<本日の工事>
① 細かい部分のペンキ
② 三和土と洗濯場の床タイル
③ コンセント取付
④ 浄化槽と浄水槽の蓋
引越しを明日に控えて、ハイ、まだ工事してます。
室内より明るい色のタイル。ヘンかなとも思ったが、最初に室内の床タイルを選んで、その後Lさんに「違う色にするだろ?」と尋ねられたときにはあまり選択肢がなく、まあこれでいいや…と。外は白くてキレイな砂地(になる予定)なので、かえっていいかもしれない。
とにかく、ここまで来たら「すきま作業」ばかりで、弟君以外は全員、常に何かしら見つけて片付けていくという感じ。
その辺の木材などを拾い集めて型枠を作り、鉄筋を切って張り、セメントその他を混ぜてコンクリを作り、バケツ缶で運んで流し込むまで、すべて一人で黙々と。実は戦線離脱したとき「悩みがあるのか、夜中に一人で泣いていた」なんて話も聞こえてきたが、復帰した途端にこの活躍。
考えてみれば、今は細かい部分のタイルを張っているマヤさんも柳沢君も、タイルの目地を詰めているホセ君も、みんなあのデカイ割栗石を運び、ブロックを積み、屋根の重たい梁を乗せ、コンクリを打っていたのだ。大工さんが一人で家を建ててしまうのと同様、ここでは彼ら、スペイン語でアルバニェル(訳は大工だけど)が一から始めて家1軒建ててしまう。いろんなトレードが出入りする大きな現場もすごいが、職人のすごさはまた格別。
さて、今日は半ドンで、いつもよりは少し遅いもののやっぱり3時すぎにはお開きになった。明日フルに働こうが、来週我々が生活し始めた横で働こうが、土曜はそういうことらしい。最後にLさんと親方と「明日からは誰がどこで寝て…」なんてことを話したんだが、ホセ君に「いつから住むの?」と聞かれたので、竣工予定が今日だったなんて、Lさんと親方しか知らなかったのかもしれない。
ちなみにホセ君は今夜、奥さんと息子と生まれたばかりの赤ちゃんと一緒に現場に泊まる。夕飯の買い出しにうちの車で村の中心部まで往復してもらえるかと頼まれて、後部座席に乗ってもらったら、Lさんのトラックの荷台で帰る他のみんなに「VIPだ!VIPだ!」とからかわれていた。
<本日の工事>
① キッチンカウンター(続き)
② テラスの細かい部分(続き)
③ 電気配線(続き)
とはいえ、目的は虫返しじゃなくて「角がちょっとカケても問題ないように」だという。木材に半分に切ったPVCパイプをつけて型枠にしている。
さあ、先週も今週も「完成にはほど遠い状態」に見える現場写真を紹介し続けてますが、いよいよ今週末は引越しです。冗談だろと言われそうですが、もう借家は出ると連絡済み。
ちなみに明日の土曜日、水道をつなげる人が来て、コビーさんがシャワーとトイレは繋げてくれると思う。どうせ飲み水は買ってくるので、キッチンはもう少し先でも問題なし。洗濯は、ここではキロいくらで洗ってアイロンかけてくれるサービスがポピュラーで、チェレムにもあちこちにあるので問題なし。
電気、来てません。Lさんは、水道をつなげる手はずを整えてホッとしたのか、おそらく忘れている。水道よりは簡単なので、まあ月曜か火曜には来るだろう。それまでは、裏の家から分電盤まで延長コードで引いて何とかする。ブレーカ−1個分のエリアしかつかないけど、まあキャンプだと思って。蚊対策を兼ねて焚き火をしたらロマンチックですよ、奥さん。
我々以外の全員「正気か? 大丈夫か?」と思っていることでしょう。でもここ(借家)に来たときも、ベッドがなくてダンボールを重ねてその上で寝た。今回は、おそらく現場の誰かも仕事が残って泊まると思うんで、楽しいキャンプになるさ!
