La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

再び人口爆発

2017年07月31日 | 設備/外構/庭

第2浄水槽用の工事は着々と進んでいる。穴掘りが終わってタンクを購入し、先週と今週はタンク周りのブロック積み。掘った穴の中で積むので、犬小屋なんかより体力を使う。

 底にコンクリを打って、ブロックを積み始める。

 どんどん進む。

 逆側はこんな感じ。

第1浄化槽の脇に穴を掘ったら、基礎が随分張り出していた。その内側にブロックを積むのとばかり思っていたら、ブロック壁から割栗石が顔出してる…みたいなことになるらしい。ちょっと遺跡風。

おそらく今週中には完成し、いよいよ水道とタンク2つとポンプを連結、晴れて水なしの不便さから解放されるはず。何度も書いてるが、二人だけなら問題ない。でも今後は、誰か泊まりに来たときに断水が重なっても大丈夫。

 

7月に入ってから、プログレソとその東西の海岸線にある村々は人口爆発状態になっている。それでも中旬までは週末が終われば普段よりちょっと多いくらいだったのが、ここへきて「平日なのになぜこんなに人が!」という感じになってきた。

絶対に去年より多い。メキシコ中でユカタン州の人気が上がったので、メリダの人口が増えているのだ。一家揃って引っ越してくるくらいだから金はある。子供の夏休みはビーチの貸別荘で…という人たちが、わんさと押し掛けている。

チェレムで多いのはリビングと寝室一部屋くらいの規模の別荘だが(プログレソの東20キロくらいから先は豪邸ばかり)、そういう小屋の前にだいたい車が3台くらい停まっている。両親と子供一家x2、合わせて6〜10人。

どうやって寝るのかと思うでしょうが、ここユカタンは、ハンモックの発祥地。犬の散歩のときにちょっと中が見えると、狭っ苦しい(といっても12畳くらいの)スペースに、蜘蛛の巣のように張り巡らされたハンモックが見える。

彼らがどうやって寝ようと問題ないんだが、建物が小さいからといって「それぞれの家で一組のカップルが密かに愛を語り合ってる」なんて状態ではないのである。ガンガン音楽を鳴らして、夜通しダンス&カラオケパーティー。

まあ、ラテンの国に来たのだから、彼らの音楽好き(歌は下手)や「みんな朝方まで…」は承知している。近所と言っても日本みたいにすぐ隣ってわけではなく、一番近いところでも50メートルくらいの距離はある。が、我々の寝室は2階にあって、彼らの小っさい別荘は1階建なので、麓のあちこちから雄叫びが…状態でうるさい。うるさいが、愉快ではある。

一応、ホリデーシーズンは8月いっぱいまで。「軽井沢なんかに住んでるとこんな感じかね〜」などと話している。


浄水用タンク

2017年07月24日 | 設備/外構/庭

ようやく第2浄水槽の設置方法が決まり、タンクを買いにプログレソへ。

プログレソには、水周り関係の必要パーツを扱っている店が数軒ある。もっと言うと、ペンキ屋をはじめ、セメント&ブロック屋・鉄もの&溶接屋・アルミ屋・建設道具&機械屋・何でも屋と、家を建てるという行為に必要なものはすべて、街の中心部に店がある。品揃えの豊富なショールーム的店舗や大きな倉庫はメリダの外環沿いの産業地区にあったりするが、一般的な店舗は「こんなところにこんな店がこんな普通に」ある。

一般人が自分で手を入れるので、プロ用とか業者専門店とか法人取引のみとかなんてことも一切なく、みーんな仲よく同じような店へ買いにいく。今回タンクを買った店も、工事中や台所の蛇口がポタポタ水漏れしてきたときに行った店。

さらに言うと、ここメキシコ(ユカタン?)では小さい店や個人店が至極便利で、大規模店より値段も安い。大きな店というのは大体が大資本で金持ち相手の商売をしているので、逆に高いのである。小さい店は、「営業してんのか?」みたいな外観なところもあるし品揃いも悪そうだし、最初の頃はどうかなと思ったんだが、こちらの方が圧倒的に役にたつ。店員(店主)は商品に詳しいし、店内にないものはどこかで仕入れてくる。なーんも問題ないのだ。

ちなみに台所の蛇口がポタポタしてきたとき、こちらでは蛇口セットを買い換える。店のお兄さんは、パッキンを探しに来たニホンジンの話を辛抱強く聞いていたが、ニコニコ笑って「言いたいことはわかったが、ここは全取っ替え」と言って笑った。

 タンク。でかい! 家が広くてよかった。

容量1100リットル。これで第1タンクと屋根の上のタンクを合わせて2200リットルになる。

普通は自分でピックアップか何かに載せて持って帰るんだが、我が家の愛車はチビなので、配達してもらった。金曜日に買いに行って火曜日に配達と言っていたのが、翌土曜日に「今日でもいいか?」と電話がかかってきた。

