花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

富士山御中道を歩く御庭編

2016年09月29日 21時12分43秒 | スポーツ・トレッキング

富士山スバルラインの一合目下駐車場に車を止めて、富士アザミを撮影
ピークは過ぎていたが、このような株が至る所に咲いていた。


御中道入口の大沢崩れの所から奥庭が見える。
この写真の左上には、奥庭の四阿が写っています。


その付近を望遠で撮影すると、ほらね 四阿がちゃんと判るでしょう
近くの富士山の植物の垂直分布の解説板も写っています。

ということで今回は、御中道の御庭を歩く編です。


御庭に向かう林道の入口は、奥庭駐車場のトイレの向かい側の
ゲートの横から入る。
この林道は、一般の車は入れず、工事関係者の車両のみ入れる
注意、この林道のコースは、正式な
御中道コース案内には入っていません。
ただ比較的平坦なコースなので、年配者でも楽に歩けますので紹介します。


ゲートから続く林道の様子。


工事車両のタイヤ跡が残っている


右の林の中に、古い林道の名残か、ゲート用のバーが残ってました


コケのついた岩壁の間を抜けたり


明るい林道を歩くと、時々甘い香りがします。
このにおいには記憶があって、「ミヤマハンノキ」だなと思って
廻りを見渡すと、やっぱりハンノキが丸い実をつけていました。


所々に作業用のスペースが設けてあり、一息入れるのには丁度良い。


林道の先が明るいのでなんだろうと思ったら「富士山大沢源頭部対策工事」の
案内板が建っている工事現場でした。

だがここは野草の宝庫で、山側には色々な花の名残が有りました。


富士アザミの残り花


ヤマホタルブクロの残り花も有りました
上は風に飛ばされたのか、地際の花だけがかろうじて残っています。


よく見ると付近にもヤマホタルブクロが点々と残ってました。


工事現場の様子1


工事現場の様子2


作業小屋も建っています。


小屋の脇には作業内容の掲示板も立ってました。

行くときはガスで展望が無かったのですか、帰りに通りかかったら
ガスが晴れて南アルプスの山々が雲の上に見えました。


またまたコケモモの大群落がつづきます。


工事用のヘリコプターの発着で、風で飛ぶ粉塵に注意の看板も有ります


色づいたナナカマドを眺めたり


苔むす原生林を眺めたりして進むと、工事関係者の乗用車が一台
許可証を掲示して止まっていました。


やがて大石を並べた車止めが有りました


反対側に回ってみると、御中道の案内が出ています。
そこには大沢崩れ入口が300メートル手前と書いてありました。
やっぱりここも、五合目の駐車場から来た人向けに書いてあるようです。
いずれにしても、あと300メートルで大沢崩れの入口に到着です。


まもなく左側が開けた場所に出ましたが、左の谷側は霧がもうもうと立ち上がり
何にも見えません。


ガスで絶景がかくされてしまいました。


この辺には色づいた木も有り、10月のなかばの紅葉が待ち遠しい


振り返ってみる林道方面


森林限界らしく砂礫地の多い道を進むと、あの御中道の入口になる
大沢崩れの案内板が右に有りました。
ネットなどで調べると、大沢崩れの大沢休泊所跡まで、ここから片道1時間20分と
書かれています。
途中には放射谷と呼ばれるところが数カ所あり、そこを渡るのが
大変らしい。
滑沢とか仏石流しとかは、そういう難所につけられた名前のようです。
ガイドには、落石多し、路肩に注意などと書かれています
一番沢と呼ばれる所は、足下が切れ落ちていて、短いクサリも有るとか

私が大沢崩れにこだわるのは、そこに大沢の名前のついた特産種
オオサワトリカブトが咲いているときいたからです。
林道ですれ違った方に聞いたら、場所ははっきりしませんが、鳥兜が
有ったと言っていたからです。
茎の上部に開出した毛があるのがオオサワトリカブトの特徴らしいので
それを一度見てみたい。

しかしベストとは言えない体調で、難所を一人で歩くのは危険だ
潔く断念した。
と言えば聞こえは良いが、早い話ビビッたのである。

とはいえ、この後仏石流しまで行って、荒れていて渡れなかったという
ペアの方に出会ったのだから、結果的には良かったかも。


御中道コースは、森林限界付近のコースで、厳しい環境の中で変形した
樹形が見られる。
外の山ならハイマツなのだろうが、歴史の新しい火山である富士山では唐松が
森林限界の主役になっている。


