La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

2階の屋根

2024年02月29日 | 新築

【2/25-28の作業】 2階の屋根の梁、コンクリ

 

2階部分の屋根は陸屋根。1階は雨漏りリスク軽減で傾けたが、2階は狭いんで柱やブロックの高さとか面倒だし必要ないだろうってことで。

  梁の搬入。

  

そのまま、設置に入る。まずは1階の屋根の上へ。

  窓から室内側へ突っ込む。

  1階の屋根の上で。

  室内側で壁の上に上げる。

  やり方は1階と同じ。

 休憩。

先日転がした岩で、おやつ休憩。

  次に屋根ブロックを上げる。

 完了。

 位置の確定。

  庇の部分。

柱から出ている鉄筋との位置関係が複雑らしい。室内側では仮設。

  ブロック。

  配線(とポーズ)。

  鉄パイプをはめて左右に動かして

 邪魔な鉄筋を折る。

このブロックを積んでから切るという作業のために庇のところで悩んでいたんだが、先に切るという選択肢はないんだろうか? 1階の屋根でも同じ順番でしていた。

  型枠。

 格子鉄筋の準備。

こういう「棒を突っ込んでそれ以上広がらないようにする」なんてことは、物理的に考えれば当然なんだが、一般人はなかなか思いつかない。ロールのとこに重しを置くとか考えがち。

  上に上げて組み込む。

 室内の様子。

 コンクリ始動。

  10人体制。

1階の時よりちょっと少なめだが、例によって「どのくらいの重量をどうできるか」で担当ポジションが決まっていて、スムーズにどんどん進む。

 打ち終わり。

今回は海老のセビチェ(前セビチェ本セビチェ=上棟式)はなし。そのかわり飲み物作りをさせられたw。


岩を使う

2024年02月26日 | 設備/外構/庭

とにかく資材があちこちにあってあまり触りたくないし、まだ鉄筋も組むだろうし外壁のモルタルが終わらないと何かやっても後から汚されるので手付かずで、家の周りはぐちゃぐちゃのジャングル(また植物が伸びてきた)か石ゴロゴロの荒地のままである。ゴミ一家との境界のブロック塀は完成したので、奥の方から整備したいなと思っていたところ、親方が古い石塀を崩して出た岩を(少なくとも)塀のそばから退けてどこかへまとめてくれると言う。ありがたい。(屋根の梁の搬入が遅れていて手持ち無沙汰だったせいもある。)

その第一弾として、巨岩の移動。あまりに大きいので、庭いじりの好きな相棒がそのままの大きさで使いたがっている岩。

 この鶏が乗っている岩。

ちなみにずっと向こうまでこの調子で、崩した岩(これよりは小さいが)がゴロゴロ転がっている。それはともかく、この巨岩がゴミが混ざって地面が高くなっている上に鎮座しているのか一部だけ顔を出してるかさえ不明だったが、なんとか動かせそうだと分かった。…というより、暇な作業員が大勢集まってるタイミングだったんで、人数でどうにかしようと思ったらしい。どのみち、力仕事なら任せとけ!な彼ら、絶対に「できない」とは言わない案件。

 誰は何をしろの指示を出す親方。

 転がし始める。

 90度で立つ。あとはラク。

 完了。

 全員ハッピー。

ぐらつかないように別の岩(それらも結構な大きさ)を組み込んで、テーブルになる!と興奮している。ニホンジンは、「ゴミ塚から出た岩なんできれいに洗浄して、岩肌が見えるように端っこにシリコンゴムでもかまして硝子トップを載せるか?」などと思ったが、さすがマヤ人、「飲み物が倒れないように、表面の凸凹削るか? それともセメントで高さを均すか?」。そりゃこいつらなら岩のピラミッドくらいガンガン建てるわけであるw。

 

 道に面した石塀のあたり。

電柱を作った後、掘り出した土や岩や飛び散ったセメントがそのままだったんで、道路側を片付けたついでにちょっときれいにした。切り屑と落ち葉を燃やして、ひこばえを退治。地表が見えると、ここはどうしようとかプランが立てやすくていい。ああ、やることいっぱいある。早く工事終わらんかな。


