夏休みで人が多い。去年より多い。コロナが終わって(終わったつもりになって)、今まで閉まっていた遺跡とかショッピングセンターなどに行き先が散らばるのかと思ってたが、どっこいガンガン来る。なかなか海藻実験が進まない。
右のを味見したらなんとするめだったので、もっと雰囲気を出してみた。はぁ〜。
海水浴客がますます増えているのは、カンクンあたりの海がサルガソで汚いのもある。が、うちの村に限って言えば、プログレソ市のいらっしゃいませ運動がすごくてメリダ人に「あら、近くて便利で綺麗なところ!」と周知が進んだから。ずっと前にしか来たことがない人にとっては、2年くらい前までは「鄙びた寒村」だったのだ。プログレソのビーチでは前からコロナビール主催のコンサートなんかがあったが、今年は市主催のイベントがガンガン、周辺の村についての宣伝もガンガン。イベント以外にも、海岸通りを整備したり、市内のあちこちの村に観光スポットを作ったり。
なぜジュラシックか、はこちら。我々は前を通っただけだったが、この日も結構な人が来ていた。
4キロくらい続いているそうで、中には動くものもあるという。知識という意味では海岸通りに新しくオープンした恐竜絡みのミニ博物館のほうが面白そうだが、こっちもネタにする…的に面白そう。日本のどこかのレックスの着ぐるみ着て競争するやつを見て、俄然、同じことして行きたくなったが、メキシコアマゾンでは売ってない。着ぐるみってのは、日本の文化ですね。
どのみち、暑さで死ぬ。おもちゃみたいな模型を売ってるから、帽子のてっぺんにでもつけてったら可愛いかも。
この日は、この遊歩道入り口から南下して、知り合いの家に行った。その南下する道にあったのがこちら。
我々がいつも使うメリダ - プログレソ自動車道と、この道の間、東西8キロくらいに渡ってずら〜っと風車が並んでいる。自動車道にある入り口も別にどうってことはないが、そこそこ車が出入りする。こちらは申し訳程度で実にそっけない。
ちなみにユカタン州は、風力と太陽光で発電の3割ちょっとを占める(供給電力とは言ってない)。全部で5ヶ所あるらしい。調べてもよくわからないんだが、20年ほど前にメキシコ全土で民間企業が発電できるようになった。「小企業が発電して大企業に電力を売る」のが可能に…ということらしいんだが、「その小企業というのががこれらの発電所の電力会社のことで、大企業というのがメキシコ中の電力を牛耳ってる国営企業CFEのこと」なのか、「民間企業が発電を下請けできて、順繰りに買ってって、最後はCFE」なのか、いまいちわからない。
電気代は上がる一方で、メキシコ名物「汚職! 大企業が不当に儲けてる!」という声も多いんだが、ここにはとにかく汚職と怒れば周りもみんな納得という雰囲気がある。経済も政治もよくわからなくても、汚職!の一言で「いい思いをしている人」以外から反論されることもないため、聞いても納得いく答えは返ってこない。まぁ、風車提供と建設は中国企業が請け負ったらしいけど。
ーーー
いよいよイートインも始まった。建物のすぐ前に置いてあった仏像は、道側へ移動。しかし、この仏様、何持ってるんでしょうね? なんか鉢みたいなものの上に、よくある桃の形の壺?じゃない丸いものが載っている。知らんけど。
ーーー
話は変わって
いるとこマークがあるのがユカタンで、緯度でいうと沖縄くらいです。で、南の方のくびれの少し西から東の端までを、南部地方という。ちなみに南部で有名なのはオアハカというところで、ここは可愛らしいと人気。アメリカとの国境あたりは北部で、首都のあたりは中部で…となると、まぁ、一括りも頷ける。
が、ユカタン州はユカタン半島の北部にあるので、実は首都メキシコシティーなどよりもずっと北にある。これはメキシコ人でも知らないというか、いや知らなくはないんだけど南部なんか気にしないというか、とにかく忘れている。
で、当のユカタン人はどう認知しているかというと、
ノルテというのはスペイン語で北という意味だが、ユカタン人が「ノルテ」と言うと「あっちのほう」「別んとこ」というニュアンスを持つ。南部のすぐ西や中央高地やカリフォルニア半島なんかどうでもよく、そっちの人たちと同じく、逆に南部以外は一緒くたなのである。ノルテは治安が悪い、ノルテのことは分からん、ノルテから来た人間だから…などなど、よそ者で一括り。
日本でいう西日本・東日本、あるいはその土地ごとの個性…みたいなもんとも少し違う、「ユカタンだけ特別」という意識が強くて、好きです、こういうとこ。
大事に生きよう(笑)