変形した樹形2


途中に広い砂礫地が有った


その先に行くと、おそらく御庭山荘の跡地ではないかと思われる
場所があった。
ガイドブックなどでは、御庭山荘の荒廃した写真が出ていたりするが
強風に飛ばされないように、取り片付けしたと思われる。


その付近に、御庭の植物についての説明板が立っていた。


寄生火山の説明版が有り


そばに四阿とベンチが設けられていた。この四阿の脇が寄生火山



その先の引き返し地点で撮影した富士Ⅲ


近くには、あの白いコケ(この白いコケについては、「富士山の奥庭を歩く」を
参照して下さい)


引き返し地点から五合目に向かうルートを見る


分岐から奥庭に下るルートに有った「おおさわくずれ」の案内


裏に回ってみると、コマクサと書いてある。
案内板の先に、ロープを張ってあったのは、コマクサの保護のため
なのであろうか。

奥庭の方へ、少し降りたところで富士山を撮り、近くで記念写真も
撮った。

その後は、林道を歩いて奥庭の駐車場に戻り、五合目の駐車場の様子を
見に行った。


五合目に有る小御嶽神社(こみたけじんじゃ)
無料休憩所の裏から、この神社に登る階段があり、階段脇には
ハナイカリの群落があった。


小御嶽神社正面


階段脇のハナイカリ群落


富士山御中道付近の植物については、下記の文献が役立つと思われます
コレはネット上にPDFとして公開されてますので、誰でも見ることが出来ます

富士山の極限環境に生きる植物 増沢武弘著
84ページからは、「御中道付近でよく見られる植物」という事で、御中道の
植物が紹介されています。
しかしながら、フジアザミの生態を研究した部分なども、示唆に富んで面白いですよ
成長の早さと太くて長い根が、崩落を食い止める役割を果たしているなど、読めば
納得出来ます。
私は、フジハタザオが常緑で冬も光合成が出来る事にはびっくりでした。
そのため、外の植物が活動を始める前に、光合成を活発化して一足早く成長を始め
られる事など、したたかな生存戦略に驚かされます。

本来なら通しで書くべき所でしたが、私の事情で御中道の記事が三部作になって
しまい、ご迷惑をおかけしてしまいました。

第一編「富士山の五合目御庭は秋の気配」はプロローグ風に書いてみました。
第二編「富士山の奥庭を歩く」と
第三編「富士山御中道を歩く御庭編」は本編に当たる部分ですが、分けて
書いたので、前の部分を読まないと判らない部分も有るかも、ごめんなさい。