キャンペーン中なんだそうで、蓋と空気抜きのパイプと使用法によって使ったり使わなかったりするキャップとフィルターがおまけで付いてきた。ここでは、3ヶ月に1回ほどシャワーヘッドを掃除しないと穴が詰まってきて、穴によって真横を向いて水が出たり全然出なかったり…という状態になる。フィルターなんかかましたら、水道の圧が負けて水が溜まらないに違いないので、これは設置せず取っておく。

 


最近の植物

2017年07月18日 | ユカタン諸々

一挙に紹介。

 

 庭の奥のほうにある花壇

このピンクと白の花は、だいたい20日周期くらいで花を咲かせる。一つ咲くと翌日は3つ咲いていて1週間くらいで写真のようになり、一旦散ってまた1つ咲く…といった感じ。竹の手前にあるのは、おそらく箒草。こちらでは食用にするらしいが、うーん、あまり食指は動かない。

 カリブのクモユリ

和名でササガニ百合というらしい。ササガニとは、昔の言葉で蜘蛛のこと。花がないときにそこらから持ってきたので、こんな豪快な花が咲いてビックリした。

 スイカ

うちとの境界あたりでお向かいさんと立ち話をしていたとき、彼が足元に生えている植物を指差してスイカだと言う。あれ?それうちにも生えてるかも!と見せたら、「そうだ、それもスイカだ」。ならば…ということで花壇に移動。

 

一時、梅雨か!というほどよく雨が降っていたのが、最近はほとんど降らなくなった。メリダでは毎日夕立が来るそうで、ここらへんでもそっちの方角に黒々とした雨雲が見えて雷がなることがあるが、雨は降らない。

なので、また水やりをしなくてはならなくなった。が、ホリデーシーズン突入で、相変わらず水圧が低い。

 浄水槽の水位をチェックしてるとこ。

家の工事中、現場にあるもので…といった感じで作った蓋は、コンクリート製で重い。今回第二浄水槽を完成させたら、もう少し楽に開けられる蓋にしたい。


ルイス・バラガン

2017年07月09日 | ユカタン諸々

えー、ルイス・バラガンはメキシコの誇る建築家です。学生時代に学んだ「世界の建築家とその代表作」みたいのに出ていて、将来メキシコに住むなどとは思いもよらなかった当時、好みだな❤️と思ったのを覚えている。こういうの

こっちに来てみたら家はみんな真四角、どれも似たり寄ったりで、ああ、安藤忠雄の住吉の長屋同様「もともとその土地にある建築物をちょっとオサレにした感じ」だったんだと納得…というか、別に大してクリエイティブでもなかったのかと少々ガッカリしたものだった。

我々の引っ越しと時を同じくして、お隣さんもお向かいさんも家の改修に取り組み始めたんが、双方とも泥棒防止のアレコレと水周りはだいたい完成させた。で、この週末、お向かいさんは外壁に取り組み、本日(日曜)ペンキを塗っている。

 息子が大きな面、父ちゃんが細かいとこを塗っていく。

紫である! サイケである!

我々は朝ごはんを食べていて、塗り始めたのを見て「あの色、下地じゃなさそうだよね、ペンキだよね」などと面白がっていた。

写真をよく見てもらうとわかるんだが、お向かいさんのそのまた向こうに建ってる家(お向かいさんの右奥に少し見える)の外壁は水色。ここらへんは住所表記が曖昧な田舎で、「何々小道を入ったところ」くらいで話が済んでしまうんだが、水色の家でみんな「ああ、あれか」とわかる。お向かいさんも紫の家になるから便利でいいんじゃないなどと話していた。

が、ほぼ塗り終わった現在見ると、これがなんともカワイイのである。ルイス・バラガン降臨!

さらに、メキシコはやたら世界遺産が多いんだが、その一つにグアナフアトという町があり、ああ、そういうことだったのかと納得した。


道、ないね

2017年07月09日 | ユカタン諸々

分からないことが多いのとコストを抑えるためとメキシコなのとで、すんなりテメエの所有になっていないこの土地だが、買って1年経って再び動きが出てきた。今までの経緯はざっと次のとおり。

1. 規制地域内なので、ガイジンが買うには信託組まなきゃダメ。
2. 売り主が急ぐため、その面倒のないメキシコ人友人に一旦買ってもらう。
3. 借家を出る期限の関係で、建設許可申請なしで家着工
4. 売買から半年以上経って、メキシコ人友人への所有者移転登記が完了。
5. 2筆だと信託コストが倍になるので、続けて合筆を弁護士に依頼。
6. 弁護士いっこうに動かず、4ヶ月ほど経過。

業を煮やして弁護士はクビにし、2週間ほど前、お隣さんのカルロスに公証人を紹介してもらった。メキシコではとても珍しいことだが、2回ほどのメールのやり取りがスムーズに進み、すぐに会って事情を説明した。すると、「あなたのコストを減らすために、合筆は自分でしたらどうか」と言う。さらに、信託を組むとき委託者の住所が更地になっていては辻褄が合わないので、ついでに上屋も登記しておけと言う。