岩で埋める

2024年02月26日 | 新築

【2/21-24の作業】 二階の梁(続き)、屋根2層目、階段

 

 梁の型枠が完成してコンクリの準備。

 先日間違えたとこ。

コンクリのまぐさの上に梁。かわいそうなんで、相棒の背が高くなければそのままにしてドアは低いものを付けるというテもあるんだが、まぁ、無理というもの。間違えたんなら直さなければなりません。

 コンクリ打ち。

最近近所で受注した別の現場が大人数体制の工程に入っているらしく、そっちの区切りがいいときに全員がこっちに来て、ぐるっと完成。

ちなみに、こんな小さい村でも、新築工事は多い。4LDKのうちでさえデカイ大きいと驚かれるような村で、みんなせいぜい10坪くらいの小さい家を建ててるか増築してるかだが、あちこちで工事している。で、その理由は、「米国に出稼ぎに行っている家族からの仕送りがある程度溜まったから建てる」ということらしい。ペソ高で仕送りが減ってるんだが行く人数で勝負…とか増えてるのかも。今度詳しく聞いてみる。

 屋根のモルタル2層目。

 今度は凸凹を均す厚めの層。

この後、マシヤと呼ぶ仕上げモルタルなんだそうだが、我々には馴染みのない素材である。ここらへんでは、屋根も外壁も内壁もこれで仕上げる。だいたい薄いベージュと灰色の中間みたいな色。暑さ対策で窓を減らしたんで明るい室内にするために白にしたいが、いろんな顔料(着色料)があるくせに白はなさそう。メキシコ人はごちゃごちゃ派手なのが好き。

それより問題は防水効果である。親方はあると言うが、海辺やメリダではモルタルの上に防水塗料というのが定番で、かつマヤ人の「うちそとの環境は同じで構わない」感覚にも気をつけなければならない。少しくらい屋根に染み込んだって頭の上から水が垂れてこなければよし…ということもあり得る。我々の常識は通じない。

それに関連するけどちょっと話がずれるが、メキシコではネットで調べることは結構大変である。多くの人が携帯、それもFBあたりの「本人曰く」な情報だけで生きているので、さらっと検索したくらいじゃ学術的中立純粋なデータを載せているサイトにはたどり着けない。日本だと、一般人の興味(だいたいが不安)という形で、中に怪しいのがあるにはあるが、とりあえず情報源付きの科学的データなんかもすぐに見つかる。マシヤという建材について調べるというような場合、ショッピング系の情報ばかりで、まじで知りたい情報に行き着くには手間がかかる。

一応、今年の雨季に様子を見て、必要なら防水塗料を後から塗るつもり。

 階段。ここでも岩。

 踊り場を回ったとこから見るとこう。

こちらは階段の下は納戸になるので埋めない。海辺の家では片持ちだったが、メキシコ品質を考えて今回は普通の階段にした。この現場チームの鉄筋の組み方を見てると片持ちでも何でも大丈夫そうだが、どのみち位置的にオープンじゃない階段になったんで関係ない。


ソパ・ボラチャ

2024年02月21日 | ユカタン諸々

カーニバルはもう終わったが、例のフアニートについて後から知ったことがあるので書く。

 うちの村のフアニート。

フアニート人形に女装野郎たちが付き添っているのは、「未亡人」を演じているんだという。なぜかと聞いても分からないという。

  イサマルという街のフアニート。

こちらはちゃんと未亡人装束。やっぱり男性が演じるのは同じで、最後にアニョビエホの人形同様、燃やすらしい。ここまでくると、何かの言い伝えが元になってるんだと思うが、とにかく誰に聞いても知らないという。こういうのはメキシコでは、別に謎なわけじゃなくて「まぁ、細かいことは気にするな」という意味。ちゃんとした人に聞かないと分かりそうにない。

  女装野郎による闘牛。

その後も女装行事は続き、こういうのもあったらしい。田舎のカーニバルは凝っている。でも、デブがリオの真似事をしてるだけのメリダやプログレソのカーニバルより、村中で楽しんでる!感が強くていい。来年はきちんと見物する。

