花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

福島の浄土平、姥ケ原、鎌沼を歩く

2019年08月26日 22時11分59秒 | 自然観察


24日花友から、「明日25日福島県の浄土平に、避暑を兼ねて行きませんか?」とメールが
来ていたのに、気づいたのは夜であった。
気温が下がる夕方、空き地の草取りやら土起こしをしていたので、メールが来ているのに
気づくのが遅くなったのだ。
慌てて「浄土平に行くなら参加します」と返信すると、私の返信が遅いので、中止するか
他の山に行くかの話が出ていたらしい。
という事で、浄土平行きが決まったのは、24日の夜9時過ぎである。
花友の家に集合して、朝の5時半の出発だという。

早く寝たいのだが、自治会の夏祭りの動画を4Kで撮影したので、普通のDVDで見られるように
MPEG2の動画に変換の最中だった。
仕方がないパソコンの電源を切らず、動画変換作業のまま、明日の準備をして横になった。
寝たような寝ないような、うつらうつらしていたら、雨が屋根をたたいている音がした。
スマホに4時に起きられるように、タイマーをセットしたが、結局タイマーがなる前に
起きてしまった。

小雨が時折パラつく曇り空の下、常磐道から磐越道に入ると、だんだん青空も見えるように
にり、磐梯吾妻スカイラインに入ると、青空が広がってきた。
4時間近い時間をかけて、浄土平ビジターセンター前の駐車場に着いたのは、9時半近い
時間だった。

レストハウスは、食堂売店は営業しておらず、わずかに通路にテーブルを並べて、簡単な
お土産品を売っているのみで、一階のトイレは使えた。

浄土平湿原は、明治26年(1893年)に一切経山の南面からの噴火によって、流出した火山灰や
泥流によって、かつての浄土平は完全に埋まり、それまで有った湿原植物も全滅したという


それから、たかだか120年余りで、部分的だが高層湿原ののような湿原に発達してきたのは
驚くほかない。
原因として考えられるのは、湿原の中を流れる小川の水源が、すべて一切経山山腹の地下水
から流れ出したもので、現在も活動中の火山の影響で、強酸性の塩酸や硫酸を踏んでいるという。
なので湿潤な湿原も、強酸性の一切経山の地下水を含んでいると思われる。
強酸性の水は、湿原植物が枯れても腐らず、泥炭層として早く積もらせる働きをしていると
考えられるという。
浄土平湿原でも、一切経山に近い北側はわずかに高く、南側は低くなっているので、北側は
乾燥した石ごろが多く、南側はミズゴケやモウセンゴケが発達した湿原ができている。

活動中の一切経山の植物には、乾燥にも噴気にも耐えられる植物のコメススキやミネヤナギが
まばらに育っている。


駐車場から見る一切経山の大穴噴気孔の噴気が立ちのぼっている。


浄土平湿原ビジターセンターの建物


駐車場の南東側にある吾妻小富士、この山の上から浄土平湿原を見渡せるし
火口の周りを一周することもできる。


浄土平湿原で目に付く「メイゲツソウ」は色鮮やかで美しいが
オノエイタドリの仲間である。


メイゲツソウ


ウメバチソウ


尾瀬ミズギク 近くで見られなかったので、確信はない。
自生かどうかも疑わしいという人もいる。


ゴマナ群落


ウメバチソウとハナアブ

つづく

体調不良で続編が遅れます事お詫びします


とりあえず今回歩いたコース図を掲載します

噴火レベルが下がったとは言え、一切経山への登山道は閉鎖されているので
酸ガ平湿原への登山道も閉鎖され、酸ガ平避難小屋のトイレも使えません。
なので、トイレは出発前に浄土平で済ましておきましょう。
トイレは、料金所の東側に立っている外のトイレか、レストハウスの1階に
あるトイレが使えます。

なお、今回私たちは歩いていませんが、東吾妻連峰側で最大の湿原は谷地平と
言われています。
つくばからの浄土平までの距離が長いので、日帰りでの行程では、なかなか
行けません。
谷地平には避難小屋があるので、食料と寝袋持参で行くのも手ですが2日間の
休みが取れないと無理ですね。 一人で行くと熊が怖いし オイ(笑)

