花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

ムヨウランの緑花は病原菌による緑化の可能性も

2018年05月30日 23時16分48秒 | スポーツ・トレッキング
ムヨウランの緑色の花の写真を見たKZさんより、「ファイトプラズマ」という
植物病原細菌による緑化ではないかとのメールをもらいました。
気になって、他の場所にあるムヨウランを見にいったら、予想以上にしおれた花があり
ミドリムヨウランなどと冗談を言っている場合ではありませんでした。

ファイトプラズマの詳しい内容は、東京大学の植物病理学研究室のファイトプラズマ研究
をご覧ください。

ここを見ると、昆虫などにも寄生して、それを介して病原菌が拡大していくようです
このままだと筑波山のムヨウランはヤバイ状態になるかもしれません
ただこれは、私が見た素人判断なので、専門家の判断を待ちたいところです。


まともなムヨウラン


まともにムヨウランの花


しおれた花茎


しおれた花

追記、ただファイトプラズマ説は、昆虫を介して広がると説明されているので、ムヨウランの
変種の中には、自動自家受粉するものもあり、ムヨウランにどのような昆虫が来ているのかが
私にはわからないので、この点でも専門家の判断が必要な事を付記する



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驚愕の「クロムヨウラン」の最新情報

昨日、私が書いた「クロムヨウラン」の記事に対して、他の方からメールで最新情報が
寄せられました。
本物の「クロムヨウラン」は、花を開かないというのです

メールを送ってくれた方によると、これは今年の春に、神戸大学大学院理学研究科の末次健司特命講師
や、在野の植物研究家である福永裕一氏等の研究グループが発表した論文だそうです。

数十年間も別の花を勘違い 本物の「クロムヨウラン」は花が咲かない

結論から言うと、本物のクロムヨウランは花を開かず結実する
花を開くクロムヨウランは、トサノクロムヨウランと呼ぶのが正しい

私は頭が痛いわ

筑波山のムヨウランで謎の緑の花

2018年05月29日 22時29分37秒 | スポーツ・トレッキング
筑波山には数ヶ所あるムヨウランの自生地の一つで、花の色が緑色という変わった花を
見つけた。
蕾の時には気が付かなかったが、咲いた花を見て回っているうちに、有る株に
緑色の花が有るのに気が付いた。

突然変異なのか、あるいはウイルスにでも侵されたのか、素人の私にはわからない

ムヨウランは、元々花の色に変異が多いと言われているので、これはその範囲
なのかもしれないので、専門家の判断を待つしかない。


これが今回見つけた緑色の花、花の先端はあまり開かず、少しいびつに
歪んでいた
花友にメールで送ったら、花柄も緑だねと言ってきた。さすがに鋭い


付近に咲く、普通のムヨウランはこんな感じである




この中央の花には、クモの足が見えている
それから考えると、緑の花が歪んでいるのは、クモの糸が関係しているかも




本来、ムヨウランの唇弁の先には、毛状の淡黄色の突起が多数あるのだが
この花には淡紫色の突起が見える
うーん気になる。

なぜ気になるかと言えば、唇弁の先がさじ状で紫色を帯びるものが
クロムヨウランと呼ばれるものの特徴の一つだからである
但し、クロムヨウランは、花の寿命は短く、午前中に開花して、午後には
閉じるし、また開かずに落ちる花も多いという。
しかもムヨウランの開花期が5~6月なのに対して、クロムヨウランは
8月であるという。
分布は、本州の栃木・茨城以西、四国、九州、沖縄、伊豆諸島

余談だが、花が緑色のムヨウランで、最初に屋久島で発見された花に
「ミドリムヨウラン」という花が有る。
後に、宮崎県でも各地に自生していることが判ったが、今のところ
屋久島と宮崎県が知られた自生地である。
絶滅危惧種ⅠA類に指定されている希少植物なので、もしも茨城で
見つかったら、それはもう地獄である(笑)、冗談だからね。
ついでながら花期は5月である。

バニラ亜科ムヨウラン属に分類されるものには、次のようなものがある
ムヨウラン、ホクリクムヨウラン、キイムヨウラン、ウスキムヨウラン
エンシュウムヨウラン、クロムヨウラン、アワムヨウラン、ミドリムヨウラン









満開のシロヤシオを眺めに那須・中の大倉山へ

2018年05月27日 00時05分17秒 | スポーツ・トレッキング
花友と花友のお父さんも含めて、シロヤシオが満開だという
那須の中の大倉山を目指して、総勢4名の旅

前日、忙しいメールのやり取りがあり、急遽行くことになった
那須の山、登山口はマウントジーンズのゴンドラ駅


ゴンドラ山頂駅から左に登った那須の展望台、しかし私たちの目指すものは
展望台の脇にあるシロヤシオ


満開のシロヤシオと那須の山










ガイドKBさんから葦毛湿原のエンシュウムヨウランなどの写真が届きました

2018年05月25日 21時41分41秒 | スポーツ・トレッキング
ガイドKBさんから葦毛湿原で撮影したエンシュウムヨウラン、ウスキムヨウラン
等の写真がメールで届きましたので掲載します