 

 果物を入れる箱。

収穫するのも売るのも買うのも、この箱を使う。とにかく村中の人が最低5個くらいは平気で持っていて、多い人(大きめの果樹園を持っている人)だと20個くらい家の裏に積んである。バイクに括り付けたり、果物だけじゃなくていろんなものを入れるのにも使う。規格品なので、よほどのボロじゃなければ他人のと入れ替わっても気にしない。我々はホームデポかどこかで買った箱を使っていたが、海辺での使用で結構劣化している。安いし便利だし、新居に移ったらこの箱に切り替えるつもり。

 貰い物。

近所で新しい知り合いができるたびに、その新しいご近所さんが「ニホンジンにここの名産を味わわせてやろう」と持ってきてくれる。

 安全地帯に鎮座する犬。

交差点というと少しイメージが違うが、とにかく2本の道が交差しているところで、かつ車やバイクが結構通る。そのど真ん中にいつも寝転がっている。寝ている時もある。村の人はみんな分かっているらしく、危なそうになることはない。我々は玉置と呼んでいる。

 現場飯のソパ・ボラチャ。

意味は、酔っばらいのソパ。ユカタン以外では別物らしく、ちらっと検索したところ何やらケーキみたいな写真が並んでいるが、マヤ料理。マヤ語ではホロチュという、トルティーヤと黒豆で作ったおじやみたいな感じで、ひき肉が少し入っている。トマトソースをかけて、好みでハバネロと一緒に食べる。

ソパという言葉は訳しにくい。ユカタンではスープじゃないのにソパと呼ぶ料理がある。何らかのパスタやトルティーヤが、付け合わせとしてじゃなくて材料として入っている料理…と言えば一番近いと思う。

 きれいな写真はこんな感じ。

(c) Tele Yucatán。ユカタン料理の名誉のため。


うちそと感覚

2024年02月21日 | 新築

【2/15-20の作業】 二階のまぐさ、柱、梁

 

 柱の型枠の準備。

 若い衆が続々と集まる。

ここんとこ他の現場で広範囲のコンクリでも打っているのかずっといなくて、うちの現場はまた〜りとしていたが、夕方みんな来た。

 急に活気付くw。

うっかりして帰ってしまったんだが、このとき打ったのがドアの上桟だった。高さを間違えていた。親方には、敷居がわりのブロックを一段またいで外に出る形にすると言ってあったのに、忘れられていた。彼らにはうちそと感覚がなくて、どこへ行くのも「単に居場所を変えるだけ」なので、このあたりは気をつけないといけなかったんだがしくじった。後日、指摘して、打ってしまったコンクリの上にもう一段打って、あとから壊すことになった。

 梁の鉄筋。

また中堅2人と若い子1人の体制に戻り、また〜りと。新しい針金ロールを切ろうとしていたので、前に切りすぎて余っていた束を持ってったら「ああ、これ、これ!」と喜ばれた。海辺の家では、我々が毎日ゴミ拾いするのを見た現場が1ヶ月後くらいからゴミを捨てなくなったが、今回は人数が多いチームなので、ゴミ袋に入れるようになった作業員と、気にせずその辺に捨て続ける作業員の両方がいる。針金はゴミじゃないが、作業したあとそのへんにポイっとしておくので、資材も敷地中のあちこちに散らばっている。いよいよ躯体が終わっていらん資材を買ったり残したりしないよう、施主自らが現場の整理整頓に励んでいる状態。

 間違えたとこ。

本当は元々こうしていたほうが鉄筋を組み合わせるのもラクだったんだが、結構苦労していた。型枠を作ってるときにちゃんと見てればよかった。

 梁を上げる。

 クローゼットの広告。

もうすぐ仕上げに入るのでいろいろ調べていて、FBで流れてきた。ガイジンのいいね!がいっぱいついていたが、まるで婆ちゃんちの押入れみたい。素材の和風感は別として、彼らがナイスナイスと褒めている普通のおしゃれなワードローブは、絶対にカビの巣窟になる。ユカタンの湿気をなめちゃいけない。

