憲法改正、国民投票、ファシズム、大衆心理。
そんなことが書かれている。
けど、作者はそれらがテーマではない、と巻末で言っていた。
じゃあ、何なのか。
兄が腹話術と呼んでいた能力、弟の10分の1までの確立なら当てられるという能力は
なんだったのか?
バーのマスターは何者だったのか。
謎の残る読後感。
ファシストの恋人が銃殺されて広場に晒されたとき、
めくれあがったスカートを直して、自分のベルトでしばった男がいた、
っていうエピソード
その話に続く、『大きな洪水は止められなくても、でもその中でも
大事なことは忘れないような、そういう2人』っていうところが好きだな。
『モダンタイムス』が続編らしいので、いつか読んでみよう。
![]() |
魔王 (講談社文庫) |
講談社 |