富士山の奥庭を歩く

2016年09月27日 21時37分37秒 | スポーツ・トレッキング

富士スバルラインの奥庭の駐車場には立派なトイレが建っている
ここに車を止めて、駐車場の横から左下の奥庭に入っていく。


簡易舗装された奥庭への道路を下る


奥庭の周回路入口に建つ奥庭山荘


奥庭山荘の向かい側に天狗岩が有る


天狗岩の由来を記した説明板


天狗岩の説明板をトリミングで拡大


少し奥には、奥庭自然公園の説明板が建っている


説明板のトリミング拡大


その先には、展望地まで300メートルの案内が立っている


この石畳の道は、表面がデコボコなので、登山靴では歩きにくい
たぶん滑らないようにしているのだろうが。


廻りにはコケモモの葉が一杯に広がっている


よく見ると赤いコケモモの実がついていた


尚も石畳の道を登ってゆくと


四阿(あずまや)とベンチが有った


四阿から富士山を見上げる


四阿の近くに富士山の植物垂直分布の説明板が建っていたが
経年劣化で読みにくい


垂直分布のトリミング拡大、コレでも読みにくいですね
後で説明文を付け加えますが。
左側が説明文で、右側が標高と対応する植物名が書かれている


一番奥まで行くと展望地が有り、展望図の石碑も有ったが読めず
なのでカシミールの展望図を載せます。


展望地からの展望図、奥庭も御庭も同じ面に有るので、見える範囲は
ほとんど同じようだ

四阿から展望地にかけては、森林限界に近いため、特徴的な樹形を
見ることが出来る


変形した樹形、


白骨化した木もたくさんある


白骨化した木と富士山


望遠でとらえた富士山の山頂付近、雪なのか白いものも見えた


右の周回路で戻る


周回路からの富士山


唐松の一部が黄葉


コケモモの葉のなかにベニバナイチヤクソウの残骸が沢山


黄色いキノコや


ピンクのキノコを見ながら帰ってきた。

追加で周回路でみた「緑」と「白」のコケの写真
白はもしかすると地衣の仲間かもしれない

美しく輝くコケ? 残念ながら名前が判らない。
歩いたのは25日午前、この後、林道を御庭に登っていった。

追記、昭和57年6月に出版された「富士山の花」(文化出版局発行)
に白いコケの写真が載っており、それによれば「ミヤマハナゴケ」
らしい。
ミヤマハナゴケはコケと名前がついているが、地衣の仲間らしい
同じ写真に青白色の「ハナゴケ」も混じっていた。

ミヤマハナゴケは「日本の高山植物」図鑑には、子柄が黄色を帯び
と書いて有ったので、違うのではと思っていたが、素人には判らない
ミヤマハナゴケは、ハナゴケ科ハナゴケ属の地衣植物









富士山の五合目御庭は秋の気配

2016年09月26日 22時45分40秒 | スポーツ・トレッキング

富士山五合目の御庭から富士山頂を眺める、黄葉の始まった木を入れて


御庭から奥庭に下るルートから山頂を見上げる


御中道の大沢崩れ入口付近で記念写真、但しモザイク入り(笑)
真ん中の湖は本栖湖、その遙か後方に北岳、


記念写真を撮った付近の展望図

25日(日曜日)早朝の濃霧の中を富士山五合目の登山口駐車場を目指して
出発
すべて高速を走って行ったら、高速代だけで4千円以上もかかったのには
参った。
その上富士山の五合目まで行く有料道路のスバルラインで、軽自動車でも
1640円も取られたので、今月は厳しいなー

初めてスバルラインを走ったので要領が判らない、自分の軽で登れる坂か
不安であった。
日曜日なのに登ってくる車は少なかったが、追いつかれたときは左に寄せて
道を譲った。
心配したほどの急坂は無かったが、五合目の駐車場は遠かった。

途中の奥庭の駐車場に車を止めて、奥庭の周回コースと御庭までの林道を
下見を兼ねて歩いた。
いつかは御中道と呼ばれるコースを大沢崩れまで歩いて見たいと思って
いるからだ。

ルート図追加
但しGPSの電源が途中で切れたので手書きでルートで書いてある
なので位置はおおよその目安で正確性には欠けている


御庭のルートの(1万2千分の1)詳細図、青色が御中道で右の五合目から左向かって
大沢崩れまで続いている。

本来なら五合目の駐車場の御中道の登山口から歩く予定だったが、奥庭の駐車場からも
御庭に行けると言うので、駐車場の案内係の人に聞いたら、向かい側のゲートから
「林道を歩いても行けますよ」という事だったので、ゲートの脇から林道を歩いて行った。

しかし、地図でも判る通り、正規のルートは別に有って、駐車場の先から石畳と急坂を
登って御庭に出るコースが有ったのだ。

けれども体調が万全ではない私には、急坂の無いダラダラな林道歩きが正解だった。
ただ一つ、林道から御庭の少し手前で、大沢崩れに向かう御中道の入口が判りづらい
右の山頂側に「大沢崩れ」の小さい看板が立っている所が入口なのだ。


大沢崩れの案内板が建っているが、林道から来ると右後ろの感じで判りづらい
右端の林道を奥から手前に歩いてくるので。
五合目の駐車場から来る場合は、左前方なので誰にでも判る。


入口は、ご覧の様に樹林の間をすり抜けていくような狭い遊歩道の様だ
林道から来るとユーターンするように右上に入っていく。
私はビビッて行かなかった。
結局御庭の少し先の寄生火山の噴火口跡を過ぎた辺りで引き返してきた。
このルートをそのまま進めば五合目の駐車場の登山口に抜けるのだ。


五合目の駐車場からの御中道コースの4万分1図


大沢崩れ入口から大沢崩れまでの御中道コースの4万分の1図
但し各ポイントの位置は資料からおおよその位置に入れたもので
正確では無い。
いつか自分で歩いたときに、GPSで記録して正確な位置を公表したい
途中で出会った方は、仏石流しは荒れて渡れなかったと言っていたので
大沢崩れまで行けるかどうか不明です。













