La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

日本食料品

2018年04月27日 | メキシコ 日常生活

この機会に、日本から来てくれる人のために、食品系で欲しいもの・いらないものについて書いておく。要請やお願いではありません。(来てくれた人の記事は1つ前)

 

いらない。重いのに、そこそこの国産米を持ってきてもらわなくても、メキシコ産で短粒米のいいのを見つけたので、ここではそれで十分。日本に帰ったときに、南魚沼産コシヒカリを上手に炊いたのを食べたい。

茶・海苔

しょっちゅう来る母に必須土産にしてもらってるのでだいたい間に合ってるが、たまにショートする。これはどれだけあっても嬉しい。

日本酒

ありがたいが暑さのために日本で飲むほど美味しく感じないので、大吟醸とかのいいのじゃなくていいです。だいたい料理に使ってしまうようになったので、紙パックので十分。

調味料

塩は絶対にいらない。メキシコは日本にいい塩を輸出しているくらい。あと、近くにマヤの塩田の村(ピンク色!)があって、安くで売ってます。逆に、日本への土産にしてください。

砂糖も胡麻も同様。さすがに和三盆はないが、あっても腕がなくて上手に使えません。

みりんなら本みりんがほしい。酢なら米酢がほしい。けど、重いのでいりません。めんつゆとかの便利系は、絶対にいりません。わさびは、今のところ在庫あり。

菓子

単純な土産として「久しぶりの日本の味!」的なものは嬉しい。キットカットなら、世界中どこにでもある抹茶でなく「ほうじ茶味」を希望。京都限定らしいが、取り寄せ可。あんこ系は、重いのとこっちの豆で似たようなものを作るので、無理しないでほしい。

インスタント

最近の日本では、お湯を注ぐだけ!なのがインスタントで、「混ぜて炊く」系のものをインスタントとは呼ばないんだそうですね。こないだ手作り麦茶を検索したら、なんとティーバッグの麦茶を使うのがいっぱい引っかかってきた。主流はペットボトルなのか。

それはともかく、「ナントカの味が手軽に!」系のものはいりません。ユカタンで完熟かつ有機栽培(殺虫剤はコスト高なので使わない。キューバと一緒)の野菜&果物、および高度に加工されてないものを食べ慣れてるので、この手の商品は人工的な味がするようになった。体に悪いとか人工何とか料にうるさいわけではないが、美味しく感じない。ないなりに工夫するのが楽しいし、本場のものは本場で食べたい。

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知り合いのレストラン経由とか、メリダにはないが大都市にはある日本食料品スーパーからの取り寄せで、なんとかなることも多い。こっちで生活していてどうしてもほしいものは、自分で買って母が来るときに持ってきてもらってます。以上。


怒涛の滞在客

2018年04月27日 | ユカタン諸々

料理教室からすでに1ヶ月。その間、何をしていたかというと、ドイツから姪っ子が来て、帰ってすぐに母と叔母が来ていた。料理教室の前にはメキシコシティの友人一家が来たから、本当に久しぶりに住民と犬猫だけの日常に戻ったという感じ。

その間に撮った写真を順に。。。

 

 妹が姪っ子に持たせてくれた土産。

ユカタン州の片田舎で工夫しながら和食を作って食べているが、同じ海外でも日本人の多い都市に住んでいる妹には工夫でなく苦労にしか見えないようである。彼女の料理は主婦のそれではなく「おしゃれなレシピを聞いたので、作ってみました!」が多いので、申し訳ないがすぐに役立つほしかったもの!とは少し違う。

が、ありがたい。気の乗らない姪っ子に無理やり持たせてくれてありがとう。お礼にいろいろメキシコ土産を持って帰ってもらおうと思ったが、さすがに往復とも他人のものを運ぶのは嫌だった様子。

 

  石造りのかまど

姪っ子の来墨に間に合った。火を入れるともちろんカッコイイが、存在そのものも素晴らしい。姪っ子は相棒が岩を拾ってきて作ったと知って、ジーニアス(天才)…とつぶやいていた。

 メキシコに数あるお化け村の1つ。

何らかの理由で人が一切住まなくなった廃村が国内のあちこちにあって、宇宙人や奇跡などトンデモ系の話が大好きなメキシコ人はお化け村と呼んでいる。ここも、廃村になった理由は一家惨殺である…などのデマが発展して(一家惨という部分がデマ)、子供の幽霊が出るとかなんとか・・・。

Lさん一家と一緒に食事した後、これからどこか行く?ってな話になって行ってみた。Lさん夫婦は大興奮。当然ながら、10歳6歳の子供は嫌がっていた。トンデモ話と関係ない証拠に、今では地権者による立入禁止札が立っていた。が、Lさんが喜んで姪っ子を連れて、柵の中を一周してくれた。姪っ子も喜んでいた。