エンシュウムヨウラン


ウスキムヨウラン


ジガバチソウ

撮影は24日だそうです。
メールには花の名前しか記載されていなかったので、筆者が勝手に若干の補足
説明をすると

エンシュウムヨウランバニラ亜科ムヨウラン属の菌従属栄養植物
暖温帯の常緑広葉樹林の林床や落葉広葉樹林の林床に生育する
チチタケ属やベニタケ属に寄生。自動自家受粉で繁殖する

高さは15~30センチ 3~6個の花をつける
植物全体が黄褐色を帯びる 花は筒状で完全には開かない
花は淡褐色で唇弁の毛は黄色
和名は、静岡県春野町(現在は浜松市)で最初に発見されたことによる
この品種には植物体全体が鮮やかな黄色のキバナエンシュウムヨウランが有る
花期5~6月 分布は本州(関東・東海地方)、四国、九州

ウスキムヨウランバニラ亜科ムヨウラン属の菌従属栄養植物
暖温帯の常緑広葉樹林の林床に生育する
チチタケ属やベニタケ属に寄生。自動自家受粉で繁殖する

高さは7~30センチでムヨウラン属では小柄、2~8個の花をつける
花は萼片、側花弁とともに長さが11~15ミリ 淡黄褐色であまり開かない
唇弁は白色地に赤紫色の毛が目立ち、反り返る
花期は5~7月 分布は本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄(奄美大島以北)、伊豆諸島
花色には個体変異があり、黄色の花のものはキバナウスキムヨウランと呼ばれる
ウスムヨウランと表記されることもある

ジガバチソウは説明する必要もないだろうが一応概略

ジガバチソウ エピデンドルム亜科クモキリソウ属
高さ8~25センチ 葉は2枚 卵型 長さ3~15センチ 巾2~6センチ
網目模様がはっきりし、縁が波打つ 花の無い時はクモキリソウと区別が
難しいが、葉脈が隆起していて網目状にみえることで区別できる
花は5~20個の花をつける 花被片はすべて先が細くとがるのが特徴
花は淡緑色に暗紫褐色が混ざり 唇弁は暗紫褐色の縦縞が目立つ
花期は5~7月 分布は、北海道、本州、四国、九州 伊豆諸島


 


湯袋峠の車道で見た花と木

2018年05月24日 23時31分07秒 | スポーツ・トレッキング
数日前に撮影した写真で恐縮だが、湯袋峠の車道を歩いていた時に見た花と木です


葉っぱが2枚ずつ互生している


何とも面白い実がついている


同上


同上


葉っぱが2枚ずつ互生するのを「コクサギ型葉序」と言うらしいから
コクサギかもしれない


真っ直ぐな茎の頂上に4弁の花がついていた



茎の途中につく葉は茎を抱き、茎も葉も毛が多い


根生葉はロゼット状に広がっていた。先日の観察会で見たヤマハタザオに
似ているが、断定できない

ガードレールから身を乗り出して咲き始めたユキノシタを撮って、下っていたら
テンなのかハクビシンなのかわからないが、車にはねられたらしい死骸があり
ハエが沢山たかっていた。思わず顔を背けて逃げた。

そういえば、先月、筑波山のスカイラインを走っていたら、猪の死骸があり
カラスがたかって食っていたが、あばら骨が3本ほど見えていた
とても中をのぞく気にはなれんわ ゲーッ


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暗雲漂う小貝川の夕景 八王子ではヒョウが降ったらしい

山新にいって、完熟腐葉土3袋と培養土を購入、庭に植えてある野草を移植する
準備を始める為に買ったのだが、日陰を作る低木の樹木を何にするか決まってない
庭木を切ったのが響いて、エビネが弱り始めている。

アメフトの悪質タックルで、日大の危機管理能力の無さが猛批判を浴びているが
日陰を作っていた庭木を切ってしまい、大事に育てていたキエビネを危機に
さらしている私の野草管理能力もないね ああ。





ガイドKBさんからツクモグサなどの写真がメールで届きました

2018年05月23日 22時19分51秒 | スポーツ・トレッキング
体調不良で山に行けない私を助けるように、ガイドKBさんからツクモグサなどの
写真がメールで送られてきたので、掲載します


ツクモグサ


コアツモリソウ (筆者注、花はぶら下がるように咲く小さな花なので葉の下にみえる)


スズムシソウ


サカネラン

以上は山梨方面で撮影したものだそうです

以下は高尾山で撮影したイナモリソウとその品種


ホシザキイナモリソウ


フイリイナモリソウ

上の二つはイナモリソウの品種で、高尾山で最初に発見されたもの


ホシザキイナモリソウ(左)とイナモリソウ(右)




体調不良なので

2018年05月22日 22時30分34秒 | スポーツ・トレッキング
20日に私が撮影した高尾山の写真から数枚紹介します


二人と別れて下山途中の一丁平園地で撮影した富士山


この日沢山見かけたサイハイラン、色の薄いものが多かった


イチヤクソウの蕾


カンアオイ いたるところに葉っぱが有った


マルバウツギ、花弁が5枚、(バイカウツギは花弁が4枚)