 ヒルベルトの牛が増えていた。


ただの段々

2024年02月15日 | 新築

【2/13, 14の作業】 二階の壁ブロック(続き)、まぐさ、柱、階段墨出し

 

カーニバルで月曜は休み。火曜、水曜は少人数でまたーりと。

 

  まぐさ。

ここは海辺より暑くなるし海風もないので、窓はなるべく少なくした。二階の南面に窓がないので不思議がられたが、どうせ彼らにとってはヘンな家なので構わない。じゃあ、窓じゃなくてドアをつけて出られるようにしてテラスみたいに椅子でも置いて…とも言われたが、日本人にはこんな舞台みたいなところで見世物になりながらくつろぐ趣味はない。

 ブロック搬入。

 早速遊んでいた。

村の名前です。

 階段の墨出し。

こちらで間取り図を描いたときに計算済みなんだが、案の定、踊り場を二段に分けるとか言ってきた。海辺の家のときも、Lさんが大丈夫か大丈夫かと何度も聞いてきたので、経験済み。ユカタンの家の階段は公民館かと思うような緩い傾斜角なので、急すぎないかと言ってくるのである。おまけにただの段々で、蹴込とかああとかを作らない。下手に説明しておかしなことになったら困るので、ただの段々でコンクリを打ってもらって、その辺は仕上げでどうにかする。

  柱の型枠とコンクリ。

人数が少ないのでのーんびりやっていた。


田舎のカーニバル

2024年02月15日 | ユカタン諸々

 のどかな景色。

さて、こののどかな村にもカーニバルがやってくる。カーニバルは、わたしの知る限り、メキシコ南部で2月に行われる。ユカタン州では、学校も休みになる。メリダのは賑やかったんだが、最近、郊外の大きなイベント会場(毎年物産展が行われる村)に移動して、プログレソの人気の方が高くなってきた。海辺だし近いし、そりゃそうだろう。当のプログレソも大張り切り。

うちの村でも、こないだ祭りがあったばかりなのにきっちりやる(この記事の最後に今年のカーニバルキング&クイーン)。それどころか、リオみたいなパレードだけじゃなくて、この辺のカーニバルにはいろいろおかしな行事がある。

 シュトレ

隣のオシュクツカブ村の YouTube より。とにかく何でもありの無礼講で(もともとメキシコには日頃から無礼講っぽいところがあるが、さらに)、特に男性陣が女性の民族服イピルを着て繰り出すのが特徴らしい。

  こんなん。

 老若男女、踊りも適当。

 フアニート。

これはうちの村なんだが、カーニバルの最後の日、フアニートという「子ども」をこうしてピックアップに乗せて村中を走り回る。例によって大音量の音楽付きで、他の車も付いて回る。フアニートが誰なのかも分からないし、カーニバルとどういう関係があるのか、まったく謎。みんな浮かれてて会話にならないので、来年までに調べることにする。

 

 現場飯。

モレ。これが出てきたとき、当然ニホンジンは「カレーだ!カレーだ!」と叫んでしまうが、もちろんわかってますよ。メキシコ料理としてもうすでに結構知られているんではなかろうか(説明、面倒臭い)。ちなみに肉は七面鳥。日本人は白飯を喜んで食べると知った現場の面々、「ほれ、白い米だぞ」と言いながら、柔らかいおにぎりみたいな塊をモレの中に投入。ご飯の量が少ないのでシチューの中を米粒が泳ぐ…みたいになり、なおかつトルティーヤを手渡されて「ほら、米だぞ、食べろ」と。あー、カレー食べたい。

 近所の購買所にて。

柑橘類は、ご近所さんがくれるかその辺の道端で失敬するかなんだが、そうすると数も種類もコントロールできない。いつも何かあるがコレがないとか、あんなにあったのに食べたい時にない…なんてことが発生する。どうしてもグレープフルーツが食べたかったので、近所の購買所に行ってみた。

ほんの少し前に出荷したところだったが、半端モノというか残りが少しあるというので買ってきた。いらないいらないと言われたが、いつも乞食みたいだなんて感じてたので払うと言い張ったら、こんなに大量で10ペソ(90円くらい、あーペソ高だぁ)だった。美味しいです!


