日本から連れてきた猫が死んでもらってきた2匹のメキシコ猫の1匹が死んだ。
1 匹目の墓の隣に、もう一つ。
1匹目と同じく、夜中に脱走し、次の日お向かいさんのテラスで遺体を発見した。
もらってきた2匹は姉妹だが、死んだ方は利口で運動神経も抜群だった。そのへんの日本のアクティブな猫なんか鈍臭く見えるくらい。1ヶ月くらい前から、脱走を繰り返していた。
メキシコでは、犬猫は大概放し飼い。メリダみたいな都市部だと、犬はさすがに門扉で囲まれた庭や駐車スペースから出さないが、猫はだいたい自分で散歩してる。
1匹目が脱走して車の事故か何かで死んだとき、友人知人はみんな「自分のテリトリーを学ばないとそうなる」と言った。家猫は、出るのが好きじゃない猫か、外国の最新情報(トンデモも含めて)が好きなインテリリベラルの飼い猫に限られる。
普段、犬の飼い方に関する疑問があるとき、面倒なんで日本語のサイトを見ることが多いが、ずいぶん過保護だと感じていた。もちろん犬にとって良かれというロジックなんだが「日本の住宅事情では」が基準なので、そう感じるんだと思う。
相棒は「猫は子どもの一時期出たがるが、それを過ぎたら大丈夫」という室内飼い派。筆者は、もうあれだけ出たがると、どっちがいいか分からん。死んだら可哀想なのは当然だが、檻の中感はどうするのか。それを過ぎたら…が諦めだとすると、それこそ可哀想なことこの上ない。
とりあえず、その点で意見が合うまで、1匹体制で行く。QEPD 。
チェレム村の足。
ユカタンには公共交通機関はバスしかない。メリダやプログレソだとバスのルートがたくさんある。車がないのは、一人暮らしの貧乏若者か、低所得世帯シングルマザーくらい。同じ低所得でも、父ちゃんが自営だと、ほとんどがオンボロ車を持っている。
ここで言うオンボロってのは、日本のボロ中古車とは比較にならない。絶対廃車レベル。ってか、車検通らない。
それはともかく、チェレムにはプログレソ行きのミニバスしかなかった。うちはチェレムの中心部からさらに先なんで、チェレムの西10キロくらいのチュブルナという漁村まで行くのじゃないと、この暑さの中、2キロ歩く羽目になる。
いや、日本も暑いでしょうが、気温湿度ならここも変わらない。店とか逃げ場がない分、命がけになる(それでも歩ってる人はたまにいる)。
が、とうとうミニバス以外の交通機関ができた!
正確にはタクシー(ってかミニバスも乗合タクシー)。前からちょろちょろ個人経営的なのはあった。
メキシコは商売を始めるハードルが低いっちゅうか、ネグロと呼ばれる無断&現金決済&所得税なにそれ美味しいの営業が珍しくない。これまではそういうのだったんだが、ユカタン人気で夏休みのビーチ客が半端ない状態になってきて、ついに組織化し組合を作ったらしい。
一応、各車のサインというか日本でいう何々交通みたいな名前は同じように書いてある。手書きだけど。
ユカタンによくあるパターンのタコス。
チキン丸焼きの肉をほぐしたのと紫玉ねぎの酢漬けとハバネロのサルサ。
ちなみにハバネロはユカタンの特産物で、今年「ユカタン半島で採れたものしかハバネロを名乗れない」という、シャンパンとかカマンベールみたいな紛いもの排他権利を獲得した。
他国の様々な権利踏みにじりを放置してそういうことをするのは、都会の強烈リベラル。