サイハイランの薄色タイプ


エビネ群落


カワトンボ 早めに下山して涼しい川辺で休んでいたら飛んできた


余談だが、高尾山を花探しで歩くなら、「吉備人出版」から出ている
「高尾山・景信山陣馬山 登山詳細図 全82コース」という地図をお薦めする
全図は1万2千5百分の1の地図で、高尾山中心部は5千分の1の拡大図が出ている

遊歩道のみならず作業道も記載されているので、エスケープルートに利用できる
私も作業道を利用して下山した。
定価は762円、ただ一般書店ではなかなかおいていない、高尾山の駅の売店など
販売しているところが少ない。

私は筑波の国土地理院の地図販売店でも置いてなかったので、アマゾンの通販で購入した
ただ地図があまりにも大きいので、その日の歩くコースの範囲をコピーして使用している

疲れたので本日はこれまで、おやすみなさい





花友Kさん撮影の高尾山の花・紅花ヤマシャクヤクなど

2018年05月21日 21時51分53秒 | スポーツ・トレッキング
20日(日曜日)いつものメンバーで高尾山の花の撮影に出かけたのですが
途中で私が腹痛を起こして小仏城山で離脱、一足早く下山して麓で休憩待機
花友が下山してくるのを待っていました。
と言う事で、今回の高尾山の花は、花友のKさんにお願いしてメールで送って
頂きました。
Kさんは「週刊高尾山の花」と言われるほど高尾山に通っています(笑)
(貴重な花を荒らされないために、撮影場所については公開しませんので
ご理解くださいね)

まずは新顔のイナモリソウから


イナモリソウ、関東以西に生える多年草、高さは3~10cm、葉は普通4個
または6個で対生につく、花は淡紫色の漏斗状の花


イナモリソウ、最初の発見地 三重県の稲森山にちなむ名前

次はベニバナヤマシャクヤク


ベニバナヤマシャクヤク、ここのは色が濃かったそうです


群落


これは別な場所で撮影した花、花弁が一枚無くて、中の柱頭が見えている

次はオウギカズラ


オウギカズラ


オウギカズラ

次はスイカズラ


スイカズラ


スイカズラのピースとKさんが言っている(笑)

次はツレサギソウ


ツレサギソウ


ツレサギソウ

次はKさんも?マークのヤブムラサキ


ヤブムラサキかな

この日大量にあったエビネについては、まだ送られてきていないので
送られてきたら、ここに掲載します

お待たせエビネの写真が届きましたので掲載します


エビネの群落


エビネの群落


エビネ



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高尾山でギンリョウソウの撮影をしていた時、腐生植物などと話しをしていたら
通りかかった男性が、今は腐生植物などとは言わないで「菌従属栄養植物」と
言われるようになったよ と教えて下さった。

DNA等の情報をもとにして分類法も大幅に変わり、それだけでも頭が痛いのに
こんな生活形態を表す言葉まで変わってしまい、筆者はついて行けないわ

寄生植物や腐生植物について、筑波大学生物学の次のサイトを
ご覧ください
寄生植物と腐生植物


ガイドKBさんからホテイランやヒメサユリの写真

2018年05月21日 10時06分02秒 | スポーツ・トレッキング
長野のガイドKBさんから、ホテイランやヒメサユリなどの写真がメールで
届きましたので掲載します。
ヒメサユリは20日の撮影のようですが、ホテイランなどはそれ以前の撮影
のようです。


今回は撮影場所が書かれていませんでしたが、八ヶ岳山麓の美濃戸口で
咲いているホテイランを撮影しているとき、出逢った人がKBさんである。
懐かしい思い出がよみがえる花


タデスミレ、KBさんのメールには説明がありませんでしたので、私が
勝手に付け加えると、長野県中部にだけ生える地域限定のスミレ
葉がスミレの葉とは思えないので、花が無いと探すのが難しいと
スミレハンドブックに書いてある希少植物

葉の形がタデの葉にそっくりだそうである
花は白色で、花弁は細く尖り、唇弁に細い紫条がある
上弁はウサギの耳のように立ち上がる
側弁基部は有毛、距はやや太くやや短い 托葉はタチツボスミレと
同様に櫛の歯状となる (以上スミレハンドブックからの引用加筆)


カモメラン


ヒメサユリ、5月20日KBさん撮影


同上


守門岳を背景に咲くヒメサユリ







雨上がりのメモリー

2018年05月20日 23時56分39秒 | スポーツ・トレッキング
雨上がりの午後、筑波山周辺をぶらついて撮影した画像を掲載します


麦畑が色づき始めた125号線バイパス


道を急ぐ昆虫、神妙にして撮らせてくれてありがとう


ニョロニョロとユーモラスなコケ?


食える?食えない?


サバの尻尾、東国だけなの?


