運転免許が切れるので更新に行ってきた。ユカタン州の免許、は犯罪抑止目的か有効期間が短いほうが割安になっている。2年3年5年とあって当然安いほうがいいんだが、手続きするのが面倒くさいので前回から5年にした。ちなみに2年モノでは引退者割引にも申し込める。面白いから1回やってみたが、メリダの決まった公安まで行かなきゃならなくて面倒なんで、2年ものはその時きり。
更新手続きだけなら、州の公安や政府のワンストップサービスみたいなところでできる。
今回は住所に変更があるので、通常の更新より提出書類が多い。調べたらなんと、外国人は住所証明(公共料金の請求書など)以外に移民局発行の手紙が必要だという。免許更新は銀行やその他の手続きより居住の証明が厳しく、本人名義の書類でなきゃダメ(公共料金を払っている親の元で暮らしている若者などは親子証明も出さなければならないなど)。なので、前回も移民局の手紙を入手したんだが、前回はプログレソに移民局ができたばかりでえらいラクだった。
今住んでいる南部の村の管轄はメリダ。かつ、移民局自体が以前と違って予約しろとか手続きによって曜日が違うとかそのくせ朝の7時に行って並ぶとかとても面倒くさい。
ところで電気利用の申し込みとか銀行での手続きあれこれとか、田舎では諸事ゆるい。それでまずは、移民局の手紙なしで隣村にあるワンストップサービスに行ってみることにした。南部のこの辺には外国人なんかほとんど住んでないんで、追加書類のことなんか知らないと期待してw。第一、更新もせずに乗ってる輩ばっかりな田舎、行きさえすれば都会みたいに「提出書類に文句言われる」とか「担当者によって言うことが違う」とかメキシコあるあるのイライラもなく好意的に処理してくれるんではないか。まぁ、ダメだったらしょうがないからメリダまで行くつもりで。
ワンストップサービス。
窓口が4つ。3つは出生証明書などの発行らしく、残りの1つが免許更新専用カウンターだった。入ったらすぐにこっちこっちと呼ばれた。とてもにこやかに、まずは電気料金の名義人になっている相棒分。書類チェックはあったが、メキシコ人と同じで移民局の「い」の字も出ない。視力検査もなかった。指紋を登録し直して、写真を撮って、ほんの5分で新免許受け取り。
わたしは水道料金の領収証を持っていったが、うちの村の水道局の書類は提出先によっては住所証明として認められない。免許更新に対してもダメで、うちの村の役場で「この人は本当にこの住所に住んでます」という手紙を書いてもらえと言う。一旦村まで戻って入手して、そのままワンストップに戻って提出して、同じく5分で完了。
いやぁ、メリダの移民局まで行かずに済んで助かった!www
「医療移送車」
メリダまでの自動車道などで見かけて、看護師などの通勤バスかなと思ってた。村役場の前に停まってたので聞いたら、患者用だった。メリダの病院までの無料送迎バス。前もって診察がある日の乗車を役場で予約しておく。メリダ市内のどの病院まででもOKで、その日の予約者の行き先によってバスのルートが決まるらしい。
確かに村での移動はバイクが主流で、メリダまでとなるとちょっと厳しい。けど親切ですよね。ところが医者嫌いのマヤ人、村の保健所で「いい病院で検査したほうが…」とか言われても断る人が多いし、いざ大病となったら家族親戚で助け合うんで、乗客はあまりいないらしい。
一瞬、どんな感じか乗ってみたいと思ったが、てめえの具合が悪いときに他の病人と同乗するのも気が進まないから、多分乗ることはないであろう。
電気料金請求書配達車。
前に来たとき(この記事の中ほど)は、運ちゃんが降りてきて手渡してくれたので気が付かなかったが、後部座席に請求書の束を載せている。これでトコトコ配達してくれる。メキシコは電気公社で民間じゃないんだが、こちらも都会だったら信じられない手厚いサービス。とはいえ、公社じゃなくて村役場のサービスかも。
告知専用バイク。
こちらは民間。いつどこそこで肉を(落として)売るとか果物を買うとか集会があるとか、村のお知らせを流して回る告知専用バイク。村役場の「いついつ食料配布支援がある」とか「クリスマスツリー点灯式典がある」などのお知らせを流していることもあるので、公共インフラと言える。昔スペインに、知らせがあるから集まれと役所の前で音楽を奏でる職業があったらしい。それと同じく、文字を理解しない人向けに始まって、以後定着した習慣だと思う。
聞いてるとアナウンスの声が3種類(3人)くらいなんで、3社あるんだろうか。村中を走り回ってる人は大体シャイなんで、喋って録音する役の人は別にいると思われる。ちなみにメキシコ人って喋るの得意で(聞くの書くの読むの苦手w)一般人でも人前で結構上手に喋るが、このアナウンスは煽りっぷりといいプロの声優レベルである。
写真のバイクにはプブリモト(広告バイク)2と書いてある。結構いい商売なのかも。