花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

残暑見舞いにエゾオヤマリンドウの写真掲載

2020年08月31日 06時24分52秒 | 自然観察
記事訂正
最初エゾリンドウと書きましたが、浄土平に咲くものは
エゾリンドウの高山型と言われるエゾオヤマリンドウが多いと
判りましたので訂正します。
エゾリンドウは茎頂と葉腋に花がつくのに対して、エゾオヤマリンドウは
茎頂にまとまって花がつきますので、掲載の写真はエゾオヤマリンドウと
判断しました。
皆様に間違った情報を流しましたことを深くお詫びいたします。
申し訳ありませんでした。


浄土平のエゾオヤマリンドウを点景に一切経山の噴気孔を撮影


浄土平湿原に咲くエゾオヤマリンドウとエゾリンドウらしいのも
混じっている

いつも訪問してくださる読者の皆様に、残暑見舞いを兼ねて
福島の浄土平湿原に咲くエゾオヤマリンドウの写真を掲載します。

涼しいと言うので行ったのに、午後は猛暑、話が違う(笑)
楽しみにしていたウメバチソウは実になりかかっているし
避暑のつもりで3時間もかけて行ったのに、逃げてきたぜ
スカイラインに入ったら濃霧で何も見えん、ところが湿原に
近づいたら青空が見えてきた。
一部は、路面も濡れていて、雨も降ったらしい、山の天気は
気まぐれだ
吾妻小富士には大勢の登山者が登っている。
先日のビジターセンターのニュースでは、火口にクマが出没
したので、登山禁止にしたという記事が出ていたが、今日は
大丈夫らしい。
ビジターセンターに寄って、以前出していたルートの入った
地図を聞いたら、今は出していないという、経費節約か(^0^)
湿原には秋の花が盛りで、エゾオヤマリンドウ、ウメバチソウ
ミヤマアキノキリンソウ、シラタマノキ、ヤマハハコが風で
揺れていた。
後でビジターセンターの若い娘に聞いたら、イタドリの花は
メイゲツソウだという。
(メイゲツソウはイタドリの高山型)
オノエイタドリと言っておけば無難なのだけれどね
樹林帯に入ると、ミヤマハンノキの甘い香りがした
ゴゼンタチバナの赤い実と霜降り模様の実があってどちらも
かわいい。
シラタマノキの実を撮影していたら、女性から名前を聞かれた
名前を言って、潰すとサロメチールの匂いがすると説明しようと
思ったら、とっさにサロメチールの名前が出てこない、うーんボケじゃ


シラタマノキの白い実


ヤマハハコ、名前はハハコグサに似た花をつけて山に咲くので


湿原奥にウメバチソウの大群落が広がっていた


ガンコウランの黒い実


オノエイタドリの花


赤い実のゴゼンタチバナ


実ができはじめているウメバチソウ


エゾリンドウ、本当のエゾリンドウは、このように葉腋と茎頂に
花がついている。
数は少ないが浄土平にも咲いている


 


植林地に咲くツルリンドウとオトギリソウ

2020年08月26日 07時37分50秒 | 自然観察
熱すぎて山登りは無理なので、上曽峠の書林地の林道を少し歩いた
この時期なので花は少ない。
わずかにツルリンドウが咲き始めで数株有った
オトギリソウはあるのだが、花が開いているのが少ない。
この辺にはモミジハグマが生育しないので、多分モミジガサなのだろうが
よく滑る坂道の途中に咲いていた。
よく似た花にテバコモミジガサと言うのもあるらしいのだが、実物で比較
していないので、よく分からない。


咲き始めのツルリンドウ




雄しべが真ん中に集まっている。
雄しべ先熟と聞いているので、柱頭はまだ開いていないのだろう
柱頭が開く頃に、雄しべが離れていくという。
自家受粉を防ぐ仕組みなのだが、受粉出来なかった場合は
自家受粉もするらしいが、そこまで観察したことが無い。


一株だけ開いていたオトギリソウの花
近接撮影すると花の黒点などが写る


オトギリソウの葉、やはり黒点が写る


オトギリソウの花の付近
この花は平安の頃、鷹匠の晴頼が鷹の傷を治す秘薬である薬草の名前を
弟が漏らしてしまったので、怒って弟を斬り殺してしまった。
そのときに飛び散った血が、草や花に黒点として残ったという

弟を切ったので、花の名前もオトギリソウとなったとか
漢字で書くと「弟切草」まんまである。


モミジガサと思われる野草

草姿

花のアップ
写真はオリンパスのコンデジ、TG-5で撮影しているので
ファインダーが無いので、ピントはカメラ任せでいい加減(;。;)