曇り空の奥日光を歩く

2016年09月18日 20時32分19秒 | スポーツ・トレッキング

草もみじの始まった小田代ヶ原(15日撮影)一瞬の晴れ間


雲のたれ込めた戦場ヶ原


リンドウが沢山残っていた戦場ヶ原の木道の脇
オヤマリンドウはすでに終わっていた。


ハクサンフウロの咲き残りが一株、小田代ヶ原で撮影
名前は石川県の白山に因むが、別名のアカヌマフウロは
戦場ヶ原の古い名前である赤沼が原に多かったためと言う

濃霧の半月山駐車場に着いたのは8時頃だった。
誰もいないだろうと思ったら、つくばナンバーの車が一台止まっていた。

ここのトイレは、水をくみ上げているポンプが故障したとかで閉鎖されていた。
明智平のトイレに寄ってきたのが大正解だった。

霧が風に乗って西から東へ流れている。
駐車場の廻りの景色はほとんど見えない。

どうするか迷ったが、とりあえず半月山の展望台まで登ってみることにした。
登山口から笹原の急登にとりつくと、オトギリソウの花がぬれていた。
体調ががイマイチなので、意識的にゆっくり登った。
幾分霧が流れて廻りの白樺の林が美しい。
廻りが見渡せないので、熊よけの鈴を出してザックに下げてある。
熊だけには出会い頭に会いたくない。

8時41分頃、半月山の展望台についた。
先客のつくばの人がいるかと思っていたが、誰もいない。
湖上にも霧が一塊浮かんでいたが、中禅寺湖は全体が見えている。
廻りの山は、中腹以上は見えなかった。

展望台に設置してある展望図には、湯滝も竜頭の滝も見えると図に書いてある
望遠で覗くと、霧の中でも湯滝も竜頭の滝も見えている。
特に竜頭の滝の上にある国道の橋がはっきりと判った。


濃霧の半月山駐車場


笹原の登山道に咲くオトギリソウ


ダケカンバの登山道を登る
白樺もダケカンバも日当たりが良くないと育たないので、この辺りは
足尾鉱山のガスによって、森が枯れて出来たと言われている。


誰もいない半月山展望台から中禅寺湖を眺める
見えないだろうと思っていたが、以外と見えて得した気分だった。


湖上に浮かぶ上野島、昨年中禅寺湖の南岸を歩いたときは丸いとは
思わなかったが、こうして上から見ると円形の島に見える。
ここには日光開山の祖、勝道上人の遺骨が納めれているという。
奥日光観察ガイドによれば、ここはかって尾根上のピークだったところと書いてある
そのせいかどうか、渇水期には歩いてわたれると言うのだが、真実は不明。


半月山展望台に設置してある展望図


望遠で撮影した湯滝、霧が薄れた時に撮影


竜頭の滝の上流に架かる国道の橋と左手には観光バスの姿も見えた


社山から黒檜岳方面は濃霧で見えず

展望台のベンチで軽く食事して休んだ。
八丁出島の廻りに来たボートの音がかすかに聞こえていた。

9時を過ぎたのでゆっくりと下山した。
駐車場に着いたのは9時半頃だったが、あのつくばナンバーの車は
まだ残っていた。

半月山の第一駐車場の前を通ると、車が数台止まっていた。
私は寄り道せず赤沼茶屋の駐車場に行ってみた。

平日だし天気もイマイチなので、駐車場はガラガラだった。
混んでいたら切・刈湖に行くつもりだったが、あまりにも空いているので
戦場ヶ原と小田代ヶ原を歩くことにしたのだった

ところが戦場ヶ原では、行くときも帰るときも、小中学生らしい大団体と
すれ違い、広い木道から転げ落ちそうだった。
行くときは東京の子供達と、帰るときは千葉の子供達とすれ違った。