主役を争うエゴの塊、落ちるのはお前だ、ホラ落ちた


装飾花が無くても小味が効いてるのよ私

牛ケ首の峰桜と沼ッ原の春竜胆

2018年05月17日 23時20分33秒 | スポーツ・トレッキング
先日、ブログ「なすのめぐみ」を書いている大田原の自称「じっちゃん」さんから
「牛ケ首」のミネザクラが咲きだしたと写真つきのメールをいただいた。
最初は、今週末に行く予定だったが、天気予報が良くないので、急遽15日に
出かけて行った。

ミネザクラが思ったほど良くない時は、沼ッ原湿原に回ってハルリンドウを
見ようと思っていた。
中の大倉尾山のシロヤシオが、山頂まで見頃を迎えたら、そちらに回っても
良かったが、マウントジーンズのHPを見ると、中腹あたりが見頃だという。
山頂の展望台付近に、シロヤシオの大木があり満開の時に、背景に那須の
山を入れて写真が撮れる絶好の場所があるからだ。

昔なら、沼ッ原に車を止めて姥ケ平、牛ケ首、日の出平、南月山、白笹山と
一周して戻ったが、今はその力ない。
そこでロープウェイで茶臼岳の山頂駅まで登り、牛ケ首と日の出平だけで
下山して、沼ッ原まで行くことにしたのである。

天気が良いので混んでいるかもしれないと思い、早めに行ったのが正解で
8時30分近くに駐車場についたら、ガラガラだった。
準備をゆっくりしていたので、8時40分発のロープウェイには乗れなかったが
9時発には乗れた。


ゴンドラ山頂駅 一緒に乗った人たちは、たぶん茶臼岳の山頂に行くのだろうが
私は牛ケ首に直行してミネザクラを見る予定だ 


道の途中で右側の山腹を見上げると、ガンコウランの山肌が絶妙な色合いだった


ガンコウランは雌雄異株の常緑の低木と言われているが、花が咲くか実がつくか
しないと、私には雄雌の区別が判らない。


道の途中に石ころを積み上げた場所が有った、もしかしたら歩きやすいように
遊歩道の石をここに集めたのかもしれない。

多少高山植物の花が有るかもと期待していたが、さすがに那須の山はそうは甘くない
イワカガミでさえ葉っぱしかなかったし、那須の山はまだまだ早春であった


高雄口の分岐につくと、ようやく牛ケ首に近づいたなという気分になる


日陰に残雪の有る日の出平の尾根が見えてきた


やっと牛ケ首の稜線が見え始めたが、ザレの登り坂に足を取られてきつい


牛ケ首から見上げる山頂の岩、


残雪の有るひょうたん池を見下ろす


カスミがかかっているが、大倉山の左奥に真っ白に雪化粧した会津の山々が
みえた
この写真に写っているのは、三岩岳と中門岳あたりであろう、もう少し左なら
会津駒ケ岳も写せたかもしれない
参考のために、200ミリレンズの設定でカシミールで作った展望図を載せます

牛ケ首の展望図


目の前に連なる山並みは、右の大峠山から左の大倉山までの連山である

ベンチで一休みしている人達を横目に見ながら、私は日の出平を目指して
左の尾根に向かった。


じっちゃんさんからのメールに有ったように、牛ケ首の近くのミネザクラが
咲いていた

尾根をなおも登ッて振り返ると、那須の山々の絶景が広がる


噴煙を上げている複式のトロイデ型火山と呼ばれる茶臼岳の雄姿


山頂の岩場を望遠でとらえると、まさしく牛の角である

(続きはまた後で書きます、疲れたので寝ます ごめんなさい)

登りの途中で、降りてくる山ガールスタイルの中年の女性に出会った
首からデジ一眼のようなカメラを提げている。
「日の出平のミネザクラ咲いてました」と聞くと「咲き始めで蕾が多いと」という
見ごろはいつになるかとか、二人で予想しあっていたら、茶臼岳の上空に飛行機雲が
みえた。


思わずその写真を撮ると、その女性もカメラを向けていた

何でも来週の月曜日に三本槍に登る予定だが、体力的に日の出平まで
来れないと思うと言っていた。
これからどちらへと尋ねると「姥ケ平まで行くという」
「私も行きたかったが、帰りの登りがきついので、あきらめました」というと笑っていた
それほどまでに私の体力は落ちていたのである


日の出平の尾根を登りきると「火山観測」の機器が設置されている
ここもミネザクラが満開なら、那須岳とのコラボ写真が撮れる場所だ


日の出平はミネザクラの群生地として有名だが、あの女性が言ったように
花はチラホラで、ほとんどが蕾だった


日の出平の山頂付近に建っている「日の出平周辺図」の看板
山頂のベンチで、先客が3人、大声で話しをしていた
一人が「今年の尾瀬ヶ原は水が少なくて、すでに水芭蕉が見頃になっている」と
言っているのだった。


奥の群生地も蕾ばかりで花はほとんどなかった
よーし沼ッ原湿原廻ろうと決めて、途中で風景写真を撮りながら下山してきた


ゴンドラ山頂駅についたら、大勢の人たちでにぎわっていた
11時40分発の下りに乗れる時間だったが、トイレに寄りたかったので12時発に
乗ることにした。
登山スタイルの人が集まって、誰かの靴紐の結び方の実技指導を見ている
ベンチの隣に座った山ガールが、靴のカカトをトントンさせて、靴紐を結び
始めた。
その靴に「クラブツーリズム」のワッペンが結ばれていた。
どうやら、「登山やトレッキング」のバス旅行の団体のようだ。

