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『怒り』上下 吉田修一

2017-02-06 23:06:15 | 本のこと

なんともやりきれない読後感

殺人現場に“怒り”という文字を残した殺人犯

愛する人が逃亡中の指名手配殺人犯ではないかという疑念

タイトルは“怒り”だけど、
描かれているのは、どうしょうもないやりきれない思いと
人は人をどこまで信じ切れるかという思いだった。

東京の直人、千葉の田代、沖縄の田中
読んでいて、最初は、この三か所の3人は
時系列をずらして書いていて同一人物なの?と
思ったりしたけど。
最後には犯人がはっきりする。

信じ切れずに、失われてしまったものもあるけど、
救いも少しはあると思いたい結末だったな。

映画ではどんなふうに描かれているのか気になるところ。

 

怒り(上) (中公文庫)
 
中央公論新社

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