ヒオウギの花にヒョウモンチョウ

2020年08月24日 01時00分00秒 | 自然観察
空き地に植えたヒオウギの花にヒョウモンチョウが来ていた。
色は違うが同じような模様の花と蝶がマッチして美しい
慌ててカメラを持ち出して撮影した。


ヒオウギの花とヒョウモンチョウ













ヒオウギのタネをビートバンにまいたら、たくさん芽出ししたので
やむなく三カ所に分けて植えたら、綺麗に花が咲いた。
簡単に芽が出る花だったのね

花友と茨城の希少植物ジンバイソウ群落に行く

2020年08月23日 10時53分21秒 | 自然観察
花友のお父さんを含めて総勢4名、茨城の希少植物のジンバイソウの花を
撮影に行きました。
笹藪の影に咲いているこの花は、何枚撮影してもなかなかうまく撮れません
茎の途中の鱗片葉を入れて、全身を撮ろうとすると、花がボケたり
根元の葉が入らなかったり、結局、花と葉っぱは別々に撮ろうと言うことに
そんな失敗続きの写真ですが、茨城の希少植物のジンバイソウの花の写真を
掲載します。


ジンバイソウの群落
ジンバイソウ、ラン科ツレサギソウ属
温帯の林内に生える多年草、茎は高さ20~40センチ
葉は2個、長楕円形で長さ5~12センチ、光沢があり、ふちは波状に縮れる
茎に鱗片葉が数個つく。

穂状の花序に淡緑色の花を5~10個つける。
萼片、側花弁は長さ5ミリ。唇弁は長さ葯1センチ。距は下方に湾曲し
長さは1.5~2センチ
花期 8月~9月、分布 北海道、本州、四国、九州


ジンバイソウの群落2
















この花の茎に鱗片葉がついているのが判る写真

前回は、カンカン照りの中を花友の車に乗せられて帰ってきたら
家に着いた頃に頭痛になり熱中症気味、猛暑の夏に負けそうだった
今回は遅めの出発で、帰りは夕方になったので、頭痛も起きずほっとした



知人のSMさんの筑波実験植物園の花写真

2020年08月20日 21時41分25秒 | 自然観察
知人のS・Mさんから、つくば実験植物園で撮影したという季節の花写真が
届きましたので掲載します。

以下、青文字はS・Mさんの説明文です
「例年であればこの時期には2~3ヶ所に花を見に行っているのですが、
今年はコロナの関係で全く花を見に行っていません。
私は今までタコノアシが咲いているのを見たことが無く、
是非とも見たいと思っていました。
そこて、開花には少し早いと思いつつタコノアシの状況を確かめるため
8月15日に実験植物園を訪ねました。
植物園には10株程度のタコノアシがあるのですが、一輪だけが満開でした。
また、8月は花の少ない時期ですが、実験植物園でタマアジサイ・
アキカラマツ等下記以外の花も数多く咲いていました。」



写真1、タコノアシ


写真2、タコノアシ
湿地に映えるベンケイソウ科の多年草。満開には少し早かったのですが、
写真の一輪だけは数本の花序が茎頂から放射状に伸びていました。
この花序の形がタコの足に似ていること、花序の内側に黄白色の小花が並んで
付く様子がタコの吸盤に見立てて、タコノアシと呼ばれている。



写真3、オミナエシ
山の草原に咲くオミナエシ科の多年草。
茎の頂きに多数の黄色い小花が集まって上が平らな花序となる



写真4、キレンゲショウマ
近畿南部・四国・九州の深山生えるアジサイ科キレンゲショウマ属の植物。
1種で1属を構成している。円錐形の黄色い花をまばらに数個茎先に付ける。絶滅危惧Ⅱ類。



写真5、ソナレマツムシソウ
高原に咲くマツムシソウの変種で、房総半島・三浦半島・伊豆半島の
限られた海岸に咲く海岸型の植物。マツムシソウより一回り小さい。スイカズラ科。



