さっそく桜庭作品ふたたび。
鳥取に暮らす中学生のなぎさは、母子家庭でひきこもりの兄がいて、
中学を出たら高校には行かずに自衛隊に入るという。
行きていくために必要なこと=実弾さえあればいい。
そこに転校してきた海野藻屑は、ふわふわと現実離れしていて、
実弾じゃなくて砂糖菓子の弾丸を撃ちまくってくる。
生きていくために必要なのが実弾で、
“パンがなければお菓子を食べればいいじゃない”っていう
どこぞの貴族みたいなのが砂糖菓子の弾丸
っていうのは、うん、伝わるなぁ。
少女小説っていうのかな?出てくるのが中学生だから、
前作ほどの吸引力はなかったけど、やっぱり奇妙なお話。