村の漁師の仕事の仕方がだんだんわかってきた。この村には漁師が船を泊めているところが2ヶ所ある。1つはラグーン側で、ラグーンをぐるっと回ってプログレソの方から海に出る。
もう1つがどういう仕組みなのか今ひとつ謎だったんだが、こないだタコを買った友達に聞いてようやく分かった。
漁師の桟橋という名で呼ばれているが、桟橋はなく、普段行くビーチと変わらない。漁師が帰ってくるのを待つ間、泳いだりボケーっとしたり。
プログレソからうちの村、そして隣村まで、海岸線はずーっとほぼ真っ直ぐで、入江とかみたいなものは何もない。幅が狭いのでイメージは違うが、要は九十九里みたいなもん。うちのあたりから海岸線沿いに2キロくらい東、村の中心部のあたりまで行ったところにある。
漁師たちは、犬の向こうに見える三輪自転車で家からここまで来る。
桟橋とかは一切ない。船そのものは砂浜に上げるか錨を下ろしてある。上げてある船の方が多い。盗まれないように取り外しておいたエンジンと燃料タンクを家から自転車で持ってくる。船の場所はなんとなく決まっているらしい。
朝7時半頃に来て準備をして漁に出ていく。無線やレーダーなどといったものは何もない。携帯電波ってどのくらい飛ぶんだっけ? おそらく、お互いが目に入る距離を保ってるんじゃないかと思われる。
ビーチで待っていると、漁から帰ってくるときはまずモーターの音がかすかに聞こえる。水平線に船かな?と思われるものが見えてから、接岸まで20分から30分。船からは、ウォーターフロントの家の色を目印に戻るんだと思われる。
普通はエンジンをかけて戻ってくるんだが、ビニール看板を帆に見立てて風を利用して帰ってきた船。
タコ漁から帰ってきたところ。だいたい2時から2時半に戻るそうで、その頃になると村から助っ人(ランニングか半袖)が集まってくる。
先に戻ってきた漁師(長袖)も一緒になって手伝って、船を砂浜まで上げる。水揚げは大きい保冷ボックスに入れてくる。あまり多くない。日本で今日は大漁といって帰ってくる釣り客程度。
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ホリデーシーズンが終わったので、朝と夕方2回、100メートルくらい先まで船を出して魚を獲るおじさんがいる。毎日なんだから彼も漁師なんだと思う。30センチくらいのアジやらフエダイやらを獲って、ペンキを売ってたバケツに入れて帰っていく。
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先日も1回、全部で6匹沈んでいた日があった。ノルテと呼ばれる寒波が来る予兆。
ああ、わたしも浜で投網を打う練習をせねば。。。
冬はほぼ毎日赤く染まる。