写真6、ツルリンドウ
山の木蔭に生えるリンドウ科のつる性多年草。実は熟すると赤くなり花より
目立つ。



写真7、レンゲショウマ
山の木蔭に咲くキンポウゲ科の多年草。がく片は7~8枚で白色にわずかに赤紫色を帯び花弁の様に見える。花はまばらに数個つけ下向きに咲く。

連日の猛暑で、息も絶え絶えになっているmino爺ですが
知人のSMさんが見かねて写真を送ってくれました。
SMさん ありがとうね。



疫病退散のアマビエ画像が届きました

2020年08月13日 20時49分33秒 | 自然観察

疫病退散・無病息災のアマビエのお守り画像が届いたので公開

にんにく卵黄の販売で知られるサン・プロジェクトから
アマビエのお守りの画像が届いたので、コロナの早期収束を
願って公開します。
アマビエは、その昔肥後(熊本)に現れた妖怪だそうです。
サン・プロジェクトから送られてきた資料によりますと
弘化三年四月中旬(西暦では1846年)に、光るものが海に毎晩
ように現れ、訴えを受けた役人が調べに行くと 波間から
何者かが姿を現し「私はアマビエと申すものである。これから
6年間は豊作が続くが、その後に疫病が流行する。私の姿を
書き写した絵をすぐに人々に見せよ
」そう言って海の中に
消えていったそうです。
そういった説明とともに、江戸で刷られた瓦版に書いて有った
のが上のアマビエの絵だそうです。
かくしてアマビエの予言の通りに6年間は豊作が続き、7年後の
1853年、黒船の来航とともに疫病が流行するようになりました
当時コロリと呼ばれたコレラだそうです。
いまコロナの流行で、疫病退散を願うアマビエの画像が、広く
知れ渡っているそうです。
なので私も疫病退散を願って、この画像を公開する次第です。




葛城の森のナンバンギセル

2020年08月11日 21時54分58秒 | 自然観察
忍野の高座山(たかざすやま)で、オオナンバンギセルを見てきたので、つくば市の
葛城の森のナンバンギセルを見に行った。
森の茅場に行くと、昨年まであれほどあったナンバンギセルが激減して、ようやく
ひとむらのナンバンギセルを見つけたのだった。
昨年、カヤを刈ったのが原因なのか判らないが、新しく伸びた茅の根元には生えていない
ナンバンギセルは、ススキやサトウキビやミョウガに寄生する寄生植物なので、どこにでも
生えるという訳では無い。
しかも一年草なので、毎年タネから発芽するのだが、発芽するにもススキなどの寄生する
植物があってこそなのだが、ここにはススキはたくさんある
それにもかかわらず生育した数が少ないのは、今年の異常気象のせいなのだろうか。


草陰に隠れるように咲いていたナンバンギセル
茅場全部を探した訳では無いが、今回はこれしか見つからなかった。







本当はもう少し探したかったが、猛暑のうえ、カンカン照りの日に当たると
肌が痛いのだ。
これはヤバイとさっさと逃げ帰ってきた。
家に帰っても頭が痛いのがしばらく続いた。



山の日記念・高座山の花

2020年08月10日 23時24分30秒 | 自然観察
富士山が目の前に見える忍野の高座山、ムラサキセンブリの咲く山として
最初に訪れてから、その花の多さに惹かれて毎年のように行っている。
今回は、この山に咲く花から、希少植物のヒナノキンチャクと寄生植物の
オオナンバンギセルを紹介します。
まずは以前に行ったときに撮影した富士山の絶景から


高座山からの富士山


高座山から初冠雪の富士山


希少植物のヒナノキンチャクの群落


ヒナノキンチャク 10センチにも満たない小さな花でぼけました


オオナンバンギセルの群落


オオナンバンギセルの蕾


オオナンバンギセルの花


カワラナデシコの白花


ツリガネニンジンの白花


舌状花が綺麗なカセンソウ


秋の七草の一つオミナエシ


茅場に入る林道の下に咲いていたツチアケビ 花と実がついていた


同じくウバユリ


ツリガネニンジン


ヒキヨモギ 半寄生の1年草 ヨモギの葉に似ているのでヨモギの名が
ついているが、ヒキの意味が分からないと図鑑に書かれた変な花

キセワタの花が咲いてなかった


四季の道のキツネノカミソリ

2020年08月07日 22時01分29秒 | 自然観察
筑波山梅林の車道から入る四季の道で、キツネノカミソリが咲いています。


開花したキツネノカミソリの群落
しかし変な花です。
花の咲く時期には葉が無いのに、花の名前はその葉の形から
狐の使うカミソリに例えられてつけられたと言います
別名が長いのも特徴です。
「花時に葉見ず葉時に花見ず」という長い別名は花の特徴から
ただし有毒植物でヒガンバナと同じ





茨城のお宝・希少野草群落

2020年08月06日 10時13分53秒 | 自然観察






花友とディスカバー茨城と銘打って、茨城県内の山旅をしていますが
その中で見た、茨城県の希少植物の群落を紹介します。
あえて場所も花の名前も公開しませんが、登山道の脇に普通に生えているのが
いかにも茨城らしいと思いませんか。
まだ満開ではありませんが、満開になったら、又行きたくなる密度でした。
高尾山では、たった数株で大騒ぎなのに、ここには〇〇株もあるぞ
いや〇〇〇株もあるかも すげえ