以前、私もクラブツーリズムの「北海道クラブ」に入っていて、毎年のように
北海道に旅していたことが有る。
秋に職場の友人たちと、クラブツーリズムの大雪山旭岳の紅葉ツアーに参加して
友人の一人が勝手に行動して遭難事件を起こしたこともあった。
捜索隊に救出されて友人は無事に生還したが、あれが北海道旅行の最後だった


県道266号線を沼ッ原に向けて走っていたら、車の前を猿の親子が横切って行った

続きはまた後で、ゴメン


沼ッ原の駐車場についたら、車は5~6台でガラガラ空いていた
写真右の山は白笹山、左は日の出平の尾根で山頂はここから見えない


駐車場わきの広場にトウゴクミツバか何かのツツジが鮮やかだった


発電用の水を溜めておく調整池は、水が極端に少なく、しかも調整池の
土手の上にワンボックスカーが2台も止まっていた
よく見ると、調整池の中の斜面に数人の人が入っているのが見えた
これは湿原に降りてわかったのだったが、調整池の周りで工事をしていたので
その関係者だったのかもしれない。


広場に咲いていたタンポポを横にしてみると、総苞片がひっくり返っているので
おそらく西洋タンポポであろう
人に聞くと、タンポポの80パーセントは西洋との交雑であると言っていたから
筆者のような素人には、断定することが難しい。


熊注意の看板が出ている沼ッ原湿原への遊歩道入口を下りていくと、ウズイスや
カッコウやらツツドリの様な夏鳥までの鳴き声が響いている
足元にはタチツボスミレが次から次へと咲いていた。


湿原入口の木道に続く道に行くと、何やら重機の音が響いて、入口付近で
工事している様子が見えた


湿原入口から調整池の下の展望デッキに行く道は、工事中で通行禁止になっていた



お目当てのハルリンドウがいたるところに咲いていた












湿原入口のベンチの有るデッキ付近には、コキンバイと思われる花も咲いていた


沼ッ原湿原のシンボル、立ち枯れの木とデッキ


湿原の木道から見る庭園の様な風景と背景に白笹山


水の中にクロサンショウウオの卵嚢があり、中に卵の様なものが透けて見えていた




木道から眺める左に大倉山、右に流石山と大峠山






湿原では、青年一人に出会っただけで、他には誰もいなかった
どこかでカッコウが鳴いて、微風が頬を撫でていく、このまま眠ってしまいたいような
まったりした時間が過ぎていく。

がそれもつかの間だった。
三斗小屋温泉分岐についた時、突然頭痛が始まり、足が重くなった。
寝不足やら疲れやらで体力が低下していたので、日射病になりかかっていると思い
休憩四阿に駆け込んで、持参の水をガブ飲みして休んだ

それから駐車場までの登りの何と遠いこと、足を引きずるようにして帰ってきた
やれやれ。




筑波山でカタクリの種子散布始まる・アリが運ぶ姿確認

2018年05月17日 20時56分37秒 | スポーツ・トレッキング

まずはカタクリの種子、アリの好むというエライオソームという物質を含む
付属体と呼ばれるものがついている。


カタクリの果実、子房が膨らんで蒴果となる、手前は裂開した蒴果、奥は裂開していない蒴果
蒴果は3つの部屋に分かれて、30個ほどの種子を持っていると言われるが、私は数えたことがない


種子が熟すると蒴果の裂開が始まる、これは始まったばかりらしく種子がこぼれていない


上の蒴果を別な角度で見ると、種子の様子が判る


裂開した蒴果の様子、種子がわずかに残っている


裂開した蒴果、3つの部屋に分かれていたことが判る


裂開した蒴果、種子がまだ残っているもの


蒴果にアリが登ってきているのもある


こちらの蒴果にはアリが沢山来ていて、蒴果から直接種子を運びだそうとしていた


蒴果の後ろに種子を咥えたアリがいたが、角度を変えられず撮影はできなかった


ちょっとピンボケだが、種子を咥えて運ぶアリがいた
動きが早いし、枯れ葉に邪魔されて、ピンボケしか撮れなかったのは誠に残念だった
しかし、カタクリの種子をアリが運ぶという話が本当だった事を目撃できたので
私は満足だった
こんな現場を見られた人は、そうはいないであろう ラッキー!!