上の地図で、姥神像から谷地平に向かうルートの手前に、駕篭山稲荷神社
(かごやまいなりじんじゃ)に行く分岐がありますが、分岐案内版が風化して
文字がほとんど読めませんでした。


筑波山の伐採地の花はオトコエシ

2019年08月22日 21時09分55秒 | 自然観察
今の時期、筑波山の登山道には花が少ない。
その筑波山で、花が沢山見えるのは、皮肉にも伐採地である
伐採地は、すでに植林がされて、檜やら杉が植えられているが、今は樹高も低いので
バラや野草に覆われている。
その中で、最も目立っているのが背の高い白い花をつけているオトコエシである。
ヒヨドリバナも沢山あるが、ほとんどがピークを過ぎている。
ただ、そんなヒヨドリバナでも蝶が色々集まっていた。


オトコエシ、スイカズラ科オミナエシ属
オトコエシの葉は、上部につく葉と下部につく葉がかなり違っていて面白い


オトコエシの下部の葉は羽状に分裂しているものがある


オトコエシの中部の葉


オトコエシの上部の葉


花には昆虫が来ていた。





伐採地にはバラが密集しているので、長靴と杖が無いと入れない。
水の流れるくぼ地には、オトギリソウが多かった。


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サラリーマン川柳に真似て、サラリーマン短歌?

暑いから 草刈りやめてと 言う妻は
      口先ばかりで すぐスマホなり  
(mino爺の嘆き歌)


雨の日のイワタバコ





二重虹・(ダブルレインボー)・つくば市で撮影

2019年08月20日 18時18分46秒 | 自然観察
虹が二重に見えるという珍しい現象がつくば市で撮影できました。
幸せを呼ぶとも言われる二重虹、初めて筆者も見ることができました。
撮影時刻は、本日(20日)午後5時10分から2分間ほど


ダブルレインボー・色がはっきりしているのが主虹で、その外側に
うっすらと副虹が写っている
間にジェットが飛んでいます。


上の写真からジェットと虹を切り抜いた


ダブルレインボー・その2
二重虹は水滴の中で光が二度反射して起こるらしい。
なので主虹と副虹は虹の色が逆になるというが、副虹の色が薄くて
確認できず。


ダブルレインボー・その3

 

虹のアップ写真

午後、少し気温が下がったので、通学路の草刈りをしていた。
半分少し刈り終えたところで、急に生暖かい風が吹いてきた。
うん、これは雷雨が来るかもしれないと思って、草刈りを中止して
草刈り機を車にしまい、乗り込んだ瞬間、バラバラとたたきつけるような
豪雨が車を包んだ。

自宅に帰って、ぬれた作業衣を洗濯して、洗濯もの干し場にかけようと
外に出たら、なんと珍しい二重虹が出ているではないか。
慌ててカメラを持ち出して撮影したのが上の写真である。




昼は森ボラ、夜は平沢官衙の万灯まつり

2019年08月17日 22時23分32秒 | ボランティア
本日は森づくりボランティアの日でしたが、あまりの暑さに負けて2時間ほどで
早引けしてしまいました。
筑波学院大の男子学生が11人も参加してくれたので、いつもは高齢者の多い
ボランティアも、今日は若い力にあふれてました。

他の人が作業している中、早引けするのは気後れしますが、熱中症でエライ目に
遭っているので、遠慮なく帰らせてもらいました。

今日の作業は、森の中で密集して生えているアズマネザサの刈り取りで、全員が
手刈りです。
2メートル以上にもなるこの笹は、密集して生えると野鳥も昆虫も飛べず、他の
植物も生えがたくなるので、適当に空間を作って、動植物の豊かな森にする
計画なのです。

全部刈り取ると、野鳥の隠れ場所が無くなるので、適当にやるというのがミソ(笑)
なんだそうです。
特にこの森には、つくば市の鳥、フクロウが住んでますので、エサ取りで自由に
飛べる空間が必要なのだそうです。