筑波山・深峰歩道のイワタバコ満開

2020年08月04日 17時41分37秒 | 自然観察
ヤマレコに筑波山のイワタバコのレポートが出ていたので、私でも登れそうな
深峰歩道のイワタバコを撮りに行った。
男の川コースには、相変わらずたくさんの車が止まっている。
ユースホステル跡地の駐車場はガラガラだったが、私は一段低い空き地に止めて
誰かが捨てた枯れ枝の杖を頼りに、ゆっくりゆっくり登って行った。
登りはじめの遊歩道の右側に、数株のトンボソウが咲いていた。
地味なこの花は、一般の登山者には見向きもされない。
二つ目のベンチに近づいたら、やばいことにトイレに行きたくなった。
御幸ヶ原には行くつもりが無かったが、このコースの終点はトイレの前である
やむなくトイレ目指して登って行ったら、全身の汗が噴き出してシャツの色が
変わった。
大腸癌で大腸の一部を切り取ったので、消化が完全にうまくいかず、どうしても
トイレに行きたくなるのだ。
トイレを済ませて気分的に落ち着いたので、再びベンチまで戻ってカメラを出し
イワタバコの撮影をした
岩はフカフカのコケに覆われて、イワタバコのベットになっている。
時折日が差して、イワタバコの斑点が素晴らしい文様を描く
周りが竹藪なので、静かだが蚊の攻撃には参った。
蚊取り線香を忘れたのが悔やまれる。


























イワタバコの花のアップ
花冠の底部は白色で黄燈色の円形の斑紋が梅鉢形ならぶ
雄しべは5個で糸状の花柱を包んで紡錘形になっている
雌しべは糸状で柱頭の先端は膨らむ
と言う事なんだが、雄しべにきっちりピントが合っていないので
どれが葯なのか判らず。
マクロレンズを壊したのが痛いわ(;。;)
10日の山の日に観察会でイワタバコを観察するらしいから
どなたか良い写真が撮れたら教えて



通り雨の沼原でカキランを発見

2020年08月03日 21時36分17秒 | 自然観察
沼原湿原植物ガイドブックには名前が出ているのに、今まで見たことが無かった
カキラン。
オトギリソウの花以外 何の花も咲いていない草ボウボウの沼原湿原
時折小雨が通り雨のようにぱらつきます。
先客が数名 沼原池の土手下の展望台で休んでいた以外誰もいなかった。
奥に続く木道には人影も無く、遙かに流石山の稜線も霧と雲に覆われて
かすんでいる。
雨に濡れた木道で滑らないように気を配って歩く
右に横断する木道を過ぎると、蛙の声が聞こえる小川を渡る。
やたらとでかいコバイケイソウの葉っぱが倒れている
数本だけ実をつけ始めたコバイケイソウが立っていった。
広い水たまりの池のあたりで、草むらの中に小さい黄色い花が見えた
何だろうとのぞき込むと、カキランが数株咲いていた。
沼原には数え切れないほど来ているが、カキランを見たことが無かった。
初めて見る沼原のカキラン、小雨も気にならず私は嬉しかった。
数年前、花友のメールで、駒止湿原のカキランの大群生を見に行った事も
あるが、数株しか咲いていない沼原のカキランも私には大きな喜びだった


カキラン






とりあえず本日はカキランの写真のみ掲載します
その他は後日に載せますのでお許しください。


駐車場に現れた猿 私の車以外、誰もいなくなったらニホンザルが
トコトコ現れました


一頭は駐車場の草むらで何か食べてました。



車道に三頭集まってました

カキラン以外に沼原で見た花


モウセンゴケの花


ノギラン


サワギキョウの蕾


コバギボウシの蕾


登山道のオトギリソウ







つつじが丘のカワラナデシコ

2020年08月01日 13時15分19秒 | 自然観察











ブログにコメントをくださった「yugoro」さんから、つつじが丘のカワラナデシコの
花が咲いていると聞いたので、とりあえずカワラナデシコの花を撮りに行った。
雨の降らない土曜日とあって、車が次々と登ってくる。
長居は無用とばかりつつじが丘から退散した。
帰りに桜山に寄ると、蝉が鳴いていた。
蝉が鳴くと蒸し暑さが一層身にしみる。
白滝林道を下ると、ヒオウギが一群(ひとむら)咲いていた
自生なのか植栽なのか気になる花である。

桜山付近で撮影したスナップ写真公開


マツカゼソウの気の早い花


マツカゼソウ 虫も好きずき


咲き残りのウツボグサ


マムシグサの実がまるでアイスクリームのような


オーイ邪魔するなよ