花友Kさん撮影の毛無山・十二ケ岳の花

2018年05月14日 16時45分29秒 | スポーツ・トレッキング
先日、私が疲労して途中で引き返した毛無山から十二ケ岳のルート
コイワザクラが見たいと、花友Kさんが12日に単独で挑戦し、7時間をかけて
見事に完登を果たしました。
その時の写真がメールでとどきましたので掲載します

まずは十二ケ岳に登ったという証拠写真の山頂からの富士山


十二ケ岳山頂からの富士山 、標高1683メートル


山頂からの富士山と西湖、はるかに本栖湖もみえたといいます

十二ケ岳は、一ケ岳から始まり二ケ岳、三ケ岳と続いて十二ケ岳まである山だが
全部がピークとは限らず、鞍部のようなところもあるそうです。
一番の難所は、十一ケ岳から十二ケ岳の前後だそうです。


花友Kさんから送られてきた十一ケ岳の写真、真ん中の筋が登山道だそうです
ロープの連続する急斜面を下ると、待ち構えているのが山岳雑誌でも有名な
金属製の吊り橋


花友のメールには、「巾10センチのステンレスの板、しかも斜めに傾いている
どこに足を出せばいいのよ。」いやー私は行かなくて良かった、高所恐怖症なので
足出せないわ。
しかしこのキレットを越さないと十二ケ岳には行けないので、女は度胸とばかりに
わたったのでしょうか(笑)

しかし渡った先の十二ケ岳の登りも凄かったそうですよ

「渡りきった目の前にはロープ!?
斜面っていうか・・・ほぼ垂直?
満開のイワカガミを横目によじ登り十二ヶ岳山頂へ。
戻るのは、ないわ!!(笑)」と書いてありました
ここまで行ったらもう戻れない、というか戻る気になれないでしょう!!
桑留尾に下るルートを下りたらしいのですが、こちらもロープの連続する
岩と急斜面だったそうです。

(この山の詳細なルート解説は「JTBパブリッシング 山歩き安全マップ
丹沢、富士山周辺、伊豆、箱根 ベスト」を参考にすると良い)

それではお待たせ、このルートに咲く花の写真
まずはコイワザクラ







次はミツバウツギ





次はウメウツギ







次はオトメスミレ





次はグンナイキンポウゲ
花友のメモには、一番上の葉が細いらしい と書いてあった







次はユウシュンラン





次はセンボンヤリの赤色



次はコイワカガミ



次はエゾノタチツボスミレの白花







こんな花を見たら、私も行きたくなるけど、写真だけでがまんしよう
危険なルートを歩いて写真を送ってくれたKさんに感謝!!
アリが10匹 アリがとう(笑) 古いギャグ

尚、ミツバウツギもウメウツギもKさんも初めて見たそうですが、私なんか
見る機会があるかどうか、、、、、
Kさんの説明はついていませんが、オトメスミレはタチツボスミレの品種で
花は白色で距だけが紅紫色のものを言います。
と先日の観察会でKZさんに教わりました。(笑)

最近、windows 10の更新をしたら、起動画面の背景写真が凄い
台湾の山の夜景なのだか、起動画面の背景写真で終わらせるのがもったいない。
好きかどうか聞いてるので、好きと早速答えたよ。



ガイドKBさん撮影の十二ケ岳のコイワザクラ

2018年05月11日 23時18分56秒 | スポーツ・トレッキング
ガイドKBさんから十二ケ岳に咲くコイワザクラの写真が届きましたので
掲載します







撮影は5月10日で、悪天候の中で撮影したそうです。
何でも前日は大雨、当日はアラレが降ったとかで大変だったそうです。
また峯続きの山で撮影した「ユウシュンラン」の写真も送られてきた
ので掲載します。


ユウシュンラン、絶滅危惧種Ⅱ類
今まではギンランの変種として扱われていましたが、葉と花の形態が
全く異なるため、独立種として扱うように主張する研究者もいます。


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頭が痛い分類法

植物の分類法が形態やDNA情報などにより、以前の分類法から変わってしまい
古い図鑑しか持っていない私には頭の痛い問題である

最近、カキランの分類を調べていたら、以前はエゾスズランの変種として
区別されていた「ハマカキラン」が、形態やらDNA情報から区別しない
ことになったらしい。
変種としてのハマカキランは無くなり、エゾスズランに統一されたという
訳である。

と言う事で、以前のブログで「ひたち海浜公園」で見たエゾスズランを
「ハマカキラン」と書いているが、正しくは「エゾスズラン」なので
ご了承下さいね



筑波東山麓・新緑の森観察会に参加して

2018年05月09日 23時14分28秒 | スポーツ・トレッキング
5日に河口湖町の1500メートル山に登り、6日は筑波山ファンクラブの5月の
観察会「筑波東山麓・新緑の森観察会」に参加した。
よせばいいのに7日に1時間ほど草刈した。
それで完全にダウンしてしまい何もする気が起きない無気力爺さんになった

と言う事で、本日は6日に参加した新緑の森観察会のようすである。


今回歩いたコースの軌跡、一周およそ10.2キロである
集合と解散は、朝日里山学校の駐車場で、前半は菖蒲沢の薬師古道をめぐり
庚申塚の先の分岐から「月折山」方向に向かって林道を歩き、伐採されて
展望の良くなった218メートルの山頂で、昼食と記念撮影、月折山手前の
峠から上青柳方面に下り、ブックカフェでガイドを務めたNさんの入れた
コーヒーで一休み、門構えの立派な茅葺屋根の豪邸を眺めながら、田植えの
始まった田んぼの脇を歩くと、のどかなカエルの歌が聞こえた

いつもなら午後の3時に解散予定なのだが、岩谷古墳に寄り道して石室に
入り石仏群を眺めたり写真を撮ったりしていたら、ゴールの朝日里山学校に
着いたら午後の5時になっていた。
今回の観察会を最後に退会するという年配者の一人を含めて。総勢21名の
参加者だった。


