無実を叫びながら死刑執行された冤罪事件の
罪をはらすお話。
冤罪で死刑なんてありえない、
けど、もしかして起こりうるのかもと思ってしまう。
以前、何か刑事モノのドラマで、警察権力の失墜は
社会不安のもとになる、っていうようなことを言ってたことを思い出す。
警察、検察が正義のために行っていたことが
間違っていたとしたら。
そしてその間違えを認めたとき、じゃあ今までも間違いが無かったと
言えるのか、と世の中は何を信じればいいのか、
何が正義なのか分からなくなるだろうなと。
これはあくまで物語だけどね。
真犯人が、実は冤罪被害者のすぐそばにいたっていう結末は、
どんでん返しのような、ちょっとがっかりなような。
![]() |
潔白 (幻冬舎単行本) |
幻冬舎 |