<本日の工事>
① 1階屋根のペンキ下地
② シャワールームのタイル(続き)、洗面台
③ テラスの細かい部分
④ 東面の壁のペンキ
その後、ホセくんが目地を詰めていく。
一つは2階の屋根の上、一つは浄水槽の中に据え置く。
近所の犬が散歩に来た。こいつはここで現場のみんなの残飯にありつけることをわかっていて、うろうろ歩き回って確認して(何かあれば食べて)から、去っていく。他にも、6匹くらいで徒党を組んだ散歩組もいる。それがみんな同じような犬で、村の中心部をうろついてる犬や、メキシコ人の家で飼われている犬もみんな同じような犬。おそらく外人が飼っていたレトリバーと交配してできた子供たちだと思う。うちでも防犯用に犬を飼うつもりだが、まずはわざわざ飛行機で連れてきた猫を新居に慣れさせなければならない。
<本日の工事>
① 1階屋根のペンキ下地
② 照明器具・扇風機の取り付け(続き)
③ シャワールームのタイル
④ 浄水槽(続き)
1階屋根は、下地第3弾だと思っていたものが防水で、本日はペンキの下地。
とにかくあちこちでいろいろ進んでいるという感じ。今週末には入居する予定なので、当然と言っちゃぁ当然。
結局、水道を引く件は昨日の予定通りに進み、ほっと一息。現場の工事は早いので、繋げる人が来る土曜日にはすべて完成して通水を待つ状態になると思う。
ちなみに、水道を引くのに区役所に2600ペソも払わなければならない。繋げる人の代金はまた別。2600ペソは単に使用契約代で、日本も使用料に転嫁されてるだけなんだろうが、別に取られるとなるとずいぶん印象が違う。ここでは水道水を飲めないので、「ライフライン=基本的人権」的な考えがないのかも。
<本日の工事>
① 壁のペンキ塗り(続き)
② 1階屋根のコンクリ第3弾(続き)
③ 1照明器具・扇風機の取り付け(続き)
④ 浄化槽(続き)と浄水槽
なんと、タイルの上にメンディングテープが貼ってあった。作ったり壊したりまた作ったりしてるし、あちこちにモルタルやペンキがくっついていて、とにかくやり直しを厭わない(無駄が多いともいう)人たちなので、ちょっとビックリした。それこそペンキくらい剥がすのは簡単だと思うが、なぜここだけ養生する?
傘の上の穴は高さを間違ったためで、もちろんこれから埋めてペンキを塗る。
手前が浄水槽で、奥が浄化槽。浄化槽は、先週穴だけ完成していたところへ、柳沢くんがブロックを積んだ。柳沢くんのブロック積みを見るのは初めて。
一方、浄水槽は、休暇シーズンになるとほぼ水が出ないらしく、2階屋根の上に置くタンクだけでは貯水量が怪しいので作ることになった。あと、一旦貯めてポンプでそのタンクへ送る方式にして、水圧が低い問題も解決。
ちなみに、今日の時点でまだ水道は来ていない。こちらも、現場が始まったときからずっと、裏の家の井戸を使わせてもらっている。ここはつまり電気も水道も来てなかった土地で、だから安かったわけですね。
それはいいんだが、新たに水道を引けるのは土地の所有者だけで、かつ市役所で正規に手続きをすると開通するまでに6ヶ月かかるという。Lさんはひと月ほど前、そのあたりのことを確認し、実際に水道工事をする人を見つけて、市役所への申請のみ(許可なし)でも工事を始めてもらうという話はつけていた。が、我々の「水道は大丈夫か? 電気は大丈夫か?」という質問にも「ダーイジョーブ! 話つけてある。簡単簡単!」と答えるだけで肝心の手続きをすっかり忘れていた。
先週、ようやく動き出したものの、市役所への申請に土地所有者の委任状が必要だの、なのに登記に時間がかかっていてまだ名義が変わっていないだの、ところが前の持ち主であるおじさんがメキシコシティに旅行に行っちゃってるだので、あっという間に今週になってしまった。
