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ヤバッ、これあかんやっちゃわ

2019-09-15 09:30:00 | インポート

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緊張気味にドアの取手を握る。

 

見た目の重厚感程は重たいわけでもない軽さで、

程良い重さと閉めた際の音には高級感が漂う。

 

大柄のシートに身を沈めると意外にも悪くない。

座席各部の調整機能も細やかに色々とついていて、

おそらく誰にでも合わせたポジションが選べそうである。

 

スタートボタンを押してエンジンを始動し走り出した。

ゆっくりとアクセルを開けると始動もスムース。

エンジンや外部からの音も上手く遮音されている。

 

カムリより幅が狭いとは思えないくらいに大きく感じるのは

着座姿勢からの目線でフロントのノーズの見切りが見にくいのと

立体感あふれる内装のせいもあるのかも知れない。

 

インパネのナビ画面が上下2面あるのが見慣れないが、

きっとそれなりの機能があるのだろう。

 

少し落ち着いてきたので一服しながら流すとしよう。

じわっと踏み込むとレスポンス良く加速もなかなかの出来だ。

 

蓋付きのカップ型の灰皿を置いた

運転席と助手席の間にあるドリンクホルダーもなかなか凝っものとなっている。

使用しないときはセンターコンソールと面一になっており、

縦に2個ある円形の部分を押し込むとそこだけ沈み込むようになっている。

 

丁度劇場の舞台のせり上がりみたいな構造だ。

ホコリやごみが溜まりづらいようにと考えてあるのかも知れないが、

使う事だけなく使用しない時の見た目を考慮されているのは

流石高級車なのだと思わされた。

 

運転の途中でコンビニに寄った際にタイヤを見てみると、

ミシュランPilotSport4(225/45r/18)が装着されていた。

走行注意にタイヤの音には気づいていなかったのを思うと

やはり相当な遮音対策が施されているのだろう。

 

アリオンだと思った者はいないだろうが

クラウンRS Advanceという2リッターのターボ車である。

 

1号のオプション部品が車両より遅れ、1週間後にディーラーに

持って行った時の代車がこれ。

 

ディーラーの来客駐車場に停まっていたので、

てっきり購入客のクルマとばかり思っていたが、

いきなりこれに乗って帰ってくださいと言われると小心者にとっては

おっかなビックリになるというものである。

 

結論から言えば実際に購入する前提でなく価格や燃費等を無視すれば

ほぼ文句のないクルマだと思う。

もっと正確に書けば国内で通常の運転をする限りは

大多数が満足するだろうと思える車両であろう。

 

しかし私個人にとっては「こんなクルマに乗ったら人間が腐ってしまうな。」

なんて思わざるを得ない。

クルマに責任はない、単純に気が小さいと思ってもらって結構だ。

とにかく安楽で高級すぎるのである。

 

残された自分のクルマ人生で決して乗りたくならないとは言えないが、

少なくとも今ではないと断言できる。

当たり前のごとく小市民のひがみやっかみもかなり含まれてはいるのだが・・・。

 

今回こうして試乗できたことで改めてトヨタが4ドアセダンを

クラウン、カムリ、カローラに絞り込んで売り出す戦略がよく判った。

 

そりゃそうだろう、あれだけ多くの種類の車両を生産、販売していたトヨタが

来年以降は約半分に減らすというのだから中途半端であるはずがない。

 

この1か月の間に3車種全て(※1)を実際に運転してみて見事なまでに

階層別に割り切ってその性能、価格、スタイル等の全て、

つまりは車格がそれぞれ別物にされたということになる。

 

※1 カローラはもうすぐフルモデルチェンジの為、

       現行では同系の上級車アリオンでのことである

 

ま、こちらは当分の間はもうすぐ遺物になるであろう1号、

アリオンちゃんに一緒に遊んでもらおうっと!

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