ブロック塀完成

2024年02月12日 | 設備/外構/庭

【2/9, 10の作業】 ブロック塀、二階の壁ブロック

 

  引き続き、ブロックを積む。

 道路側は、足場を組む。

 完成。

 隣家に戻り損ねた鶏。

塀の向こうから仲間の鳴き声が聞こえてくるが、どうしていいか分からずウロウロしていた。

 奥から、型枠。

  道路側も。

一番道路寄りの柱は、道路に面して石塀を作るときにその補助柱としてコンクリを打つ。

 コンクリ始動。

 2人体制になる。

 ベテランもコンクリを運ぶ。

若い衆も1人を除いて働き者だが、ベテラン勢同士の「痒い所に手が届く」的なサポートがすごい。かつ、若い衆にやれと声をかけるのでなく、自ら黙々と動くことのほうが多い。背中を見せて育てているのか、年齢をものともしない体力・経験からくる要領の良さが生む余裕の差なのか。

 完成。

親方は、イグアナが入らないようにてっぺんをモルタルで蓋すると言っていたが、おそらくしないで終わってしまうと思う。外壁なんで、仕上げをしないなら細かいところはどうでもいい。が、柱同様、突き出た鉄筋は切ってもらう。

 翌日、型枠をきれいにする若い衆。

主に、トンカチでこびりついたコンクリを剥がす作業。このチームは道具が自前なので、こういうのはきちっとする。

 残りのブロックの搬入。

これで躯体分のブロックはすべて搬入された。

 二階の壁のブロック積み。

 引き込み柱。

先日、コンクリをうったやつが完成していた。二階の屋根ができた時点で、電気公社に新規利用の申し込みに行く。

さて、塀を作るために掘り出した地面からどさっとゴミが出たので、これからまたしてもゴミ拾いをしなければならない。が、とりあえず追加で投げ入れられたり、拾っている姿をじいーっと観察されたりせずに済むので、精神的にラクになった。じいーっと観察しているのは洗濯中の嫁なんだが、本当に煩わしかった。隣の汚らしい生活が目に入らなくなったのも救い。

こうしてゴミゴミ書いてると、とんでもなく悪い土地を買ったように思えるかもしれませんが、とにかくジャングルで中の方はアクセスそのものが無理だったし、メキシコで長年空き地となるとゴミはあって当然なので、別に我々が特別不幸なわけではありません。ただ、仲良くなったとはいえ、現場の面々も隣家と同じマヤ人(若い衆の1人は何と親戚)なんで、現場で隣の悪口を言ってストレス発散をするのは気が引ける。現場の彼らからしたら、「彼らと同じような生活を批判されている」ような気になるかもしれない。なぜ我々がそんなにゴミが嫌うのか通じない…ということもある。

マヤ人の名誉のために書いとくと、土足文化とはいえ、もちろんすべての家でゴミが散乱しているわけではない。親方の家なんかきれい。ただ、メリダ人曰くの「教育レベルの低さ」によるものか何だか知らないが、汚い家はものすごく汚い。ゴミの脇でご飯を作っていて、庭の隅にゴミが山積みになっていて、家の前の道にまでゴミが散乱している。今思えば、ヒルベルトたちも「仲違いしているわけではないが…(好んで付き合ってはいない)」と微妙な説明をしていた。そういうタイプの家の隣だったのは不幸だった。


ハンモックその他

2024年02月09日 | ユカタン諸々

ちょっと連絡がうまくいかず、前に遠足に行ったマヤの集落に行ったはいいが目当てのものは見学できず、代わりにハンモックを作っているところを見せてもらった。

 織り機。

2本の脚の間に横糸を渡して、縦糸をかけていく。とはいえ、普通の織物と違って縦横に伸びる編み方なので、縦とか横と呼んでいいのか?