が、悪びれない。我々が「今週末に引っ越す」と言い張らなければ、延び延びになっていたに違いない。現に、ここ数日、誰それと話してこうなったと報告してくるたびに「ドイタスマステ」とのたまった。覚えたての日本語を使ってチャチャを入れて安心させるつもりだろうが、何が「どういたしまして」だ。テメエがのんびりしすぎてるからだ。前に、メキシコの建設事情を説明しながら「けど俺が何とかしてやる(インターナショナルクオリティを知ってるから)」と自慢していたが、やっぱりメキシコ人はメキシコ人だった、ハハハ。
とにかく、明日市役所に行って開通の契約をし、その実際工事をする人は土曜日に来るという。1日で終わらなければ、とりあえず管だけ繋げといて、後日地中に埋めるという。水さえ出てくれれば、もう何でもいい。
<本日の工事>
① 壁のペンキ塗り(続き)
② キッチンカウンター(続き)
③ 1階屋根のコンクリ第3弾
④ 照明器具・扇風機の取り付け
屋根とは違うコンクリと言われていたが、なんか紫色の粉に覆われていてよく分からない。駐車スペースなどでたまに見かける仕上げで、色はLさんの好みなんだと思う。最後にどうなるのか、楽しみ。
スラブと傾斜つけで終わりかと思っていたら、壁と同じく漆喰でもう一層。
日本だと、安い照明器具ならはめられるシーリングが天井についているか、照明器具屋が取付までやってくれることが多いと思う。うちのはほとんど壁付きだし、ここでは電線が飛び出た状態で工事は終わりだというので、早めに器具を手配して、コビーさんにつけてもらうよう頼んであった。どんな金具を使って重い石製の傘をブロック壁に固定するのか?なんて詳しくないので、彼らが現場にいるうちにやってもらったほうがいいだろうと。先週の金曜日に、一緒に取付用のアンカーを買いに行った。
扇風機も、重いし電灯とモーターとリモコンの配線があって大変だろうと分かっていたので、同じく頼んであった。今日コビーさんの仕事を見ていたら、めちゃくちゃ面倒。頼んどいてよかった。
面倒なのは、やたらと細かいパーツに分かれているから。どこかがイカれたときに開けて直しやすいようになっている。日本みたいに、とっとと捨てて新しいものに買い替えるなんてことはしないのだ。米国製だったけど。
ちなみに、まだ電気は来ていない。現場が始まったときからずっと、裏の家のを使わせてもらっている。Lさんの話では、今週中に開設の契約をして電信柱を立てるらしい。ってか、今週末はもう引っ越しだ。電気ないと困るんだけど。。。
<本日の工事>
① 壁のペンキ塗り(続き)
② テラスの壁の下地第3弾
③ 1階屋根のコンクリ第2弾(続き)
④ キッチンカウンター(続き)
昨日、風邪気味と言いながら上半身裸だった弟くんは、病状が悪化したようでいつになく無駄口なし。兄貴のLさんが休ませてくれなかったからと本人は言い訳するが、風邪気味だから気をつけるとかはなかったもんなぁ。そして具合が悪いと静かなところは、まるで子供。
こちらは薬が豊富で、市販薬のテレビコマーシャルはとても賑やか(北部の都市には米国から買いにくる人もいる。手術などもそうだが、あちらと比べるとずいぶん安いらしく、メディカル越境はけっこう一般的)。薬剤師のほかに医師がいる薬局もあって、ちょっとした診察をしてくれて40ペソくらいらしい。ところが社会主義国家なので、サービスの質を問わない限り医療費はただ。常に金欠病の弟くんは、市販薬を買うなどあり得ないチョイスだという。が、保険証を家に忘れたので指定の病院に行けず、具合が悪いまま現場に来た……と。かわいそうなんだか抜けているんだか(笑)
