花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

茅場の山は、とんでもない花の山だった

2017年08月29日 23時39分55秒 | スポーツ・トレッキング
27日の日曜日、富士山麓の茅場の山に花友と登って、その花の多さに
びっくりしてしまった。
茅場の中の作業道を歩くと、花がとぎれることなく咲いているのだ。
あまりのすごさに、水を飲むことも忘れて、ひたすら歩いていた。

「こんな山は初めてだねー」と花友とウハウハしながら写真を撮った
だがあまりにも花が多いので、目移りしてしまい、じっくりと撮らなかった
のが災いして、帰ってから見るとボケ写真ばかりであった。


富士山麓の茅場の山、この広大な茅場の原は、花好きには天国のような
道である。


カワラナデシコが点々と咲いて、群生は無かったが、花からタネまで
見ることが出来た


緑の草に紛れて、変な花があるなーと思ったら、オケラの蕾だった


オケラの蕾のアップ、魚の骨状と言われる苞が取り囲んでいる
この中から筒状花が出てくるのだろう。雌雄異株だという



フシグロセンノウが駐車スペースに咲いていた


イタドリ(白)とツルフジバカマ(紫)


ツリガネニンジン、倒れて曲がっても花をつけている
この山には、フクシマシャジンという花もあるというのだが
この花の萼片は線形で鋸歯が有ったから、ツリガネニンジンと
判断した


キセワタの群落、希少植物である


マクロ撮影に失敗したので、トリミングで拡大したキセワタの写真
花冠の上に綿を着せたように毛が多いのが名前の由来という

続きは後日、明日も森ボラに参加予定なのでごめんなさい
(名前に間違いがあるかもしれませんので、うのみにしないでくださいね)

みさ々さんのコメントに有ったオケラの蕾について、筑波山の
オケラの蕾の写真を追加掲載します

筑波山のオケラの蕾1 オケラの咲いている場所に行って
これらだけを撮ってきました(31日午後)


筑波山のオケラの蕾2


筑波山のオケラの蕾3
茅場のオケラより蕾は小さいですが、魚の骨状の苞の中に花の蕾
らしいのが見えています。
ただこれが雌花なのか雄花なのかはわかりません。

今夜はサッカーW杯のアジア最終予選、日本 対 オーストラリアが
埼玉スタジアムで行われるので、テレビ観戦で応援します。
勝てば出場が決定するので、ワクワクドキドキですね
という訳で、ブログの続編は後日にします。ごめんなさい。







空き地に植えた花

2017年08月25日 21時43分36秒 | 日記
外に出ただけで汗がしたたり落ちるという異常高温では仕事にならない。
本来は通学路の草刈りをして、夏休みの終わったときに、子供たちの歩きやすい
安全な道にしたかったが、熱中症になりそうなのであきらめた。

代わりに産直で買ってきた花の苗を空き地に植えることにした。
フジバカマは、蕾もついていないので、花の色ははっきりしないが、一応
白花と書いてあった。
笑えるのは、シロバナと書いてあるのに、ピンクの花が咲いているのが有った
だから、このフジバカマは、何色が咲くか楽しみである。(笑)

本日の一押しは、ポンポン菊の緑色の花、ヒーリングといフダがついていた
緑色の花が少ないので、少し高値だったが購入した。


ポンポン菊の緑色の花


ポンポン菊の花、うまく育ったら株分けして増やしたい。
穴を深く掘って、腐葉土と花用の肥料をすきこんだ。

今年はマツモトセンノウが沢山タネをつけたので、種取りをして袋にいれた
同じ仲間なのに、フシグロセンノウがうまく育たなかった。
白花だけが一輪、小さく咲いている。

花は沢山咲いたのに、ひまわりの種の出来がよくないのは、肥料不足なのかも
赤いひまわりの種を分けてくれと自治会の会員から注文が来ているのに、困った


花があると昆虫も寄ってくる。
空き地の奥の林にクロアゲハと思われる蝶がとまっていた

植えたあと、水やりをしていたら、頭がガンガン痛くなり、目まいが
起きたので家の中に逃げ込んで、クーラーで体を冷やした。
明日は里山クラブの森ボラなのだけれど、大丈夫かな。

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葛城の森のナンバンギセル紹介


ナンバンギセルの横からの全身


花の正面から、花はやや下向きに咲く


花の中をのぞいて撮るのは難しい、少し離れた位置から見上げるような
角度でようやく撮影したのがこの写真
メシベの大きな柱頭が見える。柱頭は黄色い毛が密生しているので黄色に
見える
オシベ4個は先端がくっついているとのことだが、陰になってそこまでは
撮れなかった