しっかりしたガイドのついているグループは、「右に寄って下さい」と
声を掛けて指導しているが、全く指導しないグルーブも有って、木道
一杯に広がって歩いてくる。

子供より先に先生の訓練が必要かもしれない。
「こんにちは」という子供達の大声の挨拶が救いだった。

アケボノソウは花が終わって実になりかけていた。


ウメバチソウが盛りだった


戦場ヶ原名物? 木道に生える木 (笑)
どうやら広い木道にするための苦肉の策なのであろう。
戦場ヶ原だけではなく、小田代ヶ原も全周が広い木道になった。


戦場ヶ原の草紅葉、曇り空では映えないが、このところの天候を
考えれば上出来といえるであろう。


今回の戦場ヶ原で一番多かったのはリンドウの花とウメバチソウ


これは泉門池分岐から小田代ヶ原に向かう遊歩道に咲いていた
マイヅルソウの果実、


同じくマイヅルソウの果実、今回、マイヅルソウの事を調べていたら
マイヅルソウには、ヒメマイヅルソウという種類も有ることが判った。

今までマイヅルソウはマイヅルソウ一種だけと思っていたので、詳しく
調べたりしなかったが、今までマイヅルソウとして撮った写真は本当に
マイヅルソウで良いのか疑問も出てきた。

何しろ「山に咲く花」に使われている「ヒメマイヅルソウ」の写真は
「日光」で撮られた写真なのである。

平凡社の「日本の野草Ⅰ」には次のように書かれている

マイヅルソウ属、北半球に3種、日本に2種

マイヅルソウ    全株無毛で、葉の縁に半円形の隆起が有る
ヒメマイヅルソウ  茎の上部、葉の裏面に柱状の突起毛があり、葉縁に微細な鋸歯がある。











ガイドK・Bさんから送られた北岳の花

2016年09月16日 19時38分29秒 | スポーツ・トレッキング

サンプクリンドウ


アカイシリンドウ


ヒメセンブリ

長野のガイドK・Bさんから北岳周辺で撮影されたサンプクリンドウや
アカイシリンドウの写真がメールで送られてきたので掲載します。

尚、今月初旬に菅平周辺で撮影したムラサキセンブリの咲きはじめと
言う写真も併せて掲載します。
都合により掲載を控えておりました事お詫びします。








筑波山のギンリョウソウモドキが団体様で登場

2016年09月14日 18時21分33秒 | スポーツ・トレッキング

ギンリョウソウモドキ(別名アキノギンリョウソウ)
イチヤクソウ科ギンリョウソウ亜科ジャクジョウソウ属

林道を歩いていたら、薄暗い斜面の樹林下に巨大な白いキノコが
群生していた。
近づいて見たら、その近くにギンリョウソウモドキも出ている
しかも団体様よろしく、数グループに固まって咲いていた。

そういえば、シャクジョウソウを捜して歩いたとき、昨年の蒴果が
残っていたのはここだったかもしれないと思い出した。

蒴果が何の花のものか判らず、イチヤクソウ科の図鑑を調べたとき
上向きの蒴果がつくのもギンリョウソウモドキの特徴であると
図鑑に書かれていたからである。
やっぱりギンリョウソウモドキだったのだ。


この花の側に立っている壺形のものが、前年の蒴果の残りである。


葉緑素を持たない腐生植物で多年草


最初は下向きにうつむいて咲くが、果期が近づくとだんだん横向きから
上向きへと変わっていくと言う。
その点から言えば、コレはまだ若い花といえるかも。



別名のアキノギンリョウソウと言った方が判りやすいかもしれない
先日宝篋山に登ったとき、山頂直下にアキノギンリョウソウが咲いていると
教えていただいた事はブログにも書いたが、残念ながら写真を撮りに
行けなかった。
でもここで、これだけの団体様に会えたのだから、よしとしましょう。




クチナシグサの生態観察記録写真

2016年09月08日 07時06分52秒 | スポーツ・トレッキング
遡って見るクチナシグサの生態観察記録
なんて書くといかにも研究報告のように聞こえるが、なんてことは無い単なる
写真である。(笑)
(観察は昨年から始めているが、ここに掲載するのは今年度分だけである。)


2016年7月25日のクチナシグサの様子、茎がすべて枯れている株
外の株は、茎が判らないほど枯れていた。
(クチナシグサは越年草と言われるので、その年の株はすべて枯れてしまい
毎年タネから発芽して年を越し、翌年の4~5月に花をつける。)


6月28日のクチナシグサの株


6月こ28日のクチナシグサの果実の拡大写真
タネを雨で散布すると書いた図鑑がないので、コレは私が勝手に
そのように想像したものである事をお断りしておくが、タネは真ん中の
サヤの中に出来るので、廻りの萼片のサヤのタネは、雨で流されたもの
と思う


