メキシコで最も重要な伝統行事のひとつで、日本でいうお盆。11月1日に子供の魂が帰ってきて、2日は大人が帰ってくる。
確か、世界遺産になっている(メキシコは本当にこれが好き。そんなことよりゴミや道路の瓦礫を減らしたほうが観光産業は潤うと思う)。
我々は2年前の10月末に移住してきて、そのときは何もわからず身動きも取れず。去年はメリダの借家の契約期間(1年)が終わってここへ引っ越してきたのがやはりこの時期で、バタバタしていつのまにか終わっていた。
さあ、ことしこそ自慢の死者の日を見物するぞ!と張り切ってたんだが、わざわざメリダまで出かけて行くのも面倒だと思ってたら、うまい具合にチェレム村でも何かイベントをするという。例によって、村役場がFBで宣伝していた。
ちなみに各州でお土地柄が出るそうで、メキシコシティのは直近の007に出てきたんでしたね。だいたいこんな感じで、極彩メキシコの明るいお盆!みたいに紹介されるんじゃなかろうか。ガイコツ装束でのパレードがあって、オフレンダという祭壇飾りを競い合う。
みんな子供だが、見物客の大人の中にも、ちょろちょろと骸骨メイクの人がいる。
ユカタンの民族舞踊。ゆるいタップみたいなステップを踏みながら、手に持ったハンカチみたいな布を振って踊る。メリダでは自慢の民族舞踊お姉さんプロ達がガイコツ化粧で踊ったそうだが、ここはカワイイちびっ子たち。手古舞みたいなもん。
えー、祭壇を撮ってもいいか?と尋ねたら、お姉ちゃんたちが一斉にポーズを作ったので笑ってしまったため。もう1枚撮っときゃよかった。残念。
神輿小屋の小さいのみたい。屋根は採ったばかりのヤシの葉。他の州の写真と比べて、けっこう渋い感じで、日本の仏壇っぽい。
で、このイベントは村人が参加できるように29日(日)の開催で、明日明後日は家でお盆をするんだと思う。このときだけの料理もあって、死者のパンというのは全国共通。バターたっぷりな割にふわふわタイプで、ほのかにオレンジの味がして美味しい。
あと、ピブというユカタン独自のメニューがある。こちらはおそらく、日本でいうおせち料理みたいな存在で、基本は各家庭で作るものの、手間がかかるので買う人もいる。ただし、日本みたいにデパートや料亭で予約…みたいのはなくて、料理が得意な個人が「作るよー!」と宣伝してるのを探して直接注文するらしい。プログレソで見つけたんだが、家で作るので当然のことながら店舗を構えているわけではなく、全部配達で、チェレムまでは来ないとのこと、残念。