朝日里山学校に行くと、いつの間にか専用の駐車場が作られていて、トレイルラン
でもあるのか、それらしい恰好をした人たちが広がって体操をしていた
観察会の参加者も大勢で、久しぶりに参加した私は、今年の年会費2千円を
払って、「これで私も正式な会員です」などと言って笑わせる。


ガイド役のNさんについて出発すると、傍の畑ににょっきり立っていたのは
「こんにゃく」の花だという。
サトイモ科に属するので、本当の花は苞に包まれて見えないという ホウ!(笑)
奥久慈の方では、コンニャクの栽培が盛んなのだが、花を見るのは初めてだった

ひとしきりコンニャクの話しで盛り上がった。
こんにゃくは、粉にすると白いのだが、海藻などを入れて黒くしているのだという


21名もの参加者になると、話題も豊富でにぎやかである
(毎度の事ですが、プライバシー保護のため、顔に若干のモザイクをかけてあります)


薬師古道に入る直前で、土手に大粒の草イチゴが実っていた
思わずみんなで試食会 私も一口試食 うめぇー(笑)


天満神社がひっそりとたたずむ


数が少ない「リンボク」が光沢をきらめかせて生えていた


筑波山不動院東光寺跡を見上げて、筑波山中禅寺を守護する不動院を
筑波山麓の四方に作られたが、ここは筑波山の東に位置する不動院だったが
今は跡地のみである。


東光寺跡の説明を聞く参加者

続きの写真もここに掲載しますが、すみません一休みします


東光寺跡のすぐ先に、筑波山神社の元となる知足院中禅寺を建てた徳一大師の
小屋跡かある。あくまでも跡であり今建っている小屋の事ではないが誤解する
ひとがいるらしい(笑)


薬師古道には信仰の山らしく、いくつもの石の祠(ほこら)が立っている


薬師堂に抜ける直前に天白稲荷神社があり、今回はこの稲荷大明神によって
見学した


足元にはミヤマナルコユリが所々に咲いている


薬師堂に続く道には美しいシダの生えた林が広がっている
参加者にはシダの見分け方の資料が配られたが、シダに詳しいKZさんに
よると、ここにはベニシダとリョウメンシダが多いという
ベニシダは葉が赤みを帯びていて、両面シダは裏表とも同じように見えるので
その名が有るという。
木漏れ日がシダの林に差し込んで、緑の絨毯を照らす。

やがて薬師堂が見えてくると、苔むした石の階段を一旦降りて弁天池の脇を
抜けていく


弁天池、よどんだ水が少し汚れていた


薬師堂に上がってみた


菖蒲沢薬師堂の由来と沿革の説明版がかけられている


私のお気に入りの仁王像、格子の間から撮影したのでピンボケだが
筋骨のたくましさが秀逸だ、特にアバラ骨の表現が独特である


文化財の解説版もある


薬師堂の付近の山の斜面には、苔むした石仏が埋もれるようにして残っている
よく見ると墓石のようなものも斜面に立ち並んでいた。


薬師堂の前でしばらく休憩する参加者


休む人あり観察する人あり


配られたおやつで、穏やかなひとときが過ぎていく


薬師堂からの戻り道は、シダの林の中を抜ける道を回って戻ります

ここから竜神様の所までは、ダラダラした登り道が続きます。
長い年月を歩かれて、溝のようになった道は、意外と手ごわい登り道で一汗
かかされてしまいました


竜神様と呼ばれる巨石と祠、巨石に神が宿るとインカでは言われるそうですが
ここにも素朴な巨石信仰が残っています。
昔は、この辺が水戸の県庁が見えるような展望地だったと言いますが、今は
周囲の木が伸びて、展望がありません。


参加者の一人HSさんの帽子に蝶が止まって離れません
何でもサトキマダラヒカゲという種類だそうです。
本人には見えませんので、ご主人が手鏡を出して見せてあげてました。


竜神様の少し先に、庚申塚と呼ばれる山桜とおぼしき巨木が生えた塚があります
ガイド役のNさんによると、麓には、この塚には歯痛を治すという信仰があり
塚まで登ると歯痛が収まると言われていたといいます。
Nさん曰く、ここまで登ってくりゃー、その間に歯痛も治るわ と笑っています

庚申塚の先で道は数本に分岐しますが、今回はここから月折山の方に続く道を
歩いて行きます。
Nさんによると、この道は筑波スカイラインの子授け地蔵のあるばあが峰に抜ける
道だそうである


この付近では最も標高の高い218メートルの伐採された山についた
所有者が希望する木だけは伐採されずに残してあるという
その木を見上げて観察する参加者、どうも希望の木ではないようだという。


218メールの山頂に登ると、Nさんおすすめの絶景の展望が広がっている
北方向には、左に加波山の山並みが連なり、その右に吾国山、難台山、愛宕山が
連なっている
左の加波山が双耳峰にみえるのは、加波山と燕山であろうと思っていたが
それがとんでもない間違いだった
カシミールで展望図を作ってみると、加波山とその手前の芦尾山が重なって
見えていたのだった。


