新居での作業について報告していく前に、不便だった借家についても記録しておく。
目の前はよくバイクが通る、埃っぽい道。お向かいさんちもすぐ目の前だし外から中が丸見えなので、棚で目隠しをした。ついでに玄関スペースになるように、間仕切り代わりにもしていた。
入ってすぐに四角いスペース。その奥の方に、
テーブルを置いただけ。流しはない。日本倶楽部で使っていた簡易ガスコンロだけ置いて、どうしても出前が嫌なときご飯を炊いたりしていた。
このスペースの脇にふた部屋ある。ちなみにどの窓にも泥棒よけの鉄格子はあるが、網戸はない。
西日が当たって暑いのなんの! 最高で室内気温38.8度を記録した。風通しも悪い。ってか、この家自体、建てる方角を間違えていて、風は一切抜けない。蒸し暑い。雨季に入ってからは一日中じっとり。
新居で解くとき、虫とか入ってそうで怖い。
力を入れないとこの鉄格子の扉が開かない。
左にあるのが、トイレとシャワーの離れ。入るとき草ボーボーだったのを、草むしりして、転がってたブロックを 並べて置いて通路にした。少しはマシになったが、靴を履いたまま入るシャワーってのが、こんなに不快だとは知らなかった。
屋根がないと暑いのと、こいつは雨が嫌いなので。おかげで床が泥でデロデロになる。シャワー浴びるとき、泥で床に足跡がついたりして、汚いところでシャワー浴びてもすっきりしないということがよくわかった。村の若い子はビッチリ化粧したりしてるが、部屋の鏡使って…とかなんだろうか。寝室がないマヤの部屋なんかだと、やっぱり外の水場でってことになるんだが、よくこんなデロデロなところで化粧できるなと思う。
湯は出ない。水だけチョロチョロと出る。冬は辛かった。
海辺の家で不具合が出始めて、買い手の米人から指定された「犬小屋の撤去」を手伝ってくれた村人にあげたので、こっちに来てから新しく買った。水をタンクにあげるポンプ用しか電源がないので延長コード、洗濯機用の蛇口がないのでシャワーからホースを伸ばして使う。
こちらはタンクでなく水道局の送水管に直接繋がっていて、朝から3時頃までの送水時間以外は水が出ない。
トイレの脇にある洗面台は小さくて水量も少なくて、カップだけならともかくコーヒーメーカーのポットなど大きいものは洗えない。毎日ここでしゃがんで洗った。雨が降っても。
というわけで、不便な借家の記録でした。新居に引っ越してとりあえずキッチンの流しやトイレの洗面台が使えるようになっても、手が汚れたりすると「ああ、あの固い鉄格子のドア開けて出てくの面倒臭い」と思って、それから「いや!もう流しあるじゃん!洗えばいいじゃん!」と気づくのに3秒くらいかかった。恐るべし、水で不便することの後遺症。