今日になって、屋根の南東角部分は「予定通りの傾斜をつけるとコンクリをたくさん使って重くなるので、逆の方向に傾斜をつけたい」と、親方とLさんが相談し始めた。第1弾はこっちから打ったので、最初は力が入っていたのが徐々に薄くなっていったのか?(あるいはあんまり考えていなかったのか) 問題は、傾斜の向きを変えると、ここの部分だけ予定していた排水管に雨水が流れなくなること。他の雨樋はすべて壁の中に隠しているんだが、1本だけテラスの柱に沿うように配管してもいいかと尋ねられた。Lさんの好みでそうしたことなので、こちらは構いませんよ。
そういうわけ(屋根の傾斜)で親方は忙しく、午前中に鉄筋を張った後はこちらは進まず。でも作り方は階段と同じ、普通の片持ちということがわかった。今日、足りなくなってきた砂利をLさんが買ってきたので、おそらく明日、コンクリ打ち。
<本日の工事>
① 壁のペンキ塗り(続き)
② テラスの天井の下地第3弾
③ 1階屋根のコンクリ第2弾
④ キッチンカウンター
コンクリ製の台の上にタイルを張る。リビングの仕切の本棚は、どうやって作るのか見学する前に完成していたので、今回は見逃さないつもり。が、屋根のコンクリ第2弾が始まって、念入りに傾斜を付けるのは親方の仕事なため、本日はここまで。
第1弾が結構すぐいっぱいになってしまったので、今度は大きめ&深め。ここは前より掘りやすかったようで、コンチュラ(貝殻などが埋まっている硬い層)に達した。
最初はただの焚き火だったのが、ブロックに鉄筋を渡したものになり、どっかから網を調達してきたと思ったら、なんと本日は本格的なかまどになっていた! 新マヤさんの料理人としての執念。
<昨日の工事>
① 壁のペンキ塗り(続き)
② テラスの天井の下地第2弾(続き)
③ 2階屋根のコンクリ第2弾
④ 窓
1枚目に写っているのは、Lさんと弟くんのおじさん。弟くんと違って、あまり無駄口もきかず手も止めない働き者。そして、親方と柳沢くんとタラちゃんは2階の屋根のコンクリ打ちの準備。
大梁との関係…というか、施工図を書いてないから納まりがハッキリしなかったからだと思うんだが、微妙に2センチほどの出っ張りがある部分をどうするか、ようやく決まったらしい。
サッシの形状による値段差が大きいので、予算を抑えるためにシンプルな片引きにしてある。かつとりあえず網戸はないんだが、様子を見て手作りするつもり。窓屋のチームは、チーフとあとは高校生くらいの子供二人だった。その子供たちがむっつりと不機嫌そうに、ネジの位置なんかはバラバラ、結構テキトーにバンバン窓をつけていく。
開口部が半分になってどのくらい風通しに影響があるか、興味津々(といっても遅いが)。窓がつくと多少家らしく見える。それでも、メキシコならではの真四角な家なんで、ちょっとお茶目。あと、ドア屋も来て、Lさんと打ち合わせをしていた。コビーさんみたいに電気と水道が同じ人がするかと思うと、窓とドアは別業者だという。
ドア屋は、玄関を理解するのに苦労していた。こちらには敷居というものがない。うち外で1段高低差があるところに適当にドアがついて(内側についたり外側についたり)、ただ空間を仕切っているだけ。下部の隙間には(ほしければ)ゴムベラみたいなものをドアに打ち付ける。当然、床面はOKだが、端には隙間が残る。で、そこからアリなんかが入ってくるし、洪水になったら即床上浸水。
敷居の存在は理解できたようだが、そんなんじゃ水は入る(のにバカじゃないの?)とLさんに食い下がっていた。日本の玄関は水だけじゃなくて埃も遮断するのだ、土足文化にはわからんでよろしい!
測量が終わるまで土地の境界がハッキリしないので、そのへんに転がしてあったんだが、芽だけじゃなくて根も出てきた! こんなふうに殻を突き破って出てくるとは知らなかった。こうなると、測量が来ないなんて言ってられない。とりあえず、育ったときに「葉っぱくらい隣に飛び出ててもいいだろう」という位置に埋めた。殻が全部地中に入るように弟くんが埋めたのは死んだので、今回は半分くらいからが顔を出している深さにしてみる。