えー、当たり前ですが、クリスマスパーティー。一昨年と昨年は、大騒ぎ好きのメキシコ人もクリスマスは家族で…というイメージがあったし、我々も慎ましく二人で過ごしたんだった。祝い事になっているんだかどうだかわからない程度、かまどで鶏焼いて、また〜りとしたクリスマスであった。
そして3回目の今年、こないだのお父さんの誕生日パーティーで「クリスマスにも来い!」と誘われ、24日に行ってきた。
当然のように集合時間の確認はなく、地図を送ってくれたときに「何時から?」と聞いたら夜9時だというので、遅めに出たんだが9時半には着いてしまった。案の定、我々が一番乗り。メリダ市内の南の方なんで、車で行くと時間が読めないのである。が、そもそもこの国では時間など読む必要はない。
話をしていると非常に信心深い人たちなんだが、宗教っけはゼロ。例によってただ飲み、食い、しゃべり・・・というパーティーであった。あ、音楽ガンガンも定番。
食事を終えた11時半頃から、子供たちが花火を始めた。パーティーが始まる前にLさんが近所の店で買っておいたもので、これもクリスマスの定番だそうな。ちなみに年明けのパーティーでも同様。
我々日本人は、「どうせ、爆竹に毛が生えた程度で、ろくな花火じゃねえだろう」と買ってきたものをよく見てなかったんだが、やっぱりそうであった。火薬をテキトーに丸めて紙で包んだ…といった趣の、大豆くらいのサイズのものが、ビニール袋にぎっしり。肝心の花火はどうかというと、1秒しか持たないネズミ花火であった。
これを、投げ方を工夫して楽しむ。この投げ方を工夫…というところがミソで、大変ワイルド。側で見ていると「こうやって危険なこと、危険なもの、危険な扱いを覚えていくんだろうなぁ」と感心する。日本のPTAなんかは白眼を剥くであろう。あ、だから1秒しか持たないのか・・・。
ところで、この一家はほとんどの面子がタバスコ州出身である。タバスコは、他州で起こる麻薬取引絡みの凄惨な殺人ニュースなどのせいで国際的には影が薄いが、この辺ではとてもガラが悪いと言われている州。確かに、一家揃ってとてもワイルド(メキシコ人の平均像以上に)な人たち。
で、そのタバスコ州は、長さ100キロ超のグアテマラとの国境があり、そのあたりは免税で買えるものが多い。花火も同様で、我々が見たチンケな花火よりさらにチンケなものが、10分の1くらいの値段で売られているという。
確か今年の初め頃だったと思うが、メキシコシティーの近くの花火市場で、誘爆を引き起こして市場が丸焼けになるという事故があり、ここの花火やその取り扱いを全く信用してない。その上を行くのかどうなのか知らないが、どんなに値段が安かろうと御免こうむりたい。
「大晦日にもパーティーをして、そのときはもっと本格的に花火をするから来い」と言われたが、丁寧にお断り申し上げた。っていうか、クリスマスは何でもいいが、年末年始は日本式に静かなのがいい。日本人の友達と忘年会するんだい。
チョコレート味のスポンジのトレス・レチェ。トレス・レチェとは、3種のミルクという意味で、コンデンスミルクとエバミルクと牛乳を混ぜた液にスポンジを浸した、ここでは大人気のケーキです。甘いけど美味しい。
そして、クリームのように見える部分は、だいたいいつもメレンゲ。イタリアーノなのでしっかりしている割にくどくなくて美味しい。が、甘さは容赦ない。というか、スポンジ部分は十分甘いがデコレーションは甘さ控えめ…というのは、一般的日本人の好みで、メキシコ人には物足りないのである。
チュブルナという漁師の村だが、素人向けも釣りができる桟橋がある。同じ田舎なんだが、チェレムとはちょっと雰囲気が違う。