている。
ハイイヌツゲは、常緑の低木で、大量の雪で圧迫され、樹幹が横に這って
伸びる。ツゲに似ているが、ツゲのようには役に立たないので「犬」と
名付けられたという。

ところでズミという木を知っていますかとガイドさんが聞くので
「コリンゴ」と答えると、それを改良して姫リンゴをつくり、さらに
改良して何とかというリンゴを作ったという話をされた。
それは普通食べないで、改良のための基にするのだという
それを聞いた花友が「エーッ、そのリンゴを霊山に行った時、産直の出店で
わざわざ買ったのよ」というと、「あーごめんごめん」とガイドさんが
あやまった。
そういえば、あの時復興支援に役だつからと、リンゴなどを買ったっけ
それに気づいてガイドさんも謝ったのだろう。

このガイドの方は、熊の生態を研究しているということで、クマに出会ったとき
どう対応するかという話をされた。
クマに出会ったら、決して真正面から目を見てはいけないのだそうだ。
眼を見ると、戦う意思の表れと思われ、襲われる確率が高いという。
だからできるだけ頭を下げるようにして「恐れ入りました」という態度で静かに
その場から遠ざかるのが良いと。

この方、よく野草を食べる話に結び付けて説明する。
木道の脇に咲いていた白い小さなスミレの名を聞いたら「ニョイスミレ」だという
そしてスミレは食べるとおいしいよと言う。
どこを食べるのと聞くと「全草」だという具合である。

今は咲いていないが、湿原に咲く「サワギキョウ」は、花はきれいだが毒草なのだ
と言う。
子供が誤って食べると、ひきつけを起こすくらい毒が強いという。

そういえば、ビジターセンター主催の観察会に参加すると、鹿が食べる木の
味見をさせられたりする。
ツルコケモモの実も食べられますよとガイドさんが言うと、花友が反論した
「自然保護区では取って食べられないでしょう」
「いや何とかと言う場所に行けば、保護区じゃないから食べられますよ」と
ガイドさん。
でもそんな所にわざわざ食べにはいかないよね。

後でガイドさん曰く、あなたたちのような人には、普通のガイドの方は困って
しまうかもと言っていたけれど、それは違う、私たちにはガイドの方をいじる
つもりは毛頭ない。
会話を楽しんでいるだけなのだから。

もしかすると、知ったかぶりをする嫌な客になっていたのかなー、反省


リュウキンカの群落


花はまだ無いが、コバイケイソウの群落が広がっていた


コバイケイソウ群落に囲まれてリュウキンカ


木道脇にナツトウダイの群生が有った、花はこれから
上から撮影したので、ちょっと見にくい、ごめんなさい


湿原の周りの林の中に咲くムラサキヤシオツツジの鮮やかな色

小ネタ話
写真はまだだが、今年はワタスゲの当たり年で、数がものすごかった
少し白くなりかかっているものもあったので、もう少しでワタスゲの
見頃をむかえそうです。
惜しむらくは、土日祝限定でのツアーでしか行けないので、タイミングが
合うかどうか、ガイドさん曰く、ワタスゲのフワフワしたワタスゲを
撮るには、三日間の晴天が続かないとだめなのだそうである。

梅雨時に三日間の晴天とは厳しい条件である。


ワタスゲの穂


綿毛になりかけのワタスゲの穂も見かけた、次回のツアーでは綿毛の
ワタスゲが見られるかも


木道を歩く。駒止湿原の木道は昭和44年に最初の木道が施設された
そのときは落葉松の間伐材3~4本を針金で組んだものだったらしい

それ以前の調査の折りや、探訪者の探勝時は決まった道筋は特になく
調査の目的地や目立つ植物の所へ自由に歩いていたという。
ただ最初の踏み跡を次の人も歩くので、自然と踏み跡道が出来て
その部分の植物は荒廃したという。

その現状を見て湿原保護のために木道の施設が決まったのだそうだ
しかも施設したのは、踏み跡で荒廃した踏み跡道の上であった

その後、昭和49年と昭和59年に木道の更新が行われている
49年の更新では、落葉松材の二つ割りが使われ、59年の更新では
落葉松材の角材が使用された。同時に各谷地に3ヶ所のテラスが
施設された。

しかし、その木道が思わぬ問題を引き起こしているという。
木道が湿原の水流を分断したため、木道を境として水流の水質が
変わり、双方水芭蕉のような突然変異を起こす原因になっているかも
しれないという。

木道は歩く人には便利だが、自然にとっては必ずしも良いとは言えない
のではないか、新しい形の木道の研究が必要になっていると思う。


ヤマドリゼンマイの芽だしが沢山ある


なぜヤマドリと言うのかは、このゼンマイの部分の模様が
山鳥に似ているからだそうだ


獣の糞とタテヤマリンドウ


タテヤマリンドウの蕾、今年はなぜか花が小さい


水流に沿って低木林が続く中に、隙間が出来ているところが熊の
通り道だよとガイドさんが言う。
熊が風下に居るときは嗅覚が何百倍も優れているので、風上に人間が
居ればすぐに判り、熊の方で避けるので安心だが、今日のように
風下から風上に向かっているときは、熊ににおいが届かないので
危ないのだと言う。
そのために、わざと大きな声で説明しているのだと言う。


タテヤマリンドウの花


イワナシの花がかろうじて残っていた。

ツアーは、3つの湿原の内、二つ目の白樺谷地で時間切れとなり、そこから引き返し
普通なら一方通行で戻れない大谷地を戻ってきた。

帰りに294号線の下妻の道の駅で一休みしていたら、西の空が夕焼けで燃えていた


下妻で見た夕焼け