24日花友から、「明日25日福島県の浄土平に、避暑を兼ねて行きませんか?」とメールが
来ていたのに、気づいたのは夜であった。
気温が下がる夕方、空き地の草取りやら土起こしをしていたので、メールが来ているのに
気づくのが遅くなったのだ。
慌てて「浄土平に行くなら参加します」と返信すると、私の返信が遅いので、中止するか
他の山に行くかの話が出ていたらしい。
という事で、浄土平行きが決まったのは、24日の夜9時過ぎである。
花友の家に集合して、朝の5時半の出発だという。
早く寝たいのだが、自治会の夏祭りの動画を4Kで撮影したので、普通のDVDで見られるように
MPEG2の動画に変換の最中だった。
仕方がないパソコンの電源を切らず、動画変換作業のまま、明日の準備をして横になった。
寝たような寝ないような、うつらうつらしていたら、雨が屋根をたたいている音がした。
スマホに4時に起きられるように、タイマーをセットしたが、結局タイマーがなる前に
起きてしまった。
小雨が時折パラつく曇り空の下、常磐道から磐越道に入ると、だんだん青空も見えるように
にり、磐梯吾妻スカイラインに入ると、青空が広がってきた。
4時間近い時間をかけて、浄土平ビジターセンター前の駐車場に着いたのは、9時半近い
時間だった。
レストハウスは、食堂売店は営業しておらず、わずかに通路にテーブルを並べて、簡単な
お土産品を売っているのみで、一階のトイレは使えた。
浄土平湿原は、明治26年(1893年)に一切経山の南面からの噴火によって、流出した火山灰や
泥流によって、かつての浄土平は完全に埋まり、それまで有った湿原植物も全滅したという。
それから、たかだか120年余りで、部分的だが高層湿原ののような湿原に発達してきたのは
驚くほかない。
原因として考えられるのは、湿原の中を流れる小川の水源が、すべて一切経山山腹の地下水
から流れ出したもので、現在も活動中の火山の影響で、強酸性の塩酸や硫酸を踏んでいるという。
なので湿潤な湿原も、強酸性の一切経山の地下水を含んでいると思われる。
強酸性の水は、湿原植物が枯れても腐らず、泥炭層として早く積もらせる働きをしていると
考えられるという。
浄土平湿原でも、一切経山に近い北側はわずかに高く、南側は低くなっているので、北側は
乾燥した石ごろが多く、南側はミズゴケやモウセンゴケが発達した湿原ができている。
活動中の一切経山の植物には、乾燥にも噴気にも耐えられる植物のコメススキやミネヤナギが
まばらに育っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/3c/26721b8f26955deea2f19fa4bbdcc346.jpg)
駐車場から見る一切経山の大穴噴気孔の噴気が立ちのぼっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/90/7756b68bc7f96f8c10d50e9112d31bfb.jpg)
浄土平湿原ビジターセンターの建物
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/36/322f5e70326060fa2a091b3c672246ea.jpg)
駐車場の南東側にある吾妻小富士、この山の上から浄土平湿原を見渡せるし
火口の周りを一周することもできる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/76/4e6f299d563cb05b80c80ba23bed9b07.jpg)
浄土平湿原で目に付く「メイゲツソウ」は色鮮やかで美しいが
オノエイタドリの仲間である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/c3/0230d592301d7128c4b174f464c7f996.jpg)
メイゲツソウ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/df/48e3ce58793d4ff2548cc2871bba5dd5.jpg)
ウメバチソウ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/36/6758f0e58355542b1ebae69582f7853c.jpg)
尾瀬ミズギク 近くで見られなかったので、確信はない。
自生かどうかも疑わしいという人もいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/f4/3ba5340c0bb3ee584d4cd35113d3ca25.jpg)
ゴマナ群落
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/40/9382573887917e0f4d7aabc19fdb53db.jpg)
ウメバチソウとハナアブ
つづく
体調不良で続編が遅れます事お詫びします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/28/3fd1ac5244320440a974e1ddf4f88074.jpg)
とりあえず今回歩いたコース図を掲載します
噴火レベルが下がったとは言え、一切経山への登山道は閉鎖されているので
酸ガ平湿原への登山道も閉鎖され、酸ガ平避難小屋のトイレも使えません。
なので、トイレは出発前に浄土平で済ましておきましょう。
トイレは、料金所の東側に立っている外のトイレか、レストハウスの1階に
あるトイレが使えます。
なお、今回私たちは歩いていませんが、東吾妻連峰側で最大の湿原は谷地平と
言われています。
つくばからの浄土平までの距離が長いので、日帰りでの行程では、なかなか
行けません。
谷地平には避難小屋があるので、食料と寝袋持参で行くのも手ですが2日間の
休みが取れないと無理ですね。 一人で行くと熊が怖いし オイ(笑)
上の地図で、姥神像から谷地平に向かうルートの手前に、駕篭山稲荷神社
(かごやまいなりじんじゃ)に行く分岐がありますが、分岐案内版が風化して
文字がほとんど読めませんでした。