![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/b8/6dd06b26ff32c5252f4a5d846a047afa.jpg)
小鹿野町両神の節分草自生地に咲く突然変異の節分草
今まで全く見たこともないような突然変異だった。
しべが葉っぱのように変化している異形の節分草
葉というより花弁状というほうがいいかも。
自生地の真ん中に咲いていたので、マクロ撮影ができなかった
のが残念 福島の浄土平の桶沼で見た根本シャクナゲを
彷彿とさせるタイプだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/fc/e37801ce7f64462c25fbb413195cb0fd.jpg)
上の写真の節分草は、この写真のように二株並んで咲いていた
そのうちの右の株をトリミングしたのが上の写真である。
花友からメールが来たのは二日前だった。
秩父の両神の節分草が、まだ見頃が続いているから見に行きませんか
Kさんが運転する車で行くという。
土曜日は私の予定が入っていたので、日曜日しか行けないと断ったら
それじゃ日曜日に行きましょうということになって、はるばると秩父
まで出かけて行った。。
4時間近くかかって秩父についたのは11時ごろだった。
幸い天気予報は一日晴れの見込みで、絶好の花見日和である。
300円の入場料を払って、自生地に入ると、KさんとIさんが例によって
変わり種の節分草を探してくれる。
今年は、なぜか突然変異した花が沢山生えていた。
真っ先に見つけたのが、一本の茎に花が二輪ついている二輪草のような
節分草だった。
後でKさんに聞いたら、10本以上はあったよという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/77/b5a19b15a846d4b98dedbabc325e49fd.jpg)
背中合わせで二輪が咲く節分草、葉っぱも二輪分ついている?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/33/6efe02dc4fc4796ff1f7f54962f8a407.jpg)
同じく二輪だが、片方がいじけている花
こういった変わり種の節分草は、しべの色がぬけていたり、茎の色が
薄緑だったりするので、よく見てみると実に多彩である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/55/32f965382d832ec2547f4c97afcf95ae.jpg)
茎と葉がうす緑いろ、周りに同じような葉が生えていたから
来年はもっと見られるかもしれない。しべにも注目ね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/41/891823427e1efab9f0f8e93f77de838a.jpg)
これは奥の株が二輪咲き
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/41/ab7f5e0324dbfb7a8a29eed9d5c910c0.jpg)
ガク片が離れ離れで茎と葉の色にも注目
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/14/4986ba3567c3cbdfd471880a50d9a632.jpg)
おまけはアルビノといわれる緑色の座禅草までが生えていた。
これは変わり種の節分草を紹介した女性の方が、わざわざ
教えてくださった。感謝。お礼のつもりだったのかもしれない。
緑色の座禅草をアルビノと解説しているのは、土井信夫さんが
「月山の花」の中で、緑色の座禅草のことを「まれに苞が緑色の
アルビノ(白化型)がある」と書かれているのを採用した。
山と渓谷の「山に咲く花」2003年版では、
アオザゼンソウと
かかれている事を付記する。
入口の近くには、アズマイチゲも数株生えていたが、まだつぼみだった。
節分草の解説は、リンクしているブログ「花と低山を目指して」の
3月2日の記事をご覧ください。
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補足説明
最初の写真で、根本シャクナゲを彷彿とさせると書いたのは
ネモトシャクナゲと呼ばれるシャクナゲは、ハクサンシャクナゲの
雄しべなどが花弁化し、互いにつながって花弁状になり、八重
咲きになったものである。
ゆえに別名ヤエハクサンシャクナゲと呼ばれる。
なお蛇足で付け加えると、福島の吾妻山がこの花の最初の発見地で
1904年中原源治氏の採集した標本により、牧野富太郎博士が
命名した。
和名の「根本石楠花」は、中原源治氏の師であり、福島師範の教授で
あった根本莞爾氏の名前を記念して名づけられたといいます。
1913年(大正2年今から102年前)国指定の天然記念物
1954年(昭和29年今から61年前)には福島県の県花に選ばれた。
見頃は7月中旬が最も良いという。
分布は吾妻山、安達太良山、鳥海山
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/23/bc4de8512b06e03e7f877117465531a8.jpg)
一面雪が降ったような白さ、、、とHPにかかれているように
花の密度が高い
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/4b/69bb1f09617f6e6e6a1e41e469c8607e.jpg)
この自生地の周回路は、自生地のほんの一部で、山の斜面全体に
自生地が広がっている。
日本有数の自生地とか言われるのも納得する広さだ。