図鑑によると、普通のナンバンギセルは花冠の先端が全縁と説明されて
いるが、このナンバンギセルは、先端に小さな鋸歯があり、オオナンバン
ギセルの様な特徴もあったのが面白い。

8月に見た花から


ハクウンランのアップ、前の記事でハクウンランは絶滅寸前と書いたが
それはとんでもない誤りだった
単に梅雨時に雨が少なかったので、花期が遅れていたようで、筑波山の某山と
登山道脇には花が沢山咲いていたのであった


アオフタバランのアップ
今年は出来は悪くて、数は少なかった

補足説明、ハクウンランには、オオハクウンランと呼ばれる種類があるという
見たことが無いので、断言はできないが、ハクウンランよりは少し大きいらしい
見た目はそっくりらしいのだが、染色体の配列が全く違うという

染色体と言われても、そんなことは素人には調べようがないので、ある人を
通じて、県のビジターセンターが筑波山で開かれたときに、専門の先生に
聞いてもらった。
それによると「筑波山にはオオハクウンランはない」とのことであったので
筑波山に咲くのは「ハクウンラン」で間違いないと思う。やれやれ。
かっては、ハクウンランは日本にはないと某原色図鑑に書かれていた時期がある











森ボラで見たナンバンギセルとアオツヅラフジ

2017年08月19日 20時23分28秒 | スポーツ・トレッキング
葛城の保健保安林の森づくりボランティアに参加して、女子大生などの
参加者と森の周辺のツル切りと、草刈作業に汗を流した。
午後は、大学生の参加者は、代表の案内で葛城の森の観察を兼ねた散策
に出かけて行った。
作業終了の時間に戻ってきた代表が、「里山散歩のときに見つけた南蛮ギセル
が咲いていたよ」と言うものだから、私は大急ぎで車に戻り、カメラを
もってナンバンギセルのところに飛んで行った。


咲き始めたナンバンギセル、ハマウツボ科ナンバンギセル属
別名「オモイグサ」は、万葉集の歌「道のべの 尾花が下の思草
今さらになどものか思はむ」とうたわれた思草(オモイグサ)が
古い名前で有ったことによる。尾花とはススキのことで、当時から
ススキの根もとに咲くことが知られていたことが判る。

1年生の寄生植物で、ススキ、ミョウガ、サトウキビの根に寄生する
葉緑素を持たず、根を宿主の根に食い込ませて養分を吸収する



ナンバンギセルのアップ 手ぬぐいを被った犬のようにも見える?(笑)


ナンバンギセルのアップ2


ツル切りの時に見つけたアオツヅラフジの実


アオツヅラフジの実をつぶすと、中から貝の化石のようなタネが
顔を出す。
これは表面のぬめりが残っていたので、はっきりしないが
ぬめりを取ると、本当に貝の化石のように見える
これは作業中にフォーラムのNさんから教えてもらった。
注意毒性があるとも言われているので、素手でつぶしたら
手を洗った方がいいでしょう。


本当は自宅に持ち帰って、ちゃんと撮るつもりだったがナンバンギセル
が咲いていると聞いて、すっかり忘れてきてしまった。

尚、ナンバンギセルのアップとアオツヅラフジのタネのアップは
コンデジのマクロで撮影した
オリンパスのアウトドア用のコンデジ「TG-3」はマクロで4倍
まで拡大して撮れる(デジタルなら8倍まで)
ピントを奥から手前までピント位置を変えながら連写し、1枚に
合成してくれる機能もついている。
但しピントリングが無いので、あくまでもカメラ任せなのが惜しい
TG-3は、新型が出たときに、型落ちで安く買ったが、使いこなせれば
これは結構お買い得だったかもしれない。

訂正、最初巻貝と書きましたが、貝の化石のように見えるがNさんの
言われた説明でしたので、訂正いたしました。ごめんなさい。
アオツヅラフジは、ツヅラフジ科アオツヅラフジ属のつる性の落葉樹
根や茎が鎮痛、消炎等の薬用に用いられるが、実は食べられない


筑波山のミヤマウズラを探して

2017年08月18日 00時37分29秒 | スポーツ・トレッキング
家内を駅まで送った後、筑波山のミヤマウズラを探しに行った。
筑波山の山頂は雲に覆われて、いかにも雨が降りそうだ。

