La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

ハリケーンと海のぶどう

2021年08月28日 | 設備/外構/庭

今年初のハリケーン通過。

去年はユカタン半島北上のやらルートが変なのも含めて大きいハリケーンに4回襲われ、散々だった。今年も年初に、大西洋では去年並みに発生するとの予報が出ていて覚悟はできている(しょうがないもん)が、とりあえず1番バッターはどうってことなかった。

雨が少なく、通過してったその日だけは風がまあ強い程度。

大西洋のハリケーンというのは、カリブ海を通ってメキシコに来るかアメリカに行く。大災害になったカトリーナなんかもそう。なのでだいたいアメリカのナショナルハリケーンセンターのサイトをチェックしている。そこの風速表記はノット。近づいてくると、ユカタン州やプログレソ市のニュースというか政府発表を見るんだが、それらの風速表記は時速。

風速比較表

毎回暗算するのが面倒なので、作った。さすがに還暦近いと、これでだいたいの大きさが分かる。ついでに言うと、うちの両親は伊勢湾台風をもろ体験しているので、この表のスーパーハリケーンなるものがどの程度かよく分かる。

今回は、水害もあるにはあったが(どのみちメキシコでは大雨のたびに道路が洪水状態になる)、強風で倒れたり傾いたりした電信柱や電線もろとも倒れた木が大きな被害だった。つまり、停電。そうでなくても人口がめちゃくちゃ増えてキャパオーバーなのだから、ハリケーンが去ったからといってすぐには復旧しない。

 うちの近くの電信柱。

近くのエアビーの電信柱の傾きもそうだが、直そうと思ったらこういうふうにジャングルを切り開かなければならない。アクセスがいいのは、村の中心部と幹線道路、大きめの小道だけ。ちょっと奥まってると、こういう状態である。

が、そのわりにうちは大丈夫で、通過中の8時間くらいと、復旧工事中のためと思われる3時間くらいの2回、停電しただけだった。水道も問題なし。

 

 海のぶどう。あのぶどうとは別の植物。

今年は当たり年である。毎年4、5回実をつけて、8月にだけ熟す。でも、毎年同じじゃなくて、なぜか年によってバラツキがあり、かつ個体によっても違う。つまり、今年はこの木が豊作で他のはダメ、次の年は逆…なんて感じ。

 ジュース。

 ジャム

今年は豊作だからジャムはガンガン作って保存しておこうと思っていたら、意外と収穫できない。当たり年な上に周りの土地でやたら木を切っているため、鳥やら虫やらがやたらと来て食べていくのである。やっぱり完熟した実が美味しいんだが、よく見るとプツンと小さい穴が空いていたり。

 検察側証拠品。

 鳥がやたらと巣を作る。

 大きい蜂も来る。

 小さい蜂は、鳥の食べさしを。

そうだ、おまけにハリケーンで大きな枝が一本折れたんだった。どのくらい収穫できるか、今後1週間が勝負。


ピッグ・ビーチ

2021年08月19日 | ユカタン諸々

プログレソ市が面白いことをしていた。

 ピッグ・ビーチ(ビッグじゃありません)

1ヶ月ほど前、エコ警察に「出産直後の豚が捨てられている」と通報があった。エコ警察はゴミ捨て犯の検挙だけでなく、民家に出てきた蛇やスズメバチを駆除したり、動物虐待(全般)やウミガメの産卵を邪魔するような行動を摘発したりする。

母豚は死んでしまったが、子豚は生き残った。

 あるビーチへの入り口。

ここは長いあいだ木がボーボーでゴミだらけだったところで、今回のために更地にして、海に近いところに豚小屋を作った。拡大してもらうと、奥の方にちょっと見えます。

 こんなの。

 子豚たち。

 海で泳ぐ子豚たち。

 こんなところ。

 を作ってご満悦の市長とエコ警察。

子豚を助け、ゴミだらけの土地を活かして観光名所を作ったわけです。大きくなったらどうするんだろ?と思うが、盗んで食べる奴がいるかもしれないから心配ないのか。

(写真は全て、市長のFBより)


ニームの蟻除け

2021年08月16日 | 設備/外構/庭

ここは蟻天国。メリダにも結構いたが、田舎な分多いと思われる。家も敷地も大きいのですぐ入ってくるというわけではないが、食べかすなんかには注意していないと行列を発見する羽目になる。まぁ、建設工事の品質の問題で隙間だらけの家なんで。大きさも色も様々で、奴ら間ではきちんと共生が成り立っている。

せっかく植えた植物もやられてしまう。これまで、内陸部ではガンガン育つらしいアボカド・マンゴー・パパイヤだけでなく、海辺でも大丈夫なはずのメロンもやられた。相棒が植える木とか花も、大きく育つまでは要注意。

引っ越してきてすぐ、相棒がインド栴檀というミラクルな木を見つけたと1メートルくらいの苗木を買ってきて、植えた。なにやら、人や作物に害を及ぼさないのに防虫効果があり、健康にもいいとかインドでは枝で歯磨きをするとかああとかこうとか。つまりとっても有用らしい。

 1号。

4年前に買ったときは、1メートルくらいの苗木。あまり育っても困るんでてっぺんは切ってあるそうだが、今、高さ4メートルくらい。もちろん、枝はしょっちゅう剪定する。

 種から発芽させた5号。半年で高さ70センチくらい。

ここの蟻に葉っぱを齧られてなかなか育たなかったが、ついに今年の春、相棒の忍耐が勝って1号が花を咲かせ実をつけた。せっかく実がなったので改めて調べて、蟻除け剤を作った。日本語のサイトでは(バカ高い)オイルがどうのこうのと言ってるので、田舎に住んでいるっぽいインド人の動画に従った。

 木になってるときは、一番左の緑色、熟すと黄色くなる。

完熟すると地面に落ちるはずなんだが、これまではとんと見かけなかった。鳥が持ってくんだと思って諦めて、春に落ちる前の実を収穫して乾かし、種を取り出して、砕いて水に漬けておいた。

あんまり期待してなかったのが、撒いてみたらなんと!蟻が消えた! これは実を無駄にせず真面目に取り組む価値あり!