6月28日の果実
こちらは、タネが流されてサヤの中に残っていない。


5月30日の株


5月30日の果実


5月30日の果実


5月21日の株


5月21日の果実


5月21日の果実


5月17日の株


5月17日の果実


5月17日の果実

花も一斉に開かないが、果実の裂開もバラバラに進んでいくようだ。

クチナシグサは、手入れされた場所にしか生育できず、放置された場所では
外の草で覆われ、日陰となって生育が出来ないという。
里山の保全活動は、クチナシグサの生育にも深く関わっている。
これ以前の写真は、後日に掲載予定。







保健保安林でクチナシグサの青葉の芽だし

2016年09月07日 22時42分51秒 | スポーツ・トレッキング

茨城県の希少植物「クチナシグサ」の青葉の芽だし発見
撮影は9月6日午前

このクチナシグサは、謎の多い植物で、図鑑には花時の様子が
載せられているが、芽出し時の様子は紹介されていない。
分類もゴマノハグサ科からハマウツボ科に移動したという記載も
ネットに出ていたが、私の手持ちの図鑑が古いので確認出来ていない

この青葉の芽だしについては、今年の2月28日のブログにも掲載して
いるので、興味の有る方はそちらもご覧下さい。
28日のブログでは、前年の10月23日に青葉を撮影して、それが
クチナシグサの最初の芽だしとして紹介している。
しかし、今回はそれよりも早い9月6日に撮影した。

この青葉の大きさから推定すれば、実際の芽出しは4~5日早いと
思われるが、今年の異常気象を考えれば、9月初めがクチナシグサの
芽だし時期と言い切れないもどかしさがある。

付け加えると、この青葉には花がつかず、青い葉のみである。
花のつく茎は、28日のブログで判るように、10月頃に青葉の廻りに
囲むように芽が出てくる。
クチナシグサは元々半寄生植物と言われているので、自分でも
光合成で養分を作れる。
なので私は、花のつく茎に先立って芽出しするこの青葉を、花のつく
茎の芽だしを助けるために、先行して栄養葉の様な役割を担っている
のではないかと、勝手に想像している。

尚、この青葉の芽を出したところには、昨年は芽出しはなく、一昨年
に花が有った場所である。

これも継続観察して判った事だが、クチナシグサの果実は、梅雨の前に
果実が割れて中の実が見えるようになる。
そして雨の後で見に行くと、実が見あたらなくなっているので、雨に
よる散布でタネをばらまいているのではないかと思う。







台風とサッカーと

2016年09月02日 20時54分57秒 | スポーツ・トレッキング

筑波山・四季の道に咲く「赤花夕化粧」アカバナユウゲショウ・別名夕化粧
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、江戸末期にアメリカ大陸から渡来した
外来種。花色が紅色なので赤花、午後から夕方にかけて咲き始めるので夕化粧
白い柱頭(雌しべ)は4裂し、雄しべは8本ある。


ふるさと岩手の水害は、本当に残念だった。
あれほど豪雨予報が出ていたのに、なぜ避難させなかったのかと思う気持ちが
有るからだ。
被災する一時間前に現地を訪れたという町長も、こんな事になるとは予想出来なかった
と話していた。
グループホームの経営責任者も、過去の経験からこれほどの洪水になるとは
思わなかったらしい。

最近の災害の特徴は、過去に経験したことが無いような規模で発生している。
過去の経験から学ぶ事は大事だか、事、災害に関しては、過去に経験したことがない
規模になる事も有るという想定が 今後は必要になってきたと思う。
特に被害者が、自力では対応出来ない弱者だっただけに、残念さが募る
犠牲になられた方々のご冥福を祈るばかりだ

サッカーの試合を見ていて、これほどつまらん試合は見たくないと思った。
期待していただけに、裏切られた心境だ。
一言で言うなら中近東の審判団にしてやれた感もするが、日本の攻撃のまずさも
原因の一つだろう。

対戦相手は、一人でもゴールに迫ってくるが、日本はゴール前に行くと
パスすることを優先してしまう。
そして無理なパスをカットされて、速攻に持ち込まれる。
そこはパスよりもミドルシュートを打てよ と怒鳴りたくなる。

サッカーの場合、どんなにボール保持率を上げて支配しても、ゲームに
勝たなければ意味はない。
あの選手はドリブルがうまいとか、足が速いとか言われても、その良さを
出す場面が見られなかった。

もっと強引ともいえるような突破を見せてくれ!!