あら、そうですか、ならば…と6日(木)に登記所に行ってみたら、受付のおばさんが必要書類と手数料を説明してくれた。間違いがあると面倒なので書類についてしつこく確認していたら、「続きはこっちの彼が説明する」と言って朴訥な感じのお兄さんに紹介された。

お兄さんは、必要書類の一つである合筆後の土地および上屋の位置を示した図面を用意するが、8日(土)でいいかと言う。書類の説明はすっ飛ばして、測量?に来るということらしい。が、いろいろ尋ねていたら、本来申請人が用意するべき申請書(手紙)も作って持ってきてくれることになった。

で、土曜日、これまたメキシコでは珍しく時間どおりにお兄さんが現れた。「土地はどこからか?」と聞くので、Lさんと親方が適当に印をつけた名残を指差して「あそこから右に20メートル、こっちに42メートル、正確な長方形じゃなくて少し斜め」と言ったら、それで話が済んでしまった。家の周りをぐるっとメジャーで適当に測って、月曜日に図面を用意しておくから、そのまま登記しろと言う。

 2階は登らんでもこの辺までか…と考えてるお兄さん。

登記所といっても、ここでは市役所内の固定資産税を扱う部署で、日本でいう法務局とは違う。建設許可申請を出すのも、言ってみれば同じ人たちである。が、縦割りどころがみじん切り状態で、過去の不正のために辻褄が合っていないことなど、誰も気にしない。晴れて週明けには「現状で登記」が完了するらしいので、真面目な日本人としては一安心である。

お兄さんは帰り際、うちの前の小道が行き止まりになっているのを見て「道、ないね」とのたまった。それは小道で伸び放題の木を放ってある、あなた方のせいでは? メキシコ、面白すぎ。


草むしり

2017年07月03日 | メキシコ 日常生活

午後スコールがある日が多くなって、庭の植木だけでなく、周囲の植物がことごとく元気になってきた。そういえば、昨年の4月頃、初めてメリダに降り立った前年10月末に比べてすごく緑がきれいになったと話したのを思い出した。とにかくどんどん目が出てどんどん伸びる。

で、草むしり。蚊が多いので、比較的少ない日中にする。一番暑い時間だが、蚊の餌食になるよりマシ。

日本でのイメージだと、草むしりとはいろんな雑草を取り除くことだろうが、ここでは草は芝生のみ。あとは、放っておけば結構大きくなる木の芽と、たまーに生えているマーガレットっぽいやつである。マーガレット…というかああいう花びらが多くて真ん中の色が違うヤツはメキシコ原産だそうで、煎じて飲むのは日本でいうカモミール茶。その芽もたまに出る。

その芝生だが、砂地の地面の下にびっしりと根が張っていると思われ、去年は家の建設中に結構退治したんだが、また出てきた。お隣さんにもお向かいさんにも斜向かいのココナツ園にも生えているので、種もいっぱい飛んできていただろう。

 これがひと月ほど前か。

手前もそうだが、左の木が植わっているところ、実は小道なんだが、よく見てもらうときれいな黄緑が広がってきているのがわかると思う。これが蚊の陣地を広げているし、放っておくとまた来年苦労するので、草むしりと相成った。芝生には2種類あって、一つはベントっぽい芝。こいつはトゲトゲの種から伸びるてくるらしく、小さいうちはただの草で、高さ5センチくらいになると横に広がって、10センチになると広げた茎が地面についてそこから根を張る。その辺りのステージで引っこ抜くと、根っこもザックリ…と気持ちよく抜ける。これで今年はトゲトゲが減るだろうから、毎年頑張っていけばいつかはなくなる。もう一つは高麗っぽいので、これは枯れた根っこから毎年伸びてくるのだと思われる。なのでザックリ…というわけにはいかず気分が悪いが、これも少しずつ減らしていけばいつかは・・・。

 2日かけてこれだけ。

手前の旗を立ててあるところの周辺と、奥の丸く坊主になっているところ。奥は車が通るのでぎっしり度は低いが、高麗が多くて時間がかかった。サボテンも植わってるので、気をつけて芝生だけ掴まないと痛い思いをする。

 庭も。

左側の緑の部分の右側。幅1メートルくらいに渡ってジェノサイド。畑(四角く囲ってあるところ)の中にもちょろちょろ芽が出ていて、そういうのを退治するのは以外と時間がかかる。奥の花壇も。ジェノサイドといえば、こういういらん植物も生存競争を生き残って伸びてくるんだろうか?

緑が豊かなのは本当に見た目に気持ちよくて癒されるんだが、いかんせん蚊や「放っておくと酷いことになる」という不安(というか将来の手間)という問題が付いて回る。しょうがないけど。