カシミールによる伐採地からの展望図、ただしきのこ山だけは山頂が陰になり
みえないので、山名が表示されないため、ポイントを作って表示させている
これだと加波山と足尾山の境が判りづらいので、レンズの設定を85ミリにして
展望図を作って確かめた


レンズ85ミリの設定で作った展望図、加波山が足尾山の左後ろになっている
左の弁天山と弁天岩というのは、湯袋から峰寺に向かうルートにある山である


伐採地から見下ろす青柳集落の美しい田園風景


権現山と思しき伐採された山が見えているが、Nさんの話によれば、あの山の
持ち主は、山桜を残すように依頼したので、山桜が伐採されずに残っているという


こちらの山で残されている木は、肌の色こそ白いが、それぞれが違う木であった
伐採した業者が木の種類に詳しくなかったと見える


残された木の一本は、ホウの木で丁度花が開いていた
昼の食事はここで摂ることになり、石や切り株に腰かけて、絶景を眺めながら
食事となった


この伐採地で記念写真を撮ることになり、その準備のどさくさに、私が撮影した
一枚。Nさんが撮影した記念写真には、もちろん私も入っている。

記念撮影の後、再び月折山に続く道を歩き、その昔、小田氏と佐竹氏が激戦を
繰り広げたという〇〇〇峠で、青柳を目指して右に下った
Nさんがサカキ峠とか何とか、峠の名前を言ったが、老人性難聴でよく聞き取れなかった

よく手入れされた植林地を下ってゆくと、やはりシダの林が広がっている


上の斜面のベニシダが逆光を浴びて綺麗だ


長い道のりも観察と交流をしながら歩くと楽しいじかんとなる


途中には、女性の背丈ほどもある「オオマムシグサ」が有って、私は初めてみたのだった


会の代表に教えて貰った「ヤマハタザオ」も咲いていた


道沿いには、ウワバミソウが無数に生えている。
年配の女性が「これはミズという山菜で、筋を取りさっとゆでて おひたしにすると
おいしいのよ」という
何でも山形の方から送られてくるミズは、もっと太くて大きいらしい
しかし、この辺のミズは小さくて細いから、筋を取るといくらも食べるところが無いという


やがて麓に近づくと、林道の交差する一角に、総理大臣橋本龍太郎の名前入りの
賞状が飾られた看板が立っていた
送られたのは、この辺で有名な林業一家であるという。
そういえば、この辺は下枝も落とされてきれいに手入れされた植林地である


賞状の飾られた前の林道を歩く参加者
その先では、林道の整備をしている一家がいて、Nさんの顔見知りらしく
Nさんが御礼を言って通り過ぎる


曲がり角に小さい茅葺の屋根の小屋が見えてくると、そこが悲しい軍馬の物語の
残る場所である
日清とか日露とかいう戦争の時代に、この家の馬が軍馬として徴用され、横浜まで
トラックで運ばれていったという。
ところが、いさ船に積み込む際、その馬が逃げ出して行方不明になったが、一週間
ほどたったある日、その馬がここに戻ってきたという。
トラックで運ばれた馬が、どうして道が判ったのか不思議な話であり、飼い主も
驚いて、大事にしていたが、帰るときの疲労で弱っていたのか、間もなく死んでしまったという
それで、哀れに思った飼い主が、この茅葺の小屋の横に碑を建てて祭っているという


このあたりには、茅葺の家が残っている

ここて私たちは「ブックカフェえんじゅ」に寄り、ガイド役のNさんがいれてくれたコーヒーを
のんびりと楽しむ時間を過ごした。
そこて私は、HSさん夫妻が今年も筑波山で撮影したという緑ニリンソウの写真を
見せていただいた。
いつも私が撮影している場所には、今年は一株もなかったから、うらやましい。


青柳周辺から眺める筑波山は、女体山しか見えず、とても双耳峰の山とは思えない
誰かがロープウェイの山頂駅を、男体山ではないかと疑ったが、双眼鏡で確かめた
かたが、山頂駅の建物だよと言った
ここからは女体山しか見えないよと言い張った私は、その言葉にホッ(笑)


山麓の人家の近くの道に、総苞に触ると痛いトゲのあるアザミが咲いていた
タイアザミかもしれない


最初は時間がないから寄らないという話だったが、最後に寄ったのが「岩谷古墳」
古墳の形としては円墳で、横穴式の石室が二つ続いている複式構造である
人家の前の畑の中に、悠然とそびえている。


中に入ると、おびただしい石仏が並んでいる。
ただ真っ暗闇なので、誰かがスマホの灯りで照らした時に撮影した

古墳の前の畑で作業していた農家の方に断って、畑の縁を歩かせてもらった


車道を歩くのはアブナイと言う事で、朝日里山学校に戻る道は、小桜川の
ほとりの農道を歩いて戻った
解散するときには、夕方の5時を過ぎていた。
それから私は、石岡市内に来ている家内を迎えに行き、なんだかんだで自宅に
戻ったのは7時過ぎだった。

おしまい