天気予報では昼頃から晴れ間も見えるというので、それに期待して
登って行った。

登る途中の曲がり角で、下ってくる車がど真ん中を走ってきたので
左に寄せて止めた。

最近は、センターラインの無い山道では、対向車の事を考えない
ドライバー増えて、そこのけ、そこのけで走ってくる。

センターラインの有無に変わらず、車はキープレフトが原則なのだが
山にくると忘れてしまうらしい。

ましてや相手が軽だと見下してしまうらしく「危ないと思うなら
自分がバックしろよ」などとおっしゃるご仁もいる。


ペアーで咲いていたミヤマウズラ


コンデジのマクロで撮影したミヤマウズラ
3個の萼片に毛が多い、萼片を広げているところが鳥が飛んでいる
ようにも見える


マクロで撮るとユーモラスで面白い


途中の沢では、ミヤマウズラが渓流の音に耳を傾けていた
このところの雨で水があふれている


林道の途中には、フクラスズメの幼虫がお休みしていた


キャンプ場手前の伐採地からの展望、中央から左は、右から足尾山、一段下がって
左に丸山、そして加波山や燕山である
中央から右の奥に見えるのは難台山



葛城の森のボランティアと観察会

2017年08月17日 09時36分55秒 | スポーツ・トレッキング
13日の日曜日、8時から植樹した場所のつる切りと草刈があり、その後
観察会にも参加して、葛城の森の、夏から秋への移り変わる姿を見てきた

何といっても、私が毎年撮影しているセンブリやナンバンギセルが、今年も
無事に確認できたので花の咲く時期が楽しみだ。


センブリの様子


こんなに大きな群落もある
最も、筑波山の林道では、もっと大きくなったセンブリを見ているが
平地で見られるのは楽でいい


ナンバンギセルの蕾
草刈でススキが刈られてしまったので心配していたが、センブリの
近くに生えていた。


釣鐘ニンジンの群落、小さな蕾が付き始めていた


漆の仲間 ヌルデ、葉の軸にヒレ(翼)状の広がりがある


草むらに咲くコオニユリ


エゴノキの実が鈴なりについていた、この実をつぶしてこすると
洗剤のような泡が出る。
味がエグイのでエゴノキになったとか


ゴンズイの実 やがて中から黒いタネが現れる
名前の由来は不明で、一説に魚のゴンズイのように役に立たないので
付けられたという俗説がある


サワラの木にセミがとまっていた


驚いたのはこのサワフタギ、枝がしなるほど実をつけている
この実は熟すと、ブルーに輝く美しい実になる
10月が待ち遠しい。


ウワミズザクラの実がたわわに実っていた
何人かが試食しておいしいという


こちらはイヌザクラ、試食した人がマズイという


クヌギのうつろに蜂の巣が有った、この時期の森の散歩は要注意


ユリノキが独特の葉をなびかせている。
百合の花のような形の花を咲かせるのが由来だという


ユリノキの葉、変わった形が面白い


栗の木もクリをつけている


ヤマハギも花をつけている、秋の七草のひとつだが、後の6つが
出てこない


ムラサキシキブも小さな実をつけ始めていた









筑波山の四季の道はキツネノカミソリの乱れ咲き

2017年08月12日 18時42分11秒 | スポーツ・トレッキング

筑波山の四季の道を歩くと、ヒガンバナの仲間である
キツネノカミソリが一大群落を作って乱れ咲いていた


キツネノカミソリの蕾、ヒガンバナ科ヒガンバナ属
花時に葉が無い有毒植物、「花時に葉見ず、葉時に花見ず」
と言う別名がついていて、花の特徴を表している。
この写真のように、花時には葉が枯れて無い。

葉は春先に先の丸い線形の葉を展開し、夏に枯れる


キツネノカミソリは、しべの長さが花被片とほぼ同じで
外には突き出ない。
関東から西には、花も葉も大きくて、雄蕊が外に突き出る
オオキツネノカミソリという品種がある


四季の道の奥から見た群生地


こんな群生地があるとは知らなかったので、うれしい


かなり斜面の上の方まで広がっていた

だがキツネノカミソリが咲いているのは、ここだけではなかった
四季の道をさらに進むと、右手に酒寄新田線の林道に登る階段が
あるが、その向かい側の谷になった笹薮の斜面に、キツネノカミソリが
広がっていたのだ


この道標が立つ階段が目印、道路の反対側の笹薮の斜面にも
キツネノカミソリが咲いていた


笹薮の中に咲くキツネノカミソリ


同上

家内が「腰が痛いからウエルネスパークの温泉に行きたい」というので送って行き
帰りの時間までの待ち時間に、筑波山の四季の道に行って歩いた。
クサギの花が咲いているので、蝶でもいたら撮ってみようと思っていた。。
しかし、天気が悪いせいか蝶もあまりいない。