 縦糸を編む。

よくある織り機のように、前に座ってガシガシ折るんじゃなくて、編みながら2本の脚の外側をくるくる回りながら、縦糸を編んでいく。キャスター付きの椅子があったらラクそうだが、立って編むのは何か理由があるのか? 今度聞いてみる。

 集落近くのミルパ。

ミルパというのはとうもろこし畑のことだと思う。

 上の方を折ってある。

とうもろこしは、翌年の種まき用に一つ残して収穫する。で、その種まき用のを鳥などに食べられないよう、てっぺんを折っておく。枯れた茎を支えに、インゲン豆を育てることも多い。

 採砂場

数家族で農業をしっかりやってるエヒードではない、こういう集落の土地はとてつもなく広い。すべてを農地にするのでなく、こういう使い方もする。今、建設ブームなので、いい収入源になりそう。搬出の大型車のため、切り出した斜面の前は舗装してあった。

 変わった花。

全部の枝の先に蕾らしきものがついている。満開になったら派手そう。

 七面鳥のひよこ。

姿は可愛らしいが、鶏のひよこと違って子供の頃から目が怖い。

 現場飯。

こちらもユカタン人の大好きな、けど外向けのユカタン料理リストにはあまり登場しない、チャヤ入り炒り卵。

 道にはみ出ているオレンジの木。

こうやって枝が道まで伸びていて、当然実もなってる。家人がいれば採ってもいいか確認したいところだが、こういうのを少々いただくのは問題ないらしい。この辺は、ほとんどの家に何か生えてるので、道を歩くだけで何らかの果実が手に入る。とはいえ、村の人はみんな、他人様の庭で採らずとも自分ちで採れるんで、見向きもしない。乞食のようにあちこちでもいでるのは、我々だけw。


牛がいた

2024年02月09日 | 新築

【2/6-8の作業】 塀の基礎の穴掘り(続き)、塀の基礎

 

2/5は「休みの日」といって出勤させると給料支払いが3倍になる日だそうで、それでかどうか知らないが、おそらく休み。おそらくというのは、当方が風邪をひいて5日から7日まで借家にこもっていたからです。他の進捗状況もいまいち把握してなくて、8日までに終わったことを書く。

 

 ゴミ一家との間の塀の基礎。

  二階の柱の鉄筋。

床スラブから飛び出している1階の柱の鉄筋に、主筋を足して組む。

 

 屋根の上でモルタル。

砂とセメントを屋根の上に上げたが、こびりつかないようにバケツの中で混ぜる。

 屋根の上に広げる。

 箒でのばす。

 こんな感じになる。

これはよくわからない。海辺の家でもやってた工程だが、陸屋根だったので排水のための傾斜をつけているんだと思っていた。今度、親方に聞いておきます。

 ブロック搬入。

買いに行ったのは2日だったんだが、4営業日後にようやく納品。ブロックなんかすぐ来ると思っていた。現場もそうだったようで、それまでまた〜りとしていたのが、着いた途端にようやく仕事するぞという雰囲気に変わった。

 積み始めの高さを確認。

土地の傾斜に合わせて、基礎の高さが段々になっている。高さが変わるところには柱が立つんだが、その左右でブロックの層の高さがずれないように調整していた。どうせ間に柱があるんだからブロックが連続するわけじゃないので、別に横のラインがずれても構わない気もするが、その辺は組積造の人たちならではのこだわりがあるらしい。

 大人数で積み始め。

例によって、1か所積み上げて水平方向に進んでいくのでなく、全ラインを分けて複数人でいっぺんに高さを上げていく。ゴミ一家との間にあった古い石垣を壊したんで、その岩が散乱していて、ブロックやモルタルを運ぶのが、足場が悪くて非常に大変。

 

 おまけ。

ふと、異質なものが視界に入ってきたと思ってよく見たら、ヒルベルトの家との境界あたりに牛が繋がれている。

 餌をやる相棒。

その辺の草をちぎって与えたら食べた。

 まだ子牛。

ヒルベルトが預かってるんだとは思うが、誰からどうして預かってるのか、一家は出かけていて不在だったので分からず。