ふと気づいたら、1ヶ月も放ってあった。石油エネルギー大学の授業が始まって以来、結構忙しい。ここのコースは、飽きっぽいくせに成果を期待しまくるメキシコ人(ユカタン人?)の好みに合わせて言語センターが考えたもの。文化を学びながら、ゆっくりと言語を学んで、おやつも出てくる…というもので、仏語、独語、日本語とマヤ語がある。
最近知ったんだが、仏語コースなんかおやつは毎回テキトーなスイーツでごまかしていた。その代わり、言語のほうは日本人からすると方言程度の違いしかないので、テンポが遅いだけで通常コースと変わらない内容らしい。
日本語はそうはいかない。1回2時間の授業が8回程度では、平仮名/カタカナと挨拶、あとちょっと…くらいで終わってしまう。なので言語の特徴に的を絞ってテーマを選んで、それを文化と掛け合わせ、かつ関連した食べ物を出している。手前味噌だが、すっごく魅力的だと思う。
言語部分の準備はどうってことないんだが、文化紹介のビジュアル材料を集めるのに時間がかかり、かつ授業のある火曜日の昼間はおやつ作りで潰れる。ものによっては別の日に試作も。でも楽しい。
平仮名/3種類の文字の歴史と使い方/寿司(すしと書けるようになるので)
大都市には仕出し弁当もあるらしいが、ここではもちろんそんなものはなく、プラ皿は山のように売られているものの箱形状のものがない。コストや手間を検討した結果、イベントで Mochi を売ったとき箱を作るのに使った残りの紙で工作と相成った。
一方、倶楽部では、世界ニッポン行きたい…の撮影隊が来た。日本行きをゲットして一躍有名人になった友達(メキシコ大衆食堂)に、取材が来るらしいと話したら、善良素朴な彼らがFBやらインスタで「メリダ人! みんなにもチャンスあるかもー!」と発言してしまい、あわよくば組が倶楽部に押し寄せた(笑)
弁当なんか詰めるだけやろ…と思うのは日本人の感覚だと、今回知った。キャラ弁にも幕内にもならないような中途半端な弁当だが、中身が日本食なこともあって、満足してもらえた。
チェレム村には、ホリデーシーズンがやってくる。
こないだ泥棒に入られたので「よく見えるように」だそうだが、誰かに見ていろと言いたいのかw? 庭の真ん中にある井戸が、貞子の井戸そのもので、夜見ると怖い。
その小道は木が育ち放題でまったく通行できないし、行き止まりというかつまり木が生えてるせいで寸断された状態になっている。だからうちの目の前を他人が通るということがほとんどなく、防犯上、とてもよろしい。うちは、隣とその隣の2軒の土地をちょいとごめんよってな感じで通らせてもらっている。その代わり、自分の別荘の近くに誰かが住んでるのはとても安全…と感謝されているので、前の家もそれを期待したらしい。
今度(また)、日本から来る友達がなんとお茶の先生で、メリダ初の本格茶会が実現する。そのため、茶菓子を試作した。アテという名の羊羮みたいな菓子があるので、それをきんつばにしてみた。でも、彼女がメキシコの黒豆で作ったアンコという案が気にいったらしく、多分まんじゅうあたりに決まると思う。きんつばはまたの機会に活用する。