そんな大事な森ボラでしたが、熱中症になると他の参加者にも迷惑をかけますので
持参した経口補水腋のボトルも空になったので、帰ることにしたのです。
自宅で水シャワーを浴びて、体温と頭に行く血液の温度を下げました。

夕方までのんびりして休養、そのあと平沢官衙の万灯夏まつりがあるというので
北条大池の近くの平沢官衙遺跡まで出かけていきました。

和太鼓の演奏や、よさこいソーランの踊り、南米音楽の演奏を聴いて時間を過ごし
暗くなって万灯の明かりが見えるようになったので、不得意な夜景の写真に挑戦

ただ万灯は通路の両側に飾ってあるので、万灯の中の通路は人でいっぱい、なかなか
人が入らない写真は撮れませんでした。


平沢官衙遺跡の復元した建物と、背景の奥の筑波山をかすかに入れて万灯


この写真の右端の復元した建物の屋根の上に、近くの山が黒く見え
そのさらに上に、黒紫色の山の山頂部分が写っていますが、それが筑波山です
左の三角が男体山、右になだらかに見えるのが女体山です。


本当は全部が芝生なのですが、ライトアップされた部分の緑の芝生と、復元された
平沢官衙遺跡の建物がきれいに見えます。


多少ブレでにじんでますが、大目に見てくだされ(笑)




平沢官衙遺跡の駐車場は、すでに満車で入れず、100メートルほど先の登山者用
無料駐車場に止めて、三脚とカメラだけをもっていきました。
和太鼓や踊りや演奏は全部動画で撮影。

今年はキツネノカミソリは外れ年

2019年08月15日 22時28分24秒 | 自然観察

キツネノカミソリ、ヒガンバナ科ヒガンバナ属

キツネノカミソリの群生地に行ったら、8月7日に見に行った時より花が無い
パラパラと咲いているのみで、とても群生地とは思えない有様。
どうやら今年はキツネノカミソリの外れ年なのかもしれない。


キツネノカミソリの果実と花が同居
ヒガンバナ科のヒガンバナは、不稔で知られているが、この花は果実を
付ける。
果実は3室に分かれ、中に数個の黒熟する実があるらしい。

彼岸花の彼岸とは、この世とあの世を分ける三途の川の向こう側という意味で
悟りを開いた仏様の住む世界を表すという。

この三途の川を渡る方法が、古くは、行いの良い人は橋を渡り、悪い人は悪鬼の
住む川に投げ込まれたという。
それが船で渡る方法に変わったのは平安末期で、渡し賃として文銭が取られる
ようになり、今でも葬儀の時、紙に書いた文銭を死者の持ち物として持たせるという。

ネットで三途の川を調べていたら、女性の三途川の渡り方に、性交した最初の男性に
手を引かれて渡るというのがあり、何やらキナ臭い話まである。


ミヤマウズラが一株、花を咲かせていた。
咲いていたのは、下側の一輪のみであったが、他の場所では全部蕾だったので
今年見たミヤマウズラの一番花である。


花の正面の画像


ちょっと拡大してみると、冷や汗をかいた人に見えるぞ(笑)


トンボソウ、雨の中で咲いていた。


トンボソウ群落、今年はトンボソウの群落をあちらこちらで見かける
トンボソウにとっては当たり年なのだろう。



MSさん撮影の御岳山の花

2019年08月11日 23時31分58秒 | 自然観察
8月3日にツアーで奥多摩の御岳山にレンゲショウマを見に行ったというMSさんから
メールで写真が送られてきましたので掲載します。

写真の説明は、本人からのメールを、そのまま引用しています。


写真1レンゲショウマ:
キンポーゲ科の多年草。茎の上部に淡い紫色の美しい花を下向きにつける。
御岳山に日本一のレンゲショウマの群生地があり、例年8月10日頃が満開とのことですが
今年は花が遅く5~6株が一輪が咲いている程度でした。