話が飛ぶが、姪っ子が「子供の頃に見せられた千と千尋…はまだ怖い、トラウマだ」と話していた。ホラー映画が大好きなんだが、あれはダメだという。筆者にはジョーズがあるのでその話(トラウマ)で盛り上がった。

  

馬好きの姪っ子を連れて、チェレム村で開催中のイベントへ。

村には野球のグラウンドがあり、そこで闘牛場のような円形の観客席を(ぼろぼろの木材で)作っているのを何度か目にしていた。一度、たくさんの馬が連れてこられてるのを見ていたので聞くと、近辺のランチョ(大農園)のカウボーイ技術競技会らしい。

姪っ子は乗馬をしているが、オリンピック競技のようなものではなくカウボーイ系なので、ズバリはまった。

FBにアップしたら、「ユカタン名物!」と喜ぶ人と「反対!動物虐待!」と嫌う人にスッパリ別れたが、少し怪我した馬が一頭いた程度。調べてみたら、元は技術を競ってたんだろうが、メキシコらしい粗野な田舎者が続けているうちに、牛が死んでしまったり怪我をする馬が出る大会が増えてきた…というのが真相らしい。

他には、セノーテとかメルカード(市場)とか。姪っ子は若くてエネルギッシュなので、1週間の滞在のわりにはあちこちへ。

 

続きまして、母と叔母滞在中の写真。

 ユカタンが誇る世界遺産のウシュマル遺跡。

遺跡内部の写真はない。チチェン・イツァよりこっちの方がゴージャスだと思っている我々はすでに5回以上行っていて、初めて行く人のカメラマンに徹する。

 メリダ市内の民族舞踊イベント。

他にもいろいろ行ったが、ウシュマルと同じ理由で写真はなし。

 

滞在する人をあちこちに連れていくのは楽しい。ニーズや年齢に合わせて、遠出でなくともビーチで過ごしたり。客室が2部屋あるので、こちらも疲れない。問題は、ユカタンの暑さだけ。

姪っ子が帰って母・叔母が来るまでの3日間は、連日40℃を超えた。4月5月が一番暑い。こればっかりはどうしようもない。


料理教室

2018年04月04日 | メキシコ 日常生活

3月28日、メリダ市内の日本食レストランで料理教室を開催した。

このレストランはメキシコ人カップルがやっている店で、実は渡墨前から気になっていたところ。というのも、その前に行ったティフアナでメキシコナイズされたジャパレスをたくさん見ていたから。連れてってくれた友だちも「君らが本当のジャパレスをここに作ってくれ!」と勧誘に熱心だったのだ(当時は)。

日本に行ったことがある人は、メキシコナイズされまくった寿司や、それを正統だと言って成功しているなんちゃってジャパレスや、そういう店を正統だとありがたがる同胞を嘆いたり怒ったりすることが多い。

メリダのカップルも似た感じだが、なんと彼らは日本に行ったことがない。それらしいものを食べて魅せられて、調理人でもないのにレストランを始めた。日本人の旅行者や留学生などに教わりながら腕を上げ、その間に嘆き怒る組に転向した。

たまに、健康食オタク(和食=ベジタリアンと誤解)や知ったかぶりの客に、メキシコ人オーナーシェフという理由だけでバカにされることがあり、悔しい思いをしている。

渡墨前からどんな店があるかチェックしていたんだが、日本人が見れば正統かなんちゃってかは、足を運ばなくてもわかる。彼らの店はちゃんとしてるなと思ってて実際そうだったので、自然に親しくなった。

一方我々は、そのうちに何らかの収入源を…と思っていて、まあレストランも選択肢ではあるのだが、料理は好きだがプロじゃないんで赤の他人に振舞うのはちょっと…という感じだった。

ある日、野菜を使った付け合せを教えてほしいと言われて、5品くらいを伝授した。そのとき「こんなに上手なのに、なぜレストランをしないのか」と彼らに質問された。実は前から、場所がなく知識だけは豊富な我々と、腕はいいが信用を得るのに苦労してる彼らとで、一緒に料理教室を開催すれば双方にとっていいんじゃないかと思っていたのだ。

その日はほのめかしただけだったが、後日彼らからやりたいと言ってきて、実現した。

 

 メニューはハンバーグとご飯と味噌汁。

メキシコ寿司とラーメンとお好み焼き大好きなメリダ人にとっては、馴染みのない組み合わせ。

  

講義と実演と試食という構成。

 盛況。

全部で15人の生徒(付き添い1人)。客層がバラバラなのと、ほぼ全員が開始時間に来たのでちょっとびっくりした。

  お土産。

ちょっと作ってみたいが揃えようとすると多すぎるし高い…という人が多いので。

 

一応の成功を見たので、いつか2回目を…。こういうのは続けるとだんだん慣れてきてラクになるんだ。