そんなときに目にしたのがキツネノカミソノリの群生だった。
道すがら撮影した写真を何枚か紹介します


まだ名前を調べていないがアゲハチョウが羽を休めていた








枯れ木に赤いキノコ


枯れ木の一面のキノコ


もみじの根もとの大きなキノコに昆虫が


キノコ


キノコ2


四季の道の最奥にある通称「もみじ谷」 紅葉の新名所


いろはもみじの葉





山に行かない山の日

2017年08月11日 12時44分46秒 | スポーツ・トレッキング

長野県・三方ケ峰に咲くコマクサ


福島県・景場平のツルコケモモ


景場平の池塘とワタスゲ



茨城県の県北に咲くサギソウ


紫錦カラマツ

今日、11日は「山の日」で、筑波山ファンクラブは観察会で
筑波山に行っている筈である
都合で参加できない私は、山に行かない山の日である。

北アルプスをドローンで空撮した絶景をNHKが今夜放送するらしい
ので、それでもたのしみにしよう。

上に掲載した写真は、今年の6月から8月にかけて撮影したもので
三方ケ峰は池の平湿原の周りを取り囲む山の一つである。

景場平は浄土平と共に吾妻連峰の湿原の一つで、今年は栂平と
景場平の二つを、新規開拓のつもりで花友と回ったのだった。

シキンカラマツは、長野、群馬、福島の地域に咲くカラマツソウの
一種で、茨城県でも福島との県境付近に自生している場所がある


筑波山に咲いていたタシロランは終わりかけ

2017年08月03日 23時07分46秒 | スポーツ・トレッキング

タシロラン、ラン科トラキチラン属 葉緑素を持たない白色の腐生植物
花の名前は、日本で最初に発見した田代善太郎氏を記念したもの

本来、7月中旬に花の咲くハクウンランが今頃沢山咲いていたので
梅雨時に雨が少なくて、開花時期が遅れたのかもしれないと想像し

それならタシロランも遅れているのかもしれないと、以前にタシロランの
生育していた場所に行ってみると、予想は大当たりでタシロランの花が
ひっそりと咲いていました。
ただ、ピークはとうに過ぎて、花が終わりかけでした。
しかし、間違いなく筑波山にもタシロランが咲いていたのです。


林道では、マツカゼソウの花が咲き始めたものもありました






M・Sさんからメールで届いた八方尾根の高山植物の写真

2017年08月02日 20時09分26秒 | スポーツ・トレッキング
7月25日から1泊2日のバス旅行で八方尾根に高山植物を見に行ったという
M・Sさんから、八方尾根の高山植物の写真がメールで届きました。
写真説明は、M・Sさんのメールをそのまま引用して掲載します。

第一リフトの下の駅である八方駅までバスで入り、そこから3つのリフトを乗り継ぎ
標高1,830mにある八方池山荘に着きます。
そこには、すでに高山植物が広がっています。
八方池山荘から標高2,060mにある八方池までお花畑の中を歩きます。

今回歩いた範囲で最も高い八方池で標高2千メーター強です。
この高度ならふつうはダケカンバ等の高い樹木の林が広がっているのですが、
八方尾根一帯が蛇紋岩であるため高い樹木は育つことができず
高山植物のお花畑が広がっています。

尾根沿いに、エゾシオガマ(写真1)、ミネウスユキソウ(写真2)
クモマミミナグサ(写真3)、ハッポウユキワリソウ(写真4)、ミヤマココメグサ(写真5)
等が花を咲かせていました。


エゾシオガマ


ミネウスユキソウ


クモマミミナグサ


ハッポウユキワリソウ


ミヤマコゴメグサ


また、八方池周辺には、ユキワリソウ(写真6)、ムシトリスミレ(写真7)
ハッポウタカネセンブリ(写真8)等が咲いていました。


ユキワリソウ


ムシトリスミレ


ハッポウタカネセンブリ


小雨が降る中のゆっくり歩いて片道80分のハイキングでしたが、実に楽しい時間でした。

トチバニンジンの実

2017年08月01日 21時38分50秒 | スポーツ・トレッキング

トチバニンジンの果実 果実の先端が黒いものを「ソウシシヨウニンジン」と呼ぶ
と書かれているので、これはソウシシヨウニンジン(相思子様人参)と思われる

この名前について、観察会のKZさんからメールで由来を教わった
相思子という唐小豆(とうあずき)は、赤と黒の種子で、それに似ていることから
相思子(の)様なと言うことから「ソウシシヨウニンジン」となったようです。と
(KZさんに感謝、早速ネタに使わせてもらいました)


相思子という語句でネット検索すると、面白いページにたどり着くので、興味の
ある方は調べてみてください

トチバニンジンアラカルト
そもそもトチバニンジンという名前が、トチノキの葉っぱに似ていることが
由来なのですが、その果実の一部が、また別な植物の名前が由来という
ダブル由来が楽しいですね

この花は、主茎には両性花が咲いて、枝には雄花だけが付くという
で両性花には花柱が2本、雄花には花柱が1本だそうである

相思子には相思相愛の意味もあるそうなので、関連する画像をどうぞ(笑)


筑波山、つつじが丘高原で撮影


同上