写真2ソバナ:
キキョウ科の多年草で高さ1m程度。青紫色の釣鐘形の花をまばらにつける


写真3フシグロセンノウ:
ナデシコ科。茎は太く紫黒色を帯びる。茎先に朱赤色の大きな花をつけ美しい。
高さ50~70Cm程度


写真4タマアジサイ:
アジサイ科の落葉低木。蕾がピンポン大の球形であることから名付けられた。
淡紫色の小さな両性花の周りに花弁4枚を持つ白色の装飾花が縁どる。


写真5ギンバイソウ:
山地の木蔭に生えるユキノシタ科の多年草。高さ50~80Cm
程度。一部の葉は葉先はハサミ形に裂ける。花は白色で梅の花に似るところから
「銀梅草」と名付けられた。白色5弁で多数の雄しべと雌しべを持つ両性花と
ガク片3枚で雄しべも雌しべもない飾り花の二種類がある。


写真6タマガワホトトギス
:七代の滝横の崖に多数生えています。花は黄色で内側に紫褐色の斑点がある。
高さ30~80Cmで崖から垂れ下がります。ユリ科。ホトトギスの仲間で最も育てるのが難しい。
なお、綾広の滝にも自生しており、七代の滝より2週間程度遅く咲く。


写真7イワタバコ:
これも七代の滝横の崖に多数生えています。湿った岩壁に生えるイワタバコ科の植物。
大きな葉が1~2枚つく。葉がタバコの葉に似ていることから名づけられた。
10~20Cmの花茎先に赤紫色の花をつける。

MSさんのメールによると
長梅雨の影響でレンゲショウマ咲き初めが遅れ5~6輪しか
咲いていませんでした。しかし、タマガワホトトギス、イワタバコ、ギンバイソウ等が
ほぼ満開で楽しい時を過ごしました。
と書かれており、今年の長雨の影響でレンゲショウマの開花も遅れていたようです。

私はは昨日、ファンクラブの観察会で、深峰歩道から筑波山に登り
ケーブルカー山頂駅2階休憩所で、茨城県環境政策課が主催する
「筑波山臨時ビジターセンター」によってから、男体山の周りの
自然研究路を一周して、咲き始めのイワタバコやソバナとトチバニンジンの
赤い実をなどを観察して回りましたが、熱さに弱い私は、自宅に帰ってから
激しい頭痛に襲われ、またもや熱中症かと思いましたが、大量の汗をかいたまま
着替えずに車のエアコンをかけたので、風邪をひいたのでした。
セキが出たので、市販の風邪薬を飲んで早寝したら、今日の朝方には頭痛が
治まりました。






猛暑の林道で見た花

2019年08月06日 23時36分53秒 | 自然観察

コオニユリ、名前こそオニユリより花が小さいのでコオニユリと呼ばれるが
草丈はコオニユリの方が高いから??の名前である
コオニユリにはムカゴが付かないので、草をかき分けて確かめた。


昨年もこの場所に咲いていたので、このまま残ってほしい


新しい蕾だけの株も有った


クサギの花が咲きだしていた。
この木は、茎や葉に臭気があるのでクサギと呼ばれるが、花の香りは良いという
わざわざ傷つけて臭気を確かめる気にはならないが、この花には、アゲハチョウが
良く集まってくるので、楽しみの多い花である。


クルマバナ、花が輪生状につくのでクルマバナと呼ばれるという
シソ科トウバナ属


クルマバナ、花冠は唇形で、上唇は小さく、下唇は大形で3裂し内面に赤い斑点がある


クルマバナ、花は枝先の花穂に数段になって輪生する

いきなり首に虫が飛んできた。
払いのけたら、カマキリの子供だった。
夏は虫が多いので参る。
まあダニよりはましだが、痛いのは嫌いである。

林の中に、軸が緑色のハクウンランが咲いていた
谷川に下りて、濡らしたタオルで首筋を冷やした。

夕方、空き地の草刈りをしたら、全身汗みずくである。
今日は3回も洗濯してしまった。
空き地に植えたクレマチスが、今年2回目の花を開いた
猛暑の夏、植物も異変を起こしている。