…と思ったら、蟻除け効果を確認したその翌日、なんと地面に落ちているのも発見。信じてもらえないかもしれませんが、ホントにこれまでは見つからなかったんですよ。植えて1年目は蟻との戦い、2年目3年目と背丈が急成長、4年目に花が咲いて実がなったんで、人知の及ばないことはいくらでもあるんじゃなかろうか。

 拾って種だけ取り出す。

 砕いて水に漬けておく。

瓶底の大きさ直径10センチ弱なんで、150mlくらいでしょうか。これを4リットルくらいに水で薄めて撒く。ビックリの効果であった。おそるべし、ニーム。

 

 隣家の隣の松(伐採後)

 材木にする。

片持ちの階段部分のひび割れが大きくなってきている気がするので、補強柱にする。カラマツだけど、ないよりましだと思う。サイダーよりは役立ってくれるはず。

 

 逆隣の豆の木。

逆隣は売りに出していて、うちとの境に見苦しい囲い込みを作った。3メートルおきくらいに丸太を地面にさして、鉄条網でつないである。で、その囲い込みを作るために、うちの土地側の枝を全部切り落としてしまった。テメエの土地と違ってうちは管理が行き届いているので、こっち側から作業したほうが楽なのである。

この豆の木には蛍がいっぱいいたんだが、サイズが半分になったら全然来なくなってしまった。去年までは7月8月と毎晩たくさん飛んでたのに、今年はまったくいない。残念。

 朝焼け。

ここんとこ朝からピーカンだったので、焼けるのは久しぶり。


初汲み取り

2021年08月07日 | メンテ/修理

夏休み真っ盛りで、人は多いしうるさいし。

メキシコ人は声が大きい。そしておしゃべり好き。コロナの状況が日本より悪いのはこの点も大きいと思う。音楽もガンガン。

来ているのは主にバケーション客で、それとは別に今年は、コロナ感染者の多い都市を避けて臨時で住んでるメリダ人もいる。そしてプールを作って大喜びが継続中の隣家。あと、今年はコロナ対策で、プログレソのビーチが夏休みのあいだ週末だけ閉鎖されている。だから本来プログレソの近くに泊まるはずだった大勢が、東西の村に場所を変えて来ている。それも、去年よりはるかに人が多い理由。

 プログレソでは障害者サポートイベント。

スタッフがきちんとついて、海に入ってもらうというイベントで、メキシコ国内の他のビーチでもやっているらしい。閉鎖されて人がいないので気持ちよさそうだけど、もしかするとワイワイとしたビーチに行きたかった人もいるかも。でもまぁ、いいことだ。

 

 予備ポンプのオーバーホール。

うちでは以前の苦労(4ヶ月の断水)が嘘のように、水がちゃんと来ている。が、いつ問題が出るかわからないし、周りの別荘は平日いない分管理も難しいということで、このポンプは近所の助っ人なのである。

 

 隣の隣は、隣との間の大きい松の剪定。

隣と隣の隣は姉弟で松の木の木陰も共有しているが、日本の松と違って葉が落ちる量が半端ない。プールを作ってゴミに困った隣がお姉さんに少し切れと頼んだんだと思う。少しどころか豪快に枝を切り落としていた。

で、松といえば松竹梅的にありがたく思っちゃうのが日本人で、さっそく松葉をもらってサイダーを仕込んだ。実は前回は黙って葉っぱをもらって作ったんだが、彼らにとっては剪定ゴミなんで、もっと持ってけ…と言いたそうな顔をされた。

  

サイダーと言いつつ、微炭酸。口がきちんと閉まる瓶を使ったら、もっとガスが強くなると思う。爽やかで美味しい。

 

美味しい話の後で申し訳ないが、

 バキュームカー。

 汲み取り作業。

道を間違えたのか、うちの目の前の小道でUターンに苦労していたので、回収日に出していたゴミバケツの位置を変えるついでに声をかけた。

ここの浄化槽は基本土に還す方式で、うちの建設を請け負ったLさんからは「死ぬまでもつ」と言われていた。田舎の婆ちゃんちはポットン便所だったが、子供だったからよく覚えてないし、ネットで検索しても日本の浄化槽はこんなに原始的じゃないようで、よくわからない。けど、以前このあたりをバキュームカーが走ってるのを見たことがあったので、やっぱり汲み取りが必要なんだろうなぁとは思っていた。

運ちゃんに聞くと、もたせばもつが、去年のハリケーンで水位が上がったし、歯垢と歯石の関係みたいなことがあって、長年放置するのはよくはないらしい。運ちゃんが「今タンクが空だからできるよ」と言うので、お願いした。業者数字だが、運ちゃん推奨は2年ごとだそうで、Lさーんという感じ。

 

ところで、テングサか⁉︎と思って以来、海藻研究にはまっている。①上手くすれば入手不可な食料品をゲット、②まだ食料品じゃないから捨てても後ろめたくない、③コストゼロ…などの理由で、自由研究にはもってこいなのである。ただ、メキシコ湾なんで、日本の海岸で拾うようには上手く行かない。

だから研究を続けてる(記録は別ブログでしっかりとっている)んだが、ここでは海藻ラビリンス以降、生で食べるのでなく食品的に成功した品を。

 ジャマイカン・シーモスドリンク

 コーヒーゼリー

 板海苔を作ろうとしたがダメで、代わりに枯山水

 餅