La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

大仏

2021年07月29日 | ユカタン諸々

こないだ、うちのエントラーダ(隣村へ続く幹線道路からビーチに向かって伸びる小道)が幹線道路にぶつかるところで、変なもの発見。

 仏像。

海側でなく幹線道路の南側に建つ家の前。1年くらい前から売りに出ていたが「ラグーン側は売れないね〜」などと話していたところ、ある日売家のビニール看板が外れ、その後壁のペンキを塗り替えたようだった。どういう人間が買ったかは不明。よほどの近所じゃない限り普通はわかんないが、ガイジンだとなんとなくわかるときもある。

で、突然の仏像。世界中に、東洋的なものに傾倒した変なヨーロッパ人ってのがいて、ときどき遭遇する。どちらかというと仏教は小乗仏教にかぶれていて、涅槃像を家に飾ってあったりする。仏教以外では Reiki と呼ばれる民間療法?にはまっていたりする。ki でわかるように、だいたいニホンのもの(気w)だと思い込んでるが、いつも「ぜーんぜん、聞いたこともない」と言ってやることにしている。

それはともかく、引退外人や村人のあいだでも噂になった。

パッと考えられるのは、①そういう変な外人、②勘違いあるいはわざと…なアジアンレストラン、そして ③例の団体さんである。FBに学会か?と書いたら、下手な自動翻訳しか読めないメキシコ人から「アカデミーが何だって?」と質問が来た。

搬入された日にたまたま買い物に出て知ったんだが、それから2週間くらい。まだ家の前に鎮座している。お楽しみにw。

 

  巣箱

卵が孵って巣立った後、同じ鳥だか知らないが、また来た。梯子が使えないのは不便なので、相棒がその近くに巣箱を設置。気にいるかどうか、わからないけど。

 

 お向かいさん。1日目の夕方。

2年前に「白地の壁、屋根部分のペンキだけ赤」をサイケな紫に塗り替えたが、人が増えてきて窓に新しいプロテクションをつけた。格子じゃなくて縦の棒だけだけど、窓につけると雰囲気はただの鉄格子になるのが一般的で、メリダの借家にもついていた。というか、ほとんどの家はつけている。それを多少おしゃれなタイプにするとき、養生しないもんだから壁に白いペンキがつき、いっそ全部…となったんだと思う。

 2日目の朝。

 2日目の夕方。

 今日現在

紫もビックリしたが、赤のインパクトも相当なものである。ただ、簡易コロニアル風のホテルなんかでは結構見る色なので、違和感はあまりない。

 

 FBの歴史文化グループで見つけた写真。

エネケン(サイザル麻の材料)を取った後のサボテンの土台部分で、それを使って広義のテキーラを作っていた頃の写真だそうです。うちの村の名前にもなっているこの大部のリュウゼツランはメキシコ中にあるようで、少しずつ違う。

ユカタン州で取れるのがサイザル麻になり、ハリスコ州のテキーラ村で取れるのがテキーラになる。が、同じ系統の植物なので同じことができる。つまり、酒になる。うちでもトライした

やはり、というかちゃんと作るとできるんだ…というか、シサル村(サイザル麻の名前の由来になった村)では蒸留した酒をまだ作っているらしい。ネットで調べると売り物が見つかるが、売られているのは見たことがない。きっと本場のテキーラの方が美味しいと思うが、見つけたら買ってみよう。


植栽と植物

2021年07月14日 | ユカタン諸々

4月に植えたチャヤが、花を咲かせた。めちゃくちゃ可愛い。

  ちょっと和風。

最初に見つけたのは左の写真。なぜか、翌日には姿がなく、地面に花びら一枚落ちてなくて謎だったが、その翌日もっとどちゃっと咲いた。花は可愛いが、目的は葉っぱを食べることなので、チャヤさん、どうぞよろしくガンガン育ってください。

 gullfeed の実。

こないだから花が咲いていたが、実をつけた。別名 inkberry というらしく、いかにもベリーな実なので、ちょっと舐めて見たら、ほとんど巨峰みたいだった。が、あの美味くもねえ海のぶどうを美味しい美味しいと言うのにこれを食べないのは怪しいと思い、そこでやめた。

 こんな実。

帰ってから調べたら、案の定、サポニン中毒を起こすから絶対食べるなと書いてある。特に根っこがよろしくないそうで、身も花も茎も葉も全部ダメらしい。あーよかった。

 インドメキシコ料理。

メキシコに来て以来ずっと、ここの野菜はインドのとよく似てるなと思っていた。スパイスも共通のがたくさんある。こないだツイッターで、子供はタイ料理、自分はメキシコ料理(逆かも)を食べたかったとき、夫が「間をとってインド料理」と言ったという投稿を見て、ああ、やっぱりと思った。それならとミックスしてみたのがこれ。

メキシコの誇るモレという料理と、インドカレーをミックス。両方とも日本人からしたらよく似ている料理だが、手順はちょっと違う。それはともかく、めちゃくちゃ美味しかった。インドカレーほどとんがってなくて、モレ以上に複雑な感じ。相棒も気に入った。うちは日本人カップル世帯なので、これでいいのだ。

 

アチオテ入りトマトソース。

トマト・玉ねぎ・にんにく・ハバネロの定番にユカタンの誇る調味料アチオテを加えたサルサ(ソース)。アチオテ味噌は酸性の汁にしか溶けないので、これまたユカタン料理によく使われる苦いオレンジの汁に溶かして使う。その苦味と酸味で爽やかさが増し、アチオテの何とも言えない味が足されてなかなか美味しい。

焼いた肉に付けたりするんだが、写真を見て「飲んでみたい」と言われたことから、ウォッカとライムジュースと混ぜたら美味いんじゃないかと思う。今度、やってみよう。


村はずれの様子

2021年07月09日 | ユカタン諸々

   だんだん育って

 巣立った

嘴がわかるようになって、大きい方になんか腫れたデキモノのように見えるものができて、小さい方は埋もれていて、どうなるかと思ったが、最終的には巣が空になっていた。腫れ物か小さい方かどちらかが死んだとしても、猫みたいに咥えて捨てに行くことはできないだろうから、多分無事に二羽とも巣立ったんだと思う。

これで、梯子が使える。めでたしめでたし。

 

  掘っ建て小屋通り

うちの村とプログレソの間には、海とラグーンがつながる水域がある。そこの橋を渡ってプログレソ側。住宅街を通らないでプログレソまで行くバイパスが、ラグーンに沿って走っている。うちの村から行くと、右手の住宅街側に、掘っ建て小屋が並んでいる。

ただ掘っ建て小屋だというだけで、別に治安が悪いわけでもゴミだらけで汚らしいわけでもない。あっけらかんとした貧困地区といったらいいか。アスファルトでできている波板などで、とりあえず壁と屋根だけ作ってある。普通に子供とかお兄さんが出てくるし、マリア様みたいな絵(グアダルペという)が飾ってあってお婆さんが座っているのが見えるときもある。謎地域。

 

 隣村のバスケットボールコート。

連邦政府の予算で、うちの村でも「ときどき野球したり馬が草を食んだりしてた野っ原」が「人工芝でナイター設備もある野球場」に変わった。こんな暑いところでフツーの人工芝なんか地獄だし、場外に配置されたベンチも炎天下である。いかにも分かってない建築家(大学では都市開発専攻)と連邦政府様が考えそうなことだが、政府同士であまり悪くは言わないので、建設中や開場式など、市長と村長は嬉しそうな顔の写真つきで宣伝していた。

で、隣村の同様のプロジェクトは、バスケットボールコートだった。バスケットコートの右隣は、ミニサッカーコート。こっちのほうが人工芝野球場よりまとも。でも、これだけ大きい日陰は貴重だというのに、人っ子一人見当たらない。どうせ、試合やイベントがあるときしか開放しない…みたいな余計なことをしている。が、メキシコ人は汚し屋さんなので、それもいいかも。

 隣村までへの道沿いの木造建築。

この辺りはブロック組積造ばかりなので、とても珍しい。軸組、大丈夫か⁈とすぐ反応してしまうのが日本人。ここには、地震がない。一旦建てば、よほどのことがない限り崩壊しない。

うちから、うちの村の中心部へはその道(片側一車線だけど幹線道路と呼べるか)が続いてるが、道を越えて(海から逆の)ラグーン側も、最近ぼちぼちと家が建ち始めた。

引っ越してきた当時は、未だ農業共同体の所有になっていて現登記システムに変えなければならない…とか、海に行くのに幹線道路を越えてかなければならない…とかの理由で、まったく手付かず草ボーボーだった。道路沿いに一軒シーフードレストランがあっただけ。それが、ここへきて、何か建ててるか?みたいなとこがちょろちょろある。ずーっと向こう、ラグーン沿いに未舗装の道があるのを知っていたので(というか、5年前、あまりの安さに買おうかと思って見にいった)、久しぶりにそこを走ってみた。

 角が立派な牛。

 痩せこけた牛。

幹線道路からかすかに見えるブロック塀以外に大した変化はなかったが、前より車両の通行が多いのは明らか。未舗装のままだが、多少広くさえなってる気がする。車が通らなければすぐ木で道が塞がるはずなので、土地